LAMB/ラムの投票された口コミです。

LAMB/ラム

[ラム]
Lamb
2021年アイスランドスウェーデンポーランド上映時間:106分
平均点:6.20 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-09-23)
ドラマホラーサスペンスファンタジー
新規登録(2022-09-15)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2023-04-26)【タコ太(ぺいぺい)】さん
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キャストノオミ・ラパス(女優)マリア
製作総指揮ノオミ・ラパス
タル・ベーラ
配給クロックワークス
あらすじ
アイスランドの雄大な自然の中、羊飼いを営む夫婦。ある日、いつものように二人が羊の出産に立ち会うと、思いもしなかった出来事に遭遇することに。そしてその出来事は、二人の人生の大きな転機へと繋がっていく。果たして二人が出会ったものとは?第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門で「Prize of Originality」を受賞、第94回アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品に選出されたダークファンタジー。
ネタバレは禁止していませんので
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【口コミ・感想】

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1
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6.《ネタバレ》 ずぅぅぅっと気になってたんだよー、この映画。
でも「Blu-rayになったら観りゃいいか…」と考えてたんだが、面倒な事にTwitterでネタバレしている奴がポツポツ出て来やがった……ったく、やめろよ、オイ!
あと、Youtubeで「るい/ホラー映画みるひと。」の動画で、レビューをしてたのもあり、もうこれ以上情報を頭に入れる訳にもいかず、急遽行く事にした。

ただ、なぁぁぁぁぁぁぁぁ~んも語れないわ。

どこを切り取って話しても、全部がネタバレに繋がっていく。
なので、簡単な雰囲気と…観ながら想ってた事を、少しだけ書いてみようと思う。

山奥や自然の撮影の仕方とか見てたら「ストップのシーン」も含めて「ツイン・ピークス」を想い出した。
いやー、ツイン・ピークスの映像は好きだったんだよなぁー…あの音楽と共に映し出される「耽美で静寂のあるシーン」の数々…なのに、住人の心には「漆黒の闇」が潜んでるってのが観てると嫌でも分かってくる。

で、この映画も(うまく言えないけど)人の闇を強く感じた。
物語の中で淡々と進む「羊飼い」夫婦の生活が薄ら寒いし、過去に子供(赤ちゃんや流産かも)を失くしてるのが途中で分かってくる。
いや、山に囲まれた中で、あの生活空間……俺ならどんな思いになるだろう?
って感じで、映画を…ただただ追った。

かの夫婦が、田舎ではなく都会なら…また違った気持ちになるかも…
そんな事を考えた。

■追記のネタバレありの感想■
SNSなんかのネット記事、そして色んな人のレビューを見たんだが、どうも俺の感想とは少し違う。
そこで、この映画の答えみたいなものを書いてみようと思う。

いや、俺の出した答えだとしたら…世の中ってのは(既に)どうしようもないのかも知れない。
けど、それは…今、「この時代」と「この国」に住んでいる価値観だからってのも念頭に置いて欲しい。
ただ、言える事は…「高貴なる貴族」にも「下衆な悪人」にも…そして「普通の俺ら」にも、それぞれに大事にしてる価値観ってものはある。

故に―――アレだ。
相手をよく知りたかったり、行動の意味を見出したい場合は、相手の全てを理解しなきゃ「答え」に到達しない事が多いと俺は思っている。

さて、この映画の回答で、最も多かったのは「宗教論」だった。
始まりの時期はXmasだったので、そこが余計にキリスト論に例えられたのかも知れない。
その、キリスト教とリンクさせたり、最後に出て来る「羊の獣人」を悪魔に例えてたりと結論を出していたのが殆どだった。
俺の考察は「宗教論」でも「幻想的」でもない。
寧ろ(非科学的だけど)現実論っぽくで考えた…。
過去から(俺自身の)下衆な生活…下衆な仲間か周囲に居ると、罰当たりな「ワード」が出てくる。

