46.ネタバレ まるで「千と千尋の神隠し」のように隠喩を散りばめた、「ラピュタ」のような冒険活劇、といった作風ですが、そこに戦火の混乱期という時代設定があり、まさに監督宮崎駿、人間宮崎駿の集大成、、と言えそうです。 その内容については、観終えたばかりの浅い解釈を書き並べても安っぽいし、それこそラピュタの方が、千と千尋の方が、、それを延々と書き並べても仕方がない。よって、本作を通して直感的に感じたことを一つだけ。 近年のジブリ映画は、宮崎駿監督 (個人) の哲学的思想が色濃く出ていて、あまり好きになれないところがありました。そこは、まさにラピュタを夢観たクリエイターたちの、歯がゆくも、手出しできない聖域であったと思います。しかし、最後と銘打つ本作を観るかぎりでは、ジブリはまた、ラピュタや千と千尋をやってもいいんだよ、、という、御大の置き土産であり、ありがたい「お言葉」のようにも思えます。 堂々と言うが、エンディングの歌は私の心には全く刺さりませんでした。最近の若いアーティストの歌全般、ほとんど心に響かないし、本作こそ、ユーミンでいいやん? って、心底から思った私は、はるか昔にその感性は取り残されているのかも。しかし、思うに宮崎駿が最後にこの「歌」だから、若い後進たちは、ユーミンに縛られることなく、誰に気兼ねすることなく、これからは好きな歌を自由に歌っていけるはず。 後進たち、クリエイターたち、、ジブリの栄枯盛衰を共に生き抜いた君たちへ。 そして、君たちはどう生きるか。 これは、"監督" 宮崎駿 、からの言葉です。 【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-10-03 23:21:46) (良:2票) |
45.言いたいことをたくさん詰め込んだのだ、というのはわかるのだけど、一体面白味がどこにあるのか分からないし、とにかくストーリが追いにくい。 宣伝や事前情報がなかった映画なわけで、古い有名なレストランがあるけど何が出てくるか分からない状態で行って、フランス料理を期待していたら、スパゲッティにお好みソースがかかってて、さらにその上に刺身が乗ってた料理が出てきたみたいな。 食えないことはないけど、他の食い方した方が美味しいんじゃないの?という映画。 【Keytus】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-09-02 15:27:19) (良:3票) |
44.ネタバレ 観ました。 環境はIMAXのほぼ最上級環境で。宮崎駿作品なら映像&音響の良い所で見とどけないといかんなと思い。
率直な感想としては、宮崎駿監督、まだまだやるなあ!(感嘆)て感じでした。
絵が最後まで息切れせずに割としっかりしてたのは、他の人に描いてもらってたんやねと知ったりしました。 本映画についてはだいぶ前に情報がちらっと出ていて「君たちはどう生きるか」の漫画版が出てちょっと評判になった後に実はそのタイトルで映画を作ろうとしている、という話が出て、そのあとその小説の映画版ではなくて作中の主人公が愛読してる本が『君たちはどう生きるか』だってだけ、という情報が出たりなんかしてたのを見ながら思い出しました。 『君たちはどう生きるか』と本映画の内容が合ってるかというとほぼ関係なくて、『君たちはどう生きるか』って卑屈と罪悪感と裏切りの話じゃん、てのに対して本映画だと主人公が初期の宮崎駿作品のようにとてもしっかり主人公主人公してて強い意志を持って行動していくので、なんかもう心根が全然違うわけで、まあ別物です。 まあ、終盤のあの人……が深読みすればそんなような心境の人と言えなくもなく、監督の心情に近い人でもあってそこで共感したのかとか思いましたが元の『君たちはどう生きるか』の主人公の人ってまったく偉い立場の権力を持った人でもないただの普通の人であるのに対して、あなたはもうすでに絶大な権力を持ってて、何を泣き言言ってるんだと言わざるを得ず、なので主人公が話の途中で『君たちはどう生きるか』を読んで泣く場面があるんですけど、いやいやいやあなたのそのキャラクターでその本の話にどう涙できるかさっぱりわからんわ、て感じでしたか。
