4.前作との比較で言うと、前作は山・本作は海、ってことが一番気づくが、前作は都会生活者・今回は地方の人、ってことのほうが大きかったかも知れない。この人は、侘しさからおかしみを取り出すのが趣味みたいで、前作はそれがうまくいった。ただ今回は、もともと侘しい地方を舞台にしているので、その侘しさがユートピア的なイメージで覆われ、ちょっとじかに触れられなくなってしまった感じがある。侘しさが剥き出しになってくれない。そこらへん物足りない。久我美子に小津調で語らせるギャグ。わっと子どもが走り抜けていくと、そっちから赤井英和がかけてくるシーン(ここらへんは寅調)。完全にうつ伏せに倒れているマルセ太郎。本当はラスト、退屈したカットのとき、向こうの窓を消防車が動き出すところを一緒に映したかったのではないか。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-08-14 10:03:11) |
3.まんま、消防署とその隊員についてのお話なのだが・・・映画にする程でもないんじゃないか?といった趣の作品だった。浅野忠信の登場シーンもそれなりに多いのだが、存在感が希薄で、うまく彼を使い切れていない感じ。もうちょっと彼の魅力を引き出さなアカンやん!竹中直人監督!! 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-04 09:38:42) |
2.個人的な好み(評価じゃなく)では8点献上したいところなんだけど、まあ、「つまらない」とおっしゃる方々の気持ちもよく分かるので…。でも、酷評するほどヒドクもないと思うのですが。竹中映画の魅力の大半はそのキャスティングにあり、今回も、実に絶妙。デクノボーにしか見えない赤井英和にしたって、気持ちをうまく外に出せない不器用な男のせつなさおかしさを、演技じゃなく表現し得ていたんじゃないでしょうか。ただ、役者としての竹中直人だけが、ミスキャストに見える。それは本作以降のすべての竹中監督作品に通じる問題で(『連弾』は、別)、ファンとしては気がかりです。 【やましんの巻】さん 6点(2003-10-08 18:21:27) |
1.オープニング、カフェで皆が踊っているのを窓ガラスに映して、カメラが人の輪を抜けていくと主人公の竹中が向こうに見えるシーンとか、又、鈴木京香が去っていく暗い雨の中のシーンとかすごく良くて、竹中監督はこういうシーンを取りたかったんだと思うが、このストーリー自体、消防署を舞台にする必要は無い? 【Tomo】さん 6点(2002-02-26 21:07:05) |