――それは「獣姦」だ。

まず、リンクを貼るので読んで欲しい。
【メス羊とSEX(某国で羊飼いの見習いの時の体験)】
https://www.moedb.net/articles/1610962276
   *   *   *
特に「羊との~…」ってのは、かなぁぁぁぁぁり頻繁に、色ぉぉぉぉんな人間が話してる内容だったりする。
事実、昭和時代の芸能人が体験談を述べるパターンも、俺は何度か観てきた。
言えるのは…居住する国や土地が違ってくると、俺たち日本人とは全く違う生活風習ってものがあり…目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事が、頻繁に行われてる事実もあるのだ。

本作の「バルディミール・ヨハンソン」監督は、こう言った。

――「アイスランド人は、羊のすべての部位の恩恵に預かっている」と。

いや、生々しくも残酷…そして、現実の話なのだろう。
この言葉を読んだ時に「ああ、俺は当たってるかもな…」と思った。
結論として、キリスト教の宗教観でも、悪魔の登場でもない。
人が羊を性的に交わり、歪なサークルが人間によって発展したって話。

ただ、これを「どのライン」から否定するのか?ってのもある。
レオポンやライガーのような掛け合って生まれた動物は人造だけじゃなく「自然に発生するパターン」もある。
それは認めてるのに、人間はダメってのも(人間のモラルじゃなく大自然の理的に)少し違う気がしてたり……いや、俺自身は全く興味はないけど難しい。

取り敢えず、もし俺の推理が当たってるとした場合…。
コンプラで映画がドンドン縮小されてる、この時代に「若干のレジスタンス的な行為をする監督だな…」と、俺は若干嬉しくなってしまった。

いや、羊に対しての行為を推奨するって意味じゃなくね?
映画の奴隷さん [映画館(字幕)] 7点(2022-09-24 21:15:36)(良:1票)(笑:1票)
5.《ネタバレ》 ダークファンタジー、あるいはホラーといったスタイルを採っていますが、事故(?)で愛娘を失った夫婦が、異様な姿でこの世に生を受けた子羊に亡き娘の姿を見出し、溺愛することで失ってしまった日々と幸福を取り戻したかと思いきや、結局は束の間の幸せは破綻せざるを得ず、更なる悲しみの淵に立たされることになるという人生の悲哀を描いたヒューマンストーリーと受け止めました。

とは言いつつも、冒頭の羊たちの恐れおののく姿、生まれて来た子羊に息を吞む二人、独り屋外に出たアダの瞳に映る異形の存在等々、ホラー作品あるある的要素は全編を通じて散りばめられており、決して心温まる作品とは言えません。観終わった後、どうにもならない重苦しさが尾を引きます。

途中までアダはイングヴァルの子なのか?と疑っていましたが、彼の様子もマリアの様子もその点はまるでスルーしているところから違うのだなと。それに冒頭の羊たちがイングヴァルに対してあんなに恐れる訳もないし。ではアダの出自は如何に?もしや実在しない概念としての存在だとか?過去の悲劇が夫婦にもたらした心の闇とか?そしたら何とあんな異形の羊人間だったとは。そこはまさかの展開でした。

アイスランドの山中にあのような存在が居るという伝説があるのかどうかは知りませんし、設定そのものにキリスト教的要素があるのかどうかも知りません。ですから、羊人間が単に突然変異的に誕生した怪物なのか、それともより深い意味を持つ存在なのかは判断出来ませんが、訥々と語られる深く悲しい物語に、そういった背景を知らずともやるせなさを感じざるを得ませんでした。

更に高得点を献上したかったのですが、弟の登場が作品全体に対して果たして意味があったのかどうか理解に苦しむ部分があり、マイナス1点の7点献上します。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-20 14:23:52)(良:1票)
4.《ネタバレ》 起伏が少なく、常時嫌な予感をじわじわ味わう作品でした。

説明的な描写やセリフが少なくて、
序盤に「嗚呼なんとなく察したわ……」を繰り返すうちに
これはホラー映画だからという前提から
あらゆる悪い想像をするようになり、
しかし、その予想はことごとく外れて平和な時間が意外と長くて。

観終えて思うに、予想が外れるたび
「え、だったらいつホラーになるの?」
「この先にあるのは想像を超えた
 得体の知れない嫌な展開なんだ……」
という怖さがずっとあったのかもしれません。

不穏な話は好きだけどビックリ系は苦手なので
とても楽しめました。
えりまきとかげさん [インターネット(字幕)] 8点(2023-02-03 23:24:52)(良:1票)
3.《ネタバレ》 シープではなくタイトルが「ラム」。子羊に焦点を当てるとなればキリスト教絡みかと思ったが、アイスランドの広大なロケーションを見ていると、宗教色というよりお国柄の生業(牧畜業)として素直に見ればいいかと思えた。
(ただ、出産シーンがそうとも言い切れないのが、かなり不気味)
それにしても、セリフの少ないこの映画、見る側の想像力をすごく刺激してくれる。
まず第一に、ホワイトアウトから次第に視界がぼんやり開けたかと思うと、雪の大地に群がった野生の馬たちが、急に何かに怯えたように進路方向を変えて一斉に逃げ出してしまう。
次に、マリアたちの牧羊小屋が開き、何者かが入り込んだ気配を残し、やがて1頭の羊が囲いからよろよろと出てきて床に倒れてしまう。
そのお腹は大きく膨らんでいるから、妊娠しているメスだとすぐにわかる。
映画を全部見終えてからこれら冒頭シーンを見返して、初めてこれが異常な妊娠なのだとわかった。
何者かに交わった直後に臨月なんて、どう考えてもおかしい。
主人公の夫婦は、未来よりも現在と過去にこだわっていて、アダが生まれたとき、夫は組み立てられたままのベビーベッドを出してくる。
ということは、彼らの間には、事故か何かで幼いまま亡くなった子供がいたことがわかる。
子供部屋には、形の整った水鳥の絵が壁に貼られていたから、子供はそういうものを描けるくらいには成長していた。
つまり、セーターを着込んだアダと同じくらいの年かさの子か。
マリアはアダを呼ぶ母羊を毛嫌いし、家からアダを連れ出した(ように見える)その羊を、ついには殺してしまう。
この罪が非常に重い。何と彼女は羊の毛を刈ることも食用の肉にすることもなく、地中に埋めてしまう。
牧羊主としてはおよそ似つかわしくない行為で、病気でもない、子供を産むことができる若い牝羊を無駄に殺す。
それは、嫉妬や憎悪をはじめとするエゴによるもの。もし彼女が母羊とアダを触れ合わせていたら、また違う人生を歩めたかもしれない。
アダの父に当たる半獣人は、牧舎の周辺から離れず、夫婦やアダの様子を気づかれないよう遠巻きに伺っている。
彼が猫ではなく犬を殺したのは、吠えながら羊を追う牧羊犬への恨みかもしれない。
夫の弟が運転していたトラクターの調子が悪くなったのは、夫とアダをおびき寄せるために彼が細工をしたのかもしれない。
彼がマリアではなく夫を殺したのは、広大なアイスランドの牧羊地に彼女1人を取り残し、残酷な孤独を味わわせるためだったのかもしれない。
マリアが夫の死を看取った後、自分の腹を見て、天をあおぎ、ふらっとよろめいたのは、
自分の腹に死んでしまった夫の忘れ形見が宿っていないか希望を抱き、その儚い可能性に絶望したのかもしれない。
しかし、万一自分の腹から生まれる子供が半獣人だったとしたら、彼女は素直に喜び、その子を愛せるのだろうか・・・・・・。
などなど、感じたことをそのまま書き連ねたら、こんな感じになってしまった。
ただ、ストーリーには直接関係ないいろんな点にも興味をひかれた。
まず、冒頭でラジオが「クリスマス」と言っている。
このタイミングは、牝羊がアダを孕んだ直後で、どうにも雰囲気がヤバい。イエス・キリストも聖母マリアの異常な受胎によって家畜小屋で生まれたのだから。脚本家は、救い主級の純粋無垢なラムが宿ったということにしたかったのかもしれない。しかし、私のもっと大きな疑問はそんなことよりも、