で、元の話が現実の普通の人の話なので、現実を舞台にした展開になっていくかと思ってたら、どんどん異様な様相を見せていき、まさにジブリワールド、宮崎駿ワールド全開の破天荒な展開になっていって、そういや宮崎駿監督って、メルヘン・ファンタジーの鬼才でもあったよなあと思いだしたりしました。そっち方向は『思い出のマーニー』ですっかり米林宏昌監督に追い抜かれたと思ってたのですが、いやいやまだまだやるじゃんと。
でまあ不思議の国のアリスばりのナンセンスな展開をしていくので、途中が、ええ!? なんでそんな風に行くの? みたいな電波的なご都合主義っぽい展開が多いんですけど、宮崎駿監督作品って物語的要請とか映像的説得力の剛腕とテンポの良さで違和感なく話を進めてしまう感性の達人で、ナウシカと同時期にやってた『シュナの旅』でもまさにそうだったわと思いだした感じです。
本映画で個人的に好きになったのは、いままで自分の言い訳ばかりして体よく装うことに終始してて自分のことでいっぱいいっぱいで勝手な人だと思ってたのが、本作では新進の存在に対して暖かいまなざしで見られるようになったような表現があって、丸くなったなあってところです。
あと、主人公の母親が主人公を抱きしめて、あんた本当に良い子だねえ! しっかり生まなきゃ! とかいう場面はホロっと来てしまいますね。
そんなところです。 【sim】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-08-30 15:10:09) |
43.ネタバレ 予備知識なしで鑑賞。
まず、個人的ないい映画の前提条件は、面白いこと。 が、今作は第一にストーリーがまったく魅力的でなかったのがとても残念。 (自分の両隣の人は、1/3手前くらいで眠っていました。)
特に主人公の心情の変化が分かりにくく(例えば、アオサギへの異常な関心、継母への心境の変化など)、 見ていて「?」が何回も浮かんだ。
メッセージ性に振るなら、観た後に心に強く残る何かがあればいいと思うのだが、 家族愛?平和祈念?人生観?生命観? 思いついたのはこれくらいだけど、どれも中途半端。
意味がありそうで、なさそうで、やっぱりありそうなキャラクター(オブジェ?)が多すぎて、 消化不良感が否めない。 (「単にあなたの知識がないから」と言われれば、それまでなのだけれど・・・)
そして致命的だったのが、主人公の父親の声。
他の人の声は、割と作品に溶け込んでいたように思うが(アオサギはすごかった)、 父親の声だけは、出て来た瞬間に「ザ・キムタク」という声。 画と声がまるで合っていない。
決してキムタクが嫌いなわけではないのだけれど、良くも悪くもこれがスターのオーラなのか。 中・終盤に出番が減るまで、作品に入り込めなかったのは致命的。
ただ、作画、音響面での細やかな仕事はさすがの一言。 冒頭の空襲のシーンから、疎開後の登場人物の仕草、一挙手一投足の細かなところまで、抜かりなかった。
一点だけ気になったのが、トーストにチーズとジャムを塗って食べるシーン。 いかにもジブリって感じだけど、特に物語の流れの中で必要性を感じないものだったので、 逆に「ほら、こういうの好きでしょ?」と「制作側に見せつけられている」気がして、違和感。
総じて、今回”も”期待したようなものではなかった。
なぜジブリは観客を選ぶ映画を作るようになってしまったのか? 深く考えず、童心に帰ってワクワク・ドキドキできる作品はもう見られないのだろうか?
「千と千尋の神隠し」が評価されてしまったからかなあ。 【2年で12キロ】さん [映画館(邦画)] 3点(2023-08-21 18:40:48) (良:3票) |
42.ネタバレ 知識的には主題歌が米津玄師と作画陣の情報で鑑賞しました。 「ポニョ」での登場人物の行動原理とかがピンと来ず ジブリ映画を見ることがなくなったのですが
作画陣が凄かったので見てみました。
戦時中のリアルな話かと思ったら、 青サギがいきなり話し出すわ、 主人公はなぜか受け入れてるわ、それからファンタジーてんこ盛りになって 結構困惑しましたが
ざっくりいうと序盤は母を亡くした上に父がさらっと再婚したり環境が変わったりする眞人の苦しみに関する話で 中盤以降は異世界転生(神隠し)しつつ「二人の母ちゃん」を助けるってな話ですが
本筋は単純なのですが、異世界分がノイズというか、こいつらの意味は?みたいなのが ちょこちょこある割に投げられている(察しろとの事だと思いますが)、 今ひとつ理解しきれていない感じになりました。
テネットは何回も見ることで理解できるのはわかりますが こちらは知識がいりそうですねぇ。
作画的には想像以上に凄かったです 序盤の火事の描写とかとんでもないですし
キャラクタの動きが自然、 画面から伝わる情報量がすごい多い。
作画協力にufotableとかカラーとかIGがいるだけあります。 ちなみに亀田祥倫さんも原画におられました。
で、点数は悩みましたが6点で 【シネマレビュー管理人】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-08-19 01:49:35) (良:1票) |
41.宮崎駿の○スターベーションだと思いました. 前半部分が長いです.半分とは言いませんが,2/3にはできると思った. 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(邦画)] 4点(2023-08-12 20:24:34) (良:1票) |
40.ネタバレ 分かりにくい部分と分かり易い部分のバランスで考えた場合 ストーリーは分かり易い寄りだと思う。 ただただ普通過ぎた感がある。王道だ。 母を亡くした子が不思議世界に入り込んでなんやかんやある、と。 後妻(実母の妹)と少々あるもラストには母さんと呼んであげる、と。 ジブリらしく婆さんが何人も出演してたはいいが、全くもって活躍しない。 ただ1人キリコさんが不思議世界に同行し、キリコさん(若)となって現れるくらい。 現実はさておき、この不思議世界や各キャラ、どうも掘り下げが無い。 2時間もあったのに、なんか目は離せないんだけど物足りない。 いけ好かないキャラ(父親)にキムタクを当てたのは技アリ…か? キャストは楽しめたが演技的にストーリーと同じでどうもパンチが足りなかった。 タイトルは間違った気がするなぁ。 お前の母さんは生きてる、からの死の世界の冒険譚かと思った。 【HIGEニズム】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-08-12 12:58:51) |
★39. ネタバレ ジブリ作品は好きな方です。でも、作品に込められた意味とか、あんま考えたことはなくて、じゃあ、なにが好きかと言いますと、それはジブリ作品独特の怪異的な存在の描き方かな。時にはコケティッシュで、かわいかったり、時には意味不明で不気味だったり、ナウシカの巨神兵とか、千と千尋のカオナシとか、トトロのまっくろくろすけとか、もののけ姫のこだまとか、とにかくずっと観てられます。あと、飯の食い方がいっつも豪快でうまそーとか、アクションのドタバタ感とか、そんだけかな。でもそんだけで、ずっと楽しめちゃう。だから、この作品も普通に面白かったです。最初は真面目な感じで、不安でしたが、途中から、僕が好きなジブリを楽しめました。それにしても、まさか昔のⅯ1の笑い飯のネタが、まんま作品になるなんて。ようこそ、鳥人(とりじん)の世界へ。ちなみに、俳優が声優をやることに関して、普通はあんま好きじゃないんだけど、ことジブリにおいては、全然、気にならず、むしろ、うわー、あの俳優がこの声やってるんやってゆう驚きとかの方が大きくて、例えば、美輪明宏 「黙れ小僧」とか、印象的で。今作でも、菅田将暉とか、映画が終わってから、あの声、やってたんやってゆう驚きが得られて楽しめました。一緒に観に行った小5の息子も楽しめたみたいで、なによりです。 【なにわ君】さん [映画館(邦画)] 10点(2023-08-09 09:54:10) (良:1票) |
38.ネタバレ 口外一切禁止、宮崎駿監督による10年ぶりのジブリアニメ。冒頭部分は戦争モノ、これは重たいけど感動作か…と思っていたら、少年が塔の中に入って、濁声でしゃべる青い鳥が現れて…。どんどん筋書きがあらぬ方向へと進んでいく。終わったら物語の中身がすっかり無くなり、なんじゃこりゃ。ハヤオさん、もったいぶっときながらやっちゃいましたね。これで創作活動を終わりにしねえで送んなせえ。駄作。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-08-06 08:24:36) (良:1票) |
37.先に観た人から聞いた通り、物語の本筋が途中から分からなくなります。それでも観ないまま終わるのは勿体ない作品です。なんとなくハッピーエンドですしね。 【次郎丸三郎】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-08-04 23:28:14) |
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36.そりゃよく分からんのだけどね。観た後ふと色々と思い出してしまう、余韻を感させる意味ではいい映画だったと思います。 【Kの紅茶】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-08-04 21:17:49) |
35.★予備知識一切仕入れず観ました(もちろんタイトルを拝借したあの本も未読、そもそも啓発本嫌いなんで)。拍子抜けなくらい「普通に」面白かった。 ★て言うか普通のジブリ作品過ぎて、なんであんな堅苦しいタイトル付けたのか、前宣伝に緘口令敷いたりしたのかわからない。良くも悪くもブランドは確立してるし、普通に売れば普通に興行成績上げれたと思うけど。 ★まあ内容は・・・背景的にいろんなメタファーがあるのかもしれないが、全く深く考える気にならない。宮崎監督の御年とは思えないめくるめくイマジネーションの洪水をただ楽しんで来ました。 ★確かに過去作(特に近年の)の焼き直しという印象は否めない。従って宮崎駿のそういう作品はもういいや、というヒトは無理して観に行かなくてもいいと思う。 ★まじめに評価すれば、ストーリーはあってないようなもの、舞台もキャラの性格付けや言動などもイマイチピントがずれてる感じで、これが日本アニメ界御大の集大成と言ってしまうのはあまりにも寂しい。 ★例えるなら元プロの野球選手が引退後草野球チームに入って(結成して)「俺もまだまだやれるじゃん」ってな感じで、時々現役時を思わせるすごいプレーもありながら基本は和気あいあい好き勝手に楽しんでる?って感じ。それはプロとはまた別な楽しみ方があるんであって。 ★失礼ながら御大も今やそんな感じなんだと思って(これからまだ続けるのかどうかわからないけど)過剰な期待をせずにおいた方がいいのかもしれない。 ★まあ自分は適度に楽しめたしコスパ・タイパ(流行りの(笑))的に損したとまでは思わない。けどヒトに積極的に観なきゃ損とまでは言わない、よってこの点数です。 【wagasi】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-08-03 23:10:29) |
34.タイトルは吉野源三郎による小説と同名ですが、原作でも原案でもなく、監督が同作によってインスパイアされたことから借り受けたタイトルなのですね。底流には共通のテーマ性があるようにも感じられますが、あくまでもオリジナル作品として鑑賞しました。
一言で言わせていただけば、宮崎作品の集大成といった感が強いです。物語の展開、精緻に描かれたアニメーション等々、良い意味での既視感が全編通じて続きます。
難解だとか説明が足りない、といった感想を耳にしますが、そもそも本作には明確な答えはないように思えます。投げかけられた問いにどう答えるか、将来答えていくかは、一人ひとり異なって然るべきであり、しかも同一人であっても、人としての成長過程・成熟過程によって答えは変わっていく、変わり続けていくのだと思います。
一見、恵まれた家庭環境に生まれながら、母親の突然の死によって自らを見失ってしまった少年が、不思議な体験をすることによって成長し自我を獲得していく姿を描いた物語、といった印象ですが、拙速に答えを導こうとすることなく、それぞれの人生の中で物語を紡いでいって欲しいという監督の願いが感じられるような作品でした。そして、それ故このタイトルなのかなと思います。
そういう意味で、過去の宮崎作品の集大成であると同時に、過去の宮崎作品とは一線を画す作品と言って良いのではないでしょうか?
(追記) 蛇足ですが、トリ好きの私と致しましては、アオサギとインコの描き方(作画というよりキャラ設定)が不満でした。イメージ違います! 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-07-31 23:24:20) |
