《改行表示》 4.《ネタバレ》 マルチバースを股にかけた戦いを基本設定として、順風満帆だったはずの人生からギリギリまで追い詰められてしまった一人の女性が、苦難の末に新たな人生に踏み出すまでの物語、といった感じでしょうか?かなりスピーディな転換とコテコテの下ネタ入りコメディ性は、観る人を相当に選ぶ作品なのではないかと。 個人的には馬鹿馬鹿しさを大いに楽しむことが出来ましたし、出演者たちの確かな演技と緻密で色鮮やかな演出は流石アカデミー受賞作と思いました。 ただ、それでは本作が歴史に名を刻む名作として語り継がれるだろうかということになると相当疑問。SF作品としての目新しさは特にありませんし、マルチバースと言いつつも中心となる世界が一つあって同じ人格が異なる世界を行き来するというあたりはどっちかって言うとパラレルワールド的な解釈とも感じますし、見方を変えれば物理学的な世界観というよりもスピリチュアルな雰囲気を感じます。 ヒロインの心の解放と言うかヒューマンストーリーとして受け止めたとしても特に新鮮とも思えず、本作だからこその感動にも出逢えないような。そう考えると下ネタ絡みのコメディ性を楽しむだけの軽めの作品にも思えてしまうところです。 とは言え、総じて言えばこのオリジナリティ、斬新さは滅多に出逢えるものでもなく、監督さんの次作には期待が高まります。そこまで含んでの7点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-24 11:13:43) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 前半は、酷い映画だなと思っていたが、最後まで観ると、成程これもアリだな、と思った。 母と娘の映画は実は少ない(愛と追憶の日々とか乙女の祈りとか・・) 奇妙なことをするとパワーが出るという前半も、在米中国人の生きづらさの寓意と思えば、 なるほど観られる。 敵が家族問題というカンフーアクションと思えばいいのだ。 メンヘラな母親が強くなって、後半、娘とのバトルをする。 そして、難問だらけの家族だが、最後はハッピーエンドとなれば、 コンピューターを駆使した、現代社会への奏とも思える。 ミッシェルヨーのど根性女優魂に唸った。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-11-25 19:44:00) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 あらすじを見ただけで気が遠くなるような映画がアカデミー賞をたくさん取った。エブリシングエブリウエア...タイトルも気が遠くなるように覚えにくい。しかし主演女優賞を取ったのは我らが007トゥモローネバーダイで大活躍だったミッシェル・ヨー!助演男優賞を取ったキー・ホイ・クァンは...え?!グーニーズのデータ!?あの小学生男子なら誰しも憧れる発明BOYポジションにいたアイツが!?み、観に行くしかねぇ!!! そんな本作はマジでめちゃくちゃ。退屈な序盤からどんどん話はおかしな世界に踏み込んでいく。我々の知っている常識なんてものは一つも通用しないカオス映画だ。とりあえず変なことしたら他のマルチバースの自分自身の人生を経験して良い能力貰えるんだよ!知らねぇけどさ!さぁ戦え選ばれしものよ! そして敵はこの世の秩序の破壊者という最近のJRPGのラスボスばりに面倒くさい...自分の娘!テンションが上がるほど意味不明で勢い任せで楽しいくて面白いアクションとカンフーが笑えるしワクワクするぞ。絵の作り込みが凄いから次の瞬間なにを見せてくれるかが楽しみすぎるんだよね。雪崩のように押し寄せるギラギラした映像の洪水が最高だ。この世の理は無視してくれ! しかしその根底のストーリーは人を愛するという非常にわかりやすくシンプルでとてつもなく泣けるものに仕上がっている。そこがまたニクい! こんな単純なことをめちゃくちゃ面白い映像とはちゃめちゃなお話にして僕らに伝えてくれたのだ。お父さんがどんな時でも世界でも優しいのが泣けるじゃんよ! そんなこんなでドキドキして笑って泣いて驚いてスッキリしちゃう素晴らしい映画でした。映画館で見てよかったぜ! 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 7点(2023-03-20 00:33:30) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 キー・ホイ・クアン目当てに観に行きました。 映画は面白かったし楽しめたけど、作品賞を争えるほどかというとそこまでではないような。 やはり多様性とか家族愛って部分が評価されてるんだろうか。 結局お尻ネタの部分が一番笑ってしまった。 【おとばん】さん [映画館(字幕)] 7点(2023-03-04 17:44:52) (笑:1票) |