9.《ネタバレ》 質の高い映画ではなさそうですが、笑って気楽に見れる娯楽映画ですね。 出演者の演技は結構ひどいものだと思いましたが、30分もすると見慣れてくるから不思議。 見慣れてくるのと同じくらいのタイミングでストーリーも面白くなり始めます。水族館での合宿からラストまでは加速気味に突っ走ってくれて気持ち良いです。 ラストのシンクロの演技は最高。自分が文化祭に参加しているかのような臨場感を楽しめます。 ただ、命を粗末にする演出は最悪。コメディだからこそ、笑いにしてはダメなものがあると思いますよ。 竹中直人演じる水族館の館長の、5人に対する対応もいささか気に入らないです。真剣に学ぼうとする若者の気持ちを利用して、ただ働きさせようなんて、教育上問題があります。都合の良すぎる脚本の力により、結果うまくいったのは不幸中の幸い。ですがうまくいっていなければ、こんなに悪質で可哀想なことはありません。 また、5人がTVに出た途端、手のひらを返すクラスメートも好きになれません。何の努力もせず、馬鹿にして笑いものにさえしていたくせに、うまくいき始めた途端、甘い汁だけ吸おうとする人たち。こーゆー人種が一番嫌いであります。 もちろん、そんなことは気にせずに、おおらかな気持ちで楽しむのが正しいとは思います。コメディですし。エンタメですし。ですが気になってしまったものは仕方がありません。 ただ単純に面白い雰囲気、懐かしい雰囲気を肌で感じるという点においては、良く出来た良作だと思うんですけどね。 それにしても、なんとなく映画全体に『ゆとり世代』の雰囲気を感じますね。 そんで、個人的には『平山あや』演じるヒロインより、桜木女子の文化祭実行委員長のほうが魅力的でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-04-23 12:51:54) (良:2票) |
8.マンガチックな描写には異論もあるだろうが,ベースは真面目に作った爽やかで楽しい青春映画だ。過ぎ去った高校時代を思い出し,胸がキュンとなるような感覚を久しぶりに味わった。しかし,単にノスタルジーを装っただけの映画なら,こうまで多くの人の共感を得ることはできなかったろう。「今しか出来ないこと」は,それがもはや手に入らなくなって初めてその大切さに気付くといわれるが,であるなら逆に高校を卒業して何年経とうが「今しか出来ないこと」は我々が手を伸ばせば届くところに存在し続けるのだとは言えまいか。高校生の時やはりそうであったように,現在の自分にとっての今日や昨日がいかにつまらなかろうと,明日がいかにどうでもよさげに見えたとしてもだ。この映画には知ってか知らずか観る者にそういう想いを抱かせる力があった。だからこそヒットしたのではないかと私は思う。 |
7.《ネタバレ》 若い連中がバカをやらかす映画は嫌いなので、なんでこの監督はこういう面白くもないおふざけをやっているのか、と醒めた目で見ながら半分以上が経過する。ときどき突発的に可笑しいところはあるがその気分があとに続かず、こんな映画に時間を使っているおれはアホではないかと思っていた。 しかし転機になったのが桜木女子の伊丹弥生さん(演・秋定里穂)の登場である。この人はもう個人的に大好きだというキャラクターで、ここから気分が一気に好意的な方向に変わる。その後は男どもの大舞台であって、満場の女子に大受けというのは男子にとって最高の見せ場といえる。男子校と女子校を分けていたのはそういう意味だったかとここで初めて納得した。最初の方では何のためにいるのかわからなかったヒロインもこの場で俄然輝きを増し、バカな主人公を全面肯定してくれる存在になるのが嬉しい(:例のパンツは、本当は前の晩に用意していたのを当日になって渡すことができた、という話だったのか? 物わかりの悪い観客ですいませんが)。 上達の過程をろくに描かないのはスウィングガールズと同じだが(製作順と逆に見た)、クライマックスは映像+音楽の面でもかなりインパクトのあるものになっており、見る者をしあわせな気分で一杯にして終えるので細かいことはもう関係なくなる。監督はこの時点で30代前半だったわけだが非常に才気ある人物という印象だった。 なお関連して、「桜木の天使たち」3人組が出るサイドストーリー(監督・脚本:矢口史靖)も好きだ。この連中の漫才は腰が抜けるほど可笑しい。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-12-31 09:31:13) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 くだらないし、妙にギャグばかりだし、大して意味の無いことばかり・・・。