33.ネタバレ 鑑賞直後、腹が減ったのでワッパーを食いながら久しぶりに感想を。 とても、よかった。 見る前は宮﨑駿がやりたい放題で意味不明なイメージ垂れ流しの走馬灯ムービーだったらどうしようと思っていたが、全然そんなことはなかった。 冒険と生死と出会いと別れと成長、世界へのテーマが描かれた、ハヤオまだやれるやん!と思える力いっぱいの作品。 時空も生死も姿も曖昧で、崩壊しつつある異世界。何のためにこの世界が必要なのか、大叔父様が世界を作る前は死んだ人はどこにいってたのか、どう生まれ変わってたのか?とかよくわからんところはあるし、理解もできない。理解できる気もしない。 ただ、奪い合い火を放つ悪意の世界をどう生きるかと問われた真人は、友達を作ると言った。悪意に満ちた邪悪な存在に見えたアオサギも友だちになれたからね。単純で幼稚かもしれないけど、めちゃくちゃいい答えやんと思った。 お母さんとの別れのシーンもよかったよ。死ぬことはわかってるけど、母親になるために元の世界に戻る。いい子だから。泣ける。 世界観よくわからんとか設定よくわからんとか、何か深すぎてわからんとかまああるだろうけど、面白かった。ハヤオは小さい頃から見てきたハヤオだった。ちなみにナウシカ、ラピュタ、ハウル、トトロ、魔女宅は好き、もののけ、千尋はいまいち、風立ちぬは嫌いです。 【ブラック武藤】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-30 15:16:45) |
32.ネタバレ 賛否両論、分かれてますね〜 鑑賞後、確かに…と思いました。
駿さんはもう自由に何も気にせず、好き勝手に作られたのでしょう。 監督があそこまでの人になっていなければ、もう少し周りのスタッフが意見したかも。
ほんの少しのこと、例えばひとつのセリフを増やすことで、説明のついたところはいっぱいあるはずと思いますが、 それをしなかったのはおそらく、観終わったあと、ああなのかこうなのかという話の花を咲かせて欲しい、ということなのじゃないか… と勝手に解釈しています。
その分かりやすくするかどうかの匙加減を若干誤ったかな、という印象はどうしてもあります。 もう気持ち、説明していただいてもよかったんじゃないでしょうか。 再会して泣き出すシーンとか、背景が分かっていないとやっぱり不自然に感じてしまいますから。
でも自分はこの手の脚本は大好きなので、結構楽しめました。 主人公のキャラ設定がいまいちなのと、俳優さんの声の不自然さや、どう受けめていいのか微妙なインコのキャラとか…笑 つっこみどころは確かに多いですが、それでもやはりさすが! と思わせる部分も多く、いろいろなことを肯定的にスルーしてしまえば、 なかなかおもしろい作品と言えるんじゃないかと思います。 水のシーン、食べるシーンは駿さんならではですし。 アオサギの登場から、段々何者か分かってくるくだりはわくわくしました。
未だに謎な部分もあるので、自分なりに時々思い出して咀嚼しようかな、と思っています。 観終わった人たちで、一杯やりながらああじゃないかこうじゃないかって、わいわいやる時間は楽しいですよね。
これが最後の作品かもと思ったら、最後のエンドロールと米津さんの歌でちょっと泣けました。 【jetter3】さん [映画館(吹替)] 7点(2023-07-29 13:32:45) |
31.ネタバレ 観終わった後、相当疲れました。冒頭のシーンではこの映画は面白くなるかもと思いましたがその後は出演者の行動や言動にナゼナゼ状態で、世界観も??で、出演者の声も微妙で、なぜそこで泣く必要あるやら、カエルやらペリカンやらなぜそんな大量にいる必要あるのかや、食材をなぜそんなに主張するやら、風船みたいのが人間となって生まれるやら、積み木のバランスがどうとか、、、、もうとにかく意味が分からない事ばかりでした。。。ラピュタや紅の豚、トトロや魔女宅が大好きな私にはこの作品を良い作品とはどうしても呼べません!! 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 3点(2023-07-28 12:51:37) (良:1票) |
30.ネタバレ 何なんですかね?・・この映画。 大監督の映画製作者人生の集大成がコレですか・・? しかも、売るために予告編も静止画すら極秘とした話題作りまでして 世間を煽って、ステマ評価で盛り上げ作戦までして・・ ジブリや駿信者じゃない層も呼び込んでおいて・・ で、この内容?
一言でいえば、お金持ちのお坊ちゃまが、マザコン特有のストレスで実社会になじめず 現実逃避の夢の中で、思ってたんとチャウ、カオスな展開に翻弄されてそれも嫌になり 目が覚めた後は普通に過ごせるようになりました。てな話。
中二病のファンタジー妄想を、アニメーションにしてみましたていう、それだけの中身。 そこかしこに、神隠しや動く城やもののけ姫で見覚えのある絵柄が使われていて、確かに ジブリの絵ばかりなんだけど、新しい感覚は見当たらない。 それどころか、以前の作品にあった、物語の持つメッセージ性が、今回は薄っぺらい。
声優も今一つ。せっかく呼んだ俳優さん達にアフレコして貰ったら雰囲気合わないからって 「チェンジ」と言えない大人の事情? 活舌も声質も不自然で、どう聞いてもボツなテイクばかり。 ジブリ全般もアメリカもそうだけど、声優使わずに俳優呼んで話題作りは結局失敗して終わり。
作画が凄いとか聞いたのに、画角が液晶テレビサイズになってて、映画館のスクリーンに 合わず、右も左も余白(黒色)になってしまい、結果コンパクトなスクリーンで見せられてしまう。 こんなんなら、前から3列目くらいに座ればヨカッタ。 鬼滅の刃も同じだったねえ。 かと言って、画面が緻密で凄いかという事もなく、期待したせいか、いつ凄い絵が来るのか 待っていたら終わってしまった。多分動きの描写に注力したのかも。記憶に残らなかった。
金持ちのボンボンを主役にしたのもアレだが、馬鹿親父が転校初日に田舎の学校の校庭に 当時は贅沢品の車で乗り付けて見せびらかしたせいで、地元の学生から忌み嫌われるという、 少し考えればわかりそうなタブーを犯すとか、主役サイドに感情移入できないキャラ設定。 まあ現実逃避して夢世界から帰りたくなくなるのもワカランではないが、この脚本は嫌いだ。
あのシーンにはこんな意味が・・とか、このエピソードはあの件の心情の投影だとか、 隠れキャラ探しの楽しみがあるとか解説する連中もいますが、伝わらない人が多すぎたら それは成功ではなく失敗であり、それをよしとするなら自己満足でしかない。
上辺しか見ることができない奴は見るなと言うなら、内容を極秘にして世間煽って 金払った観客を集めるなんて、詐欺になっちまう。 その罪深さで減点は大きい。
これから見ようとする人には、基本勧めません。 エンディング曲の米津玄師の曲だけが唯一ヨカッタとこは、シン・ウルトラマンと同じでした。 自分としては、神隠しとハウルの中間程度の出来かなあ。 同じく米津玄師の歌で終わる「海獣の子供」の方がまだ上だったんじゃないかな 【グルコサミンS】さん [映画館(邦画)] 3点(2023-07-28 00:32:53) (良:2票) |
29.宮﨑駿監督が全てを捧げた集大成たる「名残し」の映画。やりたい放題でありながら、きちんと大衆性を担保し優れたエンターテイメント作品に仕上げているのが素晴らしい。今の私の稚拙な知識や経験で解釈するのは申し訳ない、というより勿体ない。今後100年は充分に楽しめる映画でした。もっとも私の場合、残された時間は30年くらいのものなので30年かけてこの映画を自分なりに咀嚼して理解したいと思います。ですから点数は現時点での数値とお考えください。死ぬまでに私の中で10点にするのが目標という意味です。大変なお宝を頂戴しました。劇場で観られて幸運です。感謝しかありません。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-07-27 11:18:57) (良:2票) |
28.ネタバレ 宮崎駿がやりたいことやった自己満映画。 夢・妄想・空想とこれがデヴィッド・リンチみたいにドンピシャになればいいのだが、全くそうはならず、残念ながら何度か睡魔に襲われました。 唯一良かったのは母親に会えたことだけか。 がっかりでした。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(邦画)] 2点(2023-07-26 20:53:36) (良:2票) |
27.最初は、 「世界は時間も次元も善悪も生き物も鉱物もイメージもすべてがつながっている。死んだ人とも当然逢えるが楽園にはとどまらない。楽園追放でもあり色即是空空即是色でもあるあらゆるユニバースを包括した上での実存主義!」 といったことかと思って感動したのだが、文庫の「君たちはどう生きるか」の要旨を見るとどうも違うメッセージらしい。
もちろん作品の解釈はそれぞれでいいのだが、この映画の場合だけは文庫版の「君たちはどう生きるか」のメッセージと大きく違ってはいないだろう。文庫版「君たちはどう生きるか」を読めと言ってるわけだから。
文庫版「君たちはどう生きるか」のメッセージは基本説教です。そして人類はその手の説教をほとんど聞くことなく、エゴ優先であいも変わらず自分たち自身を追い詰めている。そのために起こる地球環境問題もほぼほぼ乗り越えることはできないところまで追い詰められている。
そんなときにこんな昭和初期のメッセージでいいのかと思う。
さらに宮﨑氏がよく言ってたはずの空想の世界に留まるな、現実に向き合え的メッセージも入ってるわけだが、いまやイーロン・マスク氏すら「この宇宙は仮想現実」という。
そしてAIの進歩はその開発者たちも脅威を覚えて規制してくれと訴えるほどだ。人類は近い将来AIに取って代わられるかもしれないほどに現実が進行している。
地球が自らが破壊されるリスクを負っても人類(巨大な大脳新皮質)を生み出したのはなぜか。
AIを地球の管理者にし、宇宙が新しい進化をはじめようとしているのかもしれない。人類はその移行のための存在なのだろうか?
昭和初期の人たちがまったく想像もできないそんなとんでもない時代になってきているというのに、こんな昭和初期のメッセージでいいのかとも思う。 【woo】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-24 23:12:56) |