年末に近いアイスランドで、どうして登場人物たちはそんな薄着でいられるのか!? ということ。
牧舎も自宅も、木と石で造られていて隙間だらけ! しかも暖房がガンガン効いているようにも感じられない。信じられない・・・。
素手で羊の出産に携わっている彼らの手には、あかぎれ一つない。雪の降らない日本の県に住んで食器を洗うだけで手荒れする私って一体・・・。
またタイル張りの浴槽がすごくきれい! 白い目地にカビひとつ生えてないってすごすぎる。
(もしやアイスランドの冷え切った大気にはカビが生える余地などないのか!?)
夫婦と夫の弟がテレビでスポーツ観戦をしているとき、アイスランドチームがデンマークに敗れてショックを受けているのも面白かった。
アイスランドがかつてデンマークの支配下にあったこともあって、国同士でライバル意識が相当高そう。
最後に、聞き覚えのあるクラシカルな音楽が流れてきて、「このメロディ、なんていう曲だったかな」とかなり考えて、やっとわかった。
クラシックじゃなくて、『風の谷のナウシカ』のレクイエムにそっくり。ラン、ララランのパートから別のメロディに変わるので、なかなかぴんとこなかった。
でも、物語の終盤の余韻は、まさにレクイエム・・・・・・。
tonyさん [インターネット(字幕)] 9点(2023-01-25 01:47:57)(良:1票)
2.《ネタバレ》 何というか、非常にコメントしづらい映画ですね。
ネタバレってことでいうと、「頭が羊で、首から下は人間の子供」が出てくるというのは予告編でも見せていたので、この異形の子供を中心に展開する話なんだろうという前提知識で観たのですが。
観ているうちに、色々と「あれ?あれ?」というシーンが次々に。
いくら「最愛の一人娘を亡くした夫婦」とはいえ、あの子(アダ)が生まれた直後のリアクションはあれでいいのか?と。
当たり前のように、夫婦そろってニコニコして我が子のように育てる姿にも「?」(てっきり、アダを自分が産んだように思い込む奥さんと、それを止めようとする夫という対立が生まれるのかと思いましたよ)
そして、夫の弟(この二人、兄弟なんだから風貌が似ていてもいいんですが、両方とも髭面なので時々混乱しました)が現れ、「これで波乱が起きる!」と思ったら、それらしいのは最初だけであとは特に起きないし。
最後の「アレ」も、冒頭の描写で大体そんなのが出てくるんだろうと思っていたので特に驚きはありませんでした。
変な映画(笑)
ebcdic_asciiさん [映画館(字幕)] 6点(2022-09-25 19:24:24)(良:1票)
1.《ネタバレ》 まず、羊と人間が合体した子供は想像以上に可愛かったです。顔が羊だからしゃべれないが素直で大変良い子。「こんな化け物殺さねば」と思った弟もあの瞳でじっと見つめられたら撃てなかった。なぜこんな子が産まれたのかと思ってたら最後にオチがあったが、次は「じゃあいつはどうやって誕生したんだよ」となる。ラストは率直に「えっ?これで終わりィ?」感が強かった。なんで罪のない犬まで殺さねばならんのか?も含めてラストへの不満でこの点数です。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 5点(2022-09-23 21:21:21)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 6.20点
000.00%
100.00%
200.00%
316.67%
400.00%
5426.67%
6320.00%
7533.33%
816.67%
916.67%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.75点 Review4人
4 音楽評価 7.00点 Review4人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

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