ただ、それこそが青春だと私は思うし、若さ真っ盛りの役者達の活き活きとした表情ったら! 妻夫木聡のエネルギッシュで若く、美しい姿が余すことなく撮られているし、後にも先にも、これが平山あやの全盛期だと断言できるような可愛さが詰まってる。
これに似たストーリーの映画はいくらでもあるし、完成度から言っても、言及すべき点はいくらでもある。
しかし、これほど役者の「旬」を詰め込んでいて、強烈な清々しい後味を残す映画には、滅多にお目にかかれないだろう。 是非、変に凝り固まった頭ではなく、肩の力を抜いて見て欲しい。 狂おしいほど、腹が立つほど体感したい青春が、この映画には詰まってます。 【タックスマン4】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-22 22:29:59) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 面白い。冒頭、強引な話を持っていきかたや役者の演技に距離感すら感じてしまったところではあるが、テンポのよい展開で、うまいまとめ方をしている。【ネタバレ注意】つわりは妊娠初期の症状なので、そこは大いに無理がある。その頃には、とっくにお腹の中で動きもあるはず。後で再登場させるためにしかたのない設定だったのだろうが(その時点で、それを予想させるのだが)、冒頭で、かなりいい加減な設定していると思った部分。プールに放流された魚で遊びまくっているのもヘン。途中で気がつけよ。あと、長期に頑張っていた5人の見せ場を用意しないと、あとから興味本位で集まっただけの人たちと同じでは“主人公たちの水族館での苦労”の意味が感じられなくなってしまう。“見せ場”が優先されてしまった印象。あれだけ練習する時間があるなら、演技の練習にも時間を割いてほしいところ。 【mohno】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-13 10:04:10) (良:1票) |
4.○井のコマーシャルとかでスカシまくってる今の玉木宏を見るたびに、こっちのアフロ佐藤君路線に早く戻ってこい!と思ってしまうのは自分だけでしょうか? 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-03-31 16:46:27) (良:1票) |
3.テレビでも散々やっているので、もう4回目かな。演技がどうとか、商業的とか、色んなつっこみがあるでしょうが、この「学芸会的なノリ」こそが、最後のシーンの笑顔&マジ泣きの顔たちにリアリティを持たせてる気がします。あの自然な涙を見ると、いつも熱いものがこみあげてきます。
これに関しては「映画やしええやん」と言っちゃっていいんじゃないか、と思う良質の「テレビ映画」です。でも何回もドラマ化すんはどうかと。それ込みで作られてるのが残念。なんぼネタ不足か知らんが、男のシンクロで商売すんのそろそろやめよう。
もうすぐ学生を卒業してサラリーマンになる俺ですが、もしかするととんでもないお楽しみ期間をまざまざと逃してしまったんじゃないか、と泣きそうになる映画です。中学や高校のときにできなかったことは、今はもうできないけれど、今できることは今のうちにやってしまおう。そう前向きになりたい。
あとは、平山綾が反則です。あんなもんは、可愛いにきまってるやん!勘弁してくれ。というわけで、7点。 【708】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 12:37:21) (良:1票) |
2.絶対ショボイ映画だと思っていたのに..カッコ悪い!ことを極めると、カッコイイ! といういい見本ですね..なかなか面白いです! 脚本、演出に多少荒っぽさがありますが、クライマックスは、感動的!十分楽しめます... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-15 14:15:56) (良:1票) |
1.僕は高校生のあのノリが好きだ。休み時間に寸暇を惜しんで遊びまくるあのノリ。昼休みにダッシュで体育館に行ってバスケをするあのノリ。修学旅行でバスの後ろではしゃぎまくるあのノリのことである。あのノリは同じ時代に存在し、同じ感覚を共有するからこそ感じられるものであり、26歳の僕にはもはや感じようがないものだ。だから、この映画を見て、久しぶりにあのノリを思い出したときは、とても「にやにや」した。たぶん、撮影自体も文化祭ノリで行われたに違いない。作り手の「ノリ」を楽しむ心が十分伝わってくる映画であり、その「ノリ」を僕も共有できた映画だった。 【スネオヘッド】さん 7点(2001-12-11 23:50:00) (良:1票) |