43.《ネタバレ》 GODZILLAではなくゴジラでした。 しかしながら 先が読める展開。 大石典子(浜辺美波)が生きているのが不自然で 生存する事によって これ以降のゴジラ映画の重厚感が無くなってしまった。 映像が良かっただけに残念です。 【SODOMOJO】さん [映画館(邦画)] 4点(2023-11-25 17:50:09) |
42.「恐怖」が、戦後直後の復興途中の東京を蹂躙し、街を“再び”焼き尽くす。 たった一発の絶望的な熱線により、「生活」のすべてが吹き飛び、巨大なきのこ雲が立ち上る様を呆然の見上げるしか無いその“無慈悲”は、まさしく本作の映画世界でこの国が経てきたばかりの悲劇の再演であった。 突如現れた畏怖の象徴を目の当たりにして、立ち尽くす“日本人”の視線は、恐怖感や絶望感を超えて、諦観しているようにも見え、その様が事程左様に無慈悲への拍車をかけていた。 “恐怖の化身”という言葉がそのまま当てはまる大怪獣に対する畏怖の念は、1954年の第1作「ゴジラ」、そして2016年の「シン・ゴジラ」に勝るとも劣らないシリーズ随一のものだったと、まず断言したい。
1954年の「ゴジラ」第1作目から70年、国内製作の実写版としてちょうど30作目となる本作。過去のシリーズ作全作、ハリウッド版やアニメ版も含めてすべて鑑賞してきた“ゴジラ映画ファン”である自分にとっても、確実に五指に入る傑作だった。 正直なところ、7年前の「シン・ゴジラ」があまりにも大傑作だった故に、もうこれ以上ゴジラ映画を製作することは難しいんじゃないかと思っていた。 今年、新作が公開されるという情報を見聞きしても、期待感はそれほど膨らまず、ギリギリまで高揚感も高まらなかった。 山崎貴監督は、その懸念と軽視をものの見事に吹き飛ばし、蹴散らしてみせたと思う。
自らの得意分野であるVFXによる圧倒的ビジュアルを駆使して、観客を映画体験を超えた“ゴジラ体験”に引き込んでみせたことが、成功の最たる要因だろう。 これまでのシリーズ作においても、伝統的な特撮技術や、先進的な撮影手法による魅力的なゴジラ造形や映像世界の構築は多々あるけれど、そのどれよりもゴジラを巨大に、そして“間近”に見せていると思えた。 ゴジラの巨躯と対峙する登場人物及び、我々観客との圧倒的に短い距離感こそが、この体験のエキサイティング性を際立たせているのだと思う。
そしてゴジラが登場する映画世界の舞台を1947年にしたことも的確だった。 過去作でいくつも昭和の日本描写をクリエイトしてきたこともあり、その精度も最大級に高まっていた。精巧な映像世界の“創造”ができるからこそ、それを“破壊”することにおいても極めて高いクリエイティビティを発揮できているのだと思う。
昭和時代の人間模様を描いたドラマとストーリーテリングには、この監督らしい懐古主義をいい意味でも悪い意味でも感じ、台詞回しや演出プランには、ある種のベタさやオーバーアクト的な雰囲気も感じたけれど、その点も“昭和のゴジラ映画”へオマージュを含めたリブートと捉えれば的確だったし、印象深い演技シーンも多かった。 神木隆之介の華奢な主人公感、浜辺美波の圧倒的に美しい昭和女優感、吉岡秀隆の一瞬イカれた目つきを見せるマッドサイエンティスト感、佐々木蔵之介の分かりやすくべらんめえ口調な江戸っ子感等々、愛すべきキャストのパフォーマンスが、本作への愛着を高める要因となっている。
一つ一つの台詞に対する丁寧な伏線回収や、クライマックスの作戦終盤において熱線放射寸前で発光しているゴジラを海中に沈めることで状況をビジュアル的に認識できるようにした工夫など、本作は努めて“分かりやすく”製作することを心がけている。 ストーリー展開や登場人物の心情の少々過度な“分かりやすさ”は、世界のマーケットも見据えた本作の明確な製作意図であることは間違いない。
私自身、ハリウッド版ゴジラの各作品や、国内で制作された“アニゴジ”の3部作、Netflix配信のアニメシリーズ「ゴジラ S.P」の鑑賞を経て感じたことは、世界的なカルチャーアイコンとなった「ゴジラ」に対しては、ファン一人ひとりにおいて「観たいゴジラ映画」があって良いということ。 そして、“ゴジラファン”を経て、クリエイターとなった一人ひとりにおいても、「ゴジラ」をテーマにしたストーリーテリングは、自由闊達にその可能性を広げて良いということだ。 そのためにも、日本国内のみならず、より広い世界のターゲットに向けて、改めて「ゴジラ映画」の魅力を提示し、新たな展開に繋げていくことは、ともて意義深いことだと思う。
「映画作品」としての質や価値を主眼にするならば、本作は1954年「ゴジラ」や、「シン・ゴジラ」には及ばないかもしれない。 ただし、世界中の人々が愛することができる「ゴジラ映画」として、この作品の立ち位置はまさしく一つの「最適解」だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2023-11-23 07:03:02) (良:5票) |
41.《ネタバレ》 先に評価を言いますと、まぎれもない傑作です。 ハリウッド版も含めて、ゴジラ映画はそれなりに見てきましたが、 これほど良かったものはありませんでした。 初めて映画館で同じ映画を2回見ました。
以下、個人的に良かった点を挙げます。 ●人間ストーリー 今までのゴジラ映画を全て凌駕していると思います。 琴線に触れる部分が多々あり、ジーンとくるシーンもあり、 もし、ゴジラが登場していなくても成立するくらい良い話でした。 敷島は、いろいろなトラウマを克服して自分の戦争を終わらせることが出来た。 典子は可愛いし、芯が通っていて、敷島の力になってくれた。 明子も可愛い。けど、途中、可哀そうだった・・・ でも、最後は良かったね。やっと、本当の家族になれそう。 また、各脇役の人もそれぞれ良い役どころでした。 (特に整備士の橘) ●ゴジラ関連ストーリー 時代設定が良かった。 この時代設定があったからこそ、ゴジラと旧帝国海軍との闘いが可能になり、 まさにこういうのを見たかったという感じで、リアルさ迫力半端なかったです。 開始すぐに巨大化前のゴジラが暴れるシーンも迫力があり良かった。 核実験後の巨大化したゴジラは天災のようにやってきて破壊しつくし、 まさに悪魔の所業ですが、これが、ゴジラの本質だと思います。 ●VFX ホントにすごかった。 戦後の街並みがリアルに再現されており、こういう映像で 話が進んでいくだけで非日常感があり、ワクワク感が半端なかったです。 ハリウッドに見劣りしない映像と迫力で、海での戦いが本当に斬新でリアルでした。 また、ゴジラ映画にはなくてはならない放射熱線は、これは反則レベルという威力で、 すさまじい迫力(音、エフェクト)でした。 ●ゴジラ ゴジラの造形、咆哮は、カッコよく、恐ろしく、まさしくGODZILLAではなくゴジラという感じです。 また、今までゴジラが火力に対して不死身である理由はほぼスルーされていた と思いますが、今回、その理由がわかる演出もあり納得できました。 ●できれば・・・ ・もう少しゴジラに陸上で暴れてもらいたかった。 ・最後、明子も一緒に「お母ちゃんー」と言って抱きついてもらいたかった。
細かい点では、いろいろあるとは思いますが、はっきり言って誤差範囲です。 文句なしの10点です。(本当はそれ以上の点を付けたいです) 【あらち】さん [映画館(邦画)] 10点(2023-11-22 13:36:31) (良:3票) |
40.《ネタバレ》 毎年のように、国内・海外問わず映画だったりアニメだったりと何らかの新作が作られているIPで、実際これだけいじくり倒されてるIPって他にないんじゃないかって思うほど、ありとあらゆる人にいじくり倒されてるゴジラ。 それだけに、ゴジラのあるべき論とか、これは違うとかあれは違うとか言い出したら、じゃああの作品はどうなのさ?とキリがないし、意味がないと思うので、もう純粋にその作品が楽しめれたらラッキーだし、楽しめなかったらその作品・監督の趣向に合わなかっただけ、という風に割り切るしかないと思わざるを得ないぐらい、いじくり倒されてるゴジラ。 そういう視点で、ここ20年ぐらいのゴジラ作品で視聴を完走したのはシン・ゴジラぐらいで、昨今の海外発ゴジラもアニメゴジラも一応見始めるけど、どれも完走できなかった。 安売りしすぎだし、作りすぎだし、怪獣・モンスター同士がわちゃわちゃやってるのも正直面白いと思えなかった。 その中で、ゴジラマイナスワンは、いろいろ言いたいことはあるけれど、映画館で見るのに十分に値する作品になってると思う。 ゴジラが出ているシーンのゴジラは、自分が見た関連作品の中では最もカッコよく、少し怖くもあった。 浜辺美波の電車のシーンも、実際にああいう事態になったらあれぐらい抗って生き残るぐらいの精神力があってもいいよねのお手本で有りだと思う。 所詮和製CGだよね?ってことは無く、VFXは優秀で臨場感・迫力があり良かった。船のCG好き。 惜しむらくは、脚本があらゆるものをストレートに表現・セリフで発言しているが故に、作品の深みや登場人物の機微、考察ポイント等が限りなく薄まってしまったんじゃないかと感じることかな。 ここら辺がリピート視聴、何度見ても楽しめる作品、語り継がれる作品として重要になってくると思うんだけど、ちょっと弱いかなと思う。 ゴジラ、昔は見てたけどなーとか、最近見なくなったなーって人には是非見てみてもらいたい。 初めてゴジラ作品を見るひとであれば、可能なら1954ゴジラだけでも見てから視聴するとよいかも。 2023.11.12 7点→9点に変更。 初回IMAXで鑑賞してからどうしても我慢できずに2回目を4DXで鑑賞。 空や海が舞台で船や戦闘機といった乗り物が4DXとの相性抜群で、映画の臨場感爆上がりで非常に楽しめました。 ゴジラの足音や街を破壊する映像との相乗効果は言わずもがなで、今年1番楽しめたという意味で9点に変更。 2023.11.21 俳優さんの過度すぎる感情の吐露や、ちょっとオーバー気味な演技も、 もしかしたら海外展開を見据えて、日本人の感情を字幕で正確に伝えるため、 だとしたら納得かも。 【Luckyo】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-11-21 12:04:44) (良:2票) |
39.《ネタバレ》 ゴジラは“日本を襲う破壊の象徴”です。初代ゴジラは原爆。シン・ゴジラは東日本大震災。そして本作のゴジラは太平洋戦争(※書き方として東京大空襲と迷いましたが)でしょうか。 圧倒的な物量を誇るアメリカ軍を相手にした戦争は、まさにゴジラを相手に戦うようなものだったことでしょう。 最初のゴジラは軍人だけの基地に出てきました。そしてより巨大になって本土に上陸し、街を壊して人を踏み潰します。 戦争は軍人同士が海の向こうで戦うものだと思っていたのに、空襲で自分の家が焼かれ、家族が殺される。アメリカ軍の無差別爆撃とゴジラの破壊行為。両者にどんな違いがあるだろうか。
三丁目の夕日の、少し前の日本が舞台。帝国海軍も警察予備隊も無い、自衛能力のない時代の日本とゴジラの戦い。役目を終えた軍艦が呼び起こされ、日の目を見ることのなかった戦闘機が空を舞う映像は、過去のゴジラ作品のどんな秘密兵器よりもアツい展開でした。 焼け野原から徐々に復興していく東京の町並みと、少しずつ生活も安定してきて、家族になっていく敷島と典子。ようやく前を向いて生きていこうとした矢先…自分が死ぬのが怖くて特攻出来なかった敷島。彼が特攻しなかったから家族が死んだわけではないけど、戦うべきときに戦わなかった報いが、後々重くのしかかる。因果応報。終わらない戦争。 人間ドラマに重点を置いた本作、後半涙腺緩みっぱなしでした。説明が丁寧だから、展開は読めるんです。それでも涙が出てきます。ありえない最後も全然受け入れられました。エンドロールが始まっても、ほっぺが涙でベチャベチャです。想像以上に良いものを観せてもらいました。
さて。彼女に何があったのか。彼を突き飛ばした後、あの勢いで吹っ飛んだんだから、五体満足なハズはない。 街に飛び散ったゴジラの肉片には、強い放射能だけでなく、強い再生能力も有している。首筋のアレは、飛び散ったコレなんだろう。 何か不吉な未来を暗示しているようにも思えるけど、私は“マイナスを乗り越えてきた日本人”を表しているんだと思った。 どんなに傷つき、どんなに破壊されても立ち直ってきた日本。過去の被害を隠すこと無く、むしろ吸収して乗り越えてきた日本人。戦争、原爆、大地震も乗り越えた日本人は、ゴジラによる未曾有の破壊を受けても、それさえも吸収して乗り越える力があるんだ。という意味だと解釈しました。 …ただもし今後『ゴジラ・ゼロ』とか続編があるなら、解釈変わるだろうけど。 【K&K】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-21 00:02:42) |
38.《ネタバレ》 ようやく、まともに見れる日本の「ゴジラ映画」ができました。 モノクロの1作目のカリスマ的な価値と比べるのはやめまして、今回は初めてリアルな 国産モンスターパニック映画の成功例として、讃えたい。 へんな地球防衛軍とか出てきませんし、ゴジラの戦闘力も控えめで、人間側にも分があるバランス。 こういうのでイイんです。どこにも弱点が無いと、勝つために荒唐無稽な絵ばかりになる。 米軍が傍観者になり、軍隊の無い敗戦直後の日本に何ができるのか? ゴジラが強すぎないから こその、リアルな闘いの絵になる。 人間側の物語に、敵前逃亡した特攻隊員の苦悩と、身を寄せ合った疑似家族の絆を中心に 戦後の復興期の昭和の世界観をこれまたリアルに描いていて素晴らしい。 三丁目の夕日のあの昭和ノスタルジーに存分に浸れます。 特攻から逃げた男の、名誉挽回のラストシーンは、予想通りですがコレしかないでしょう。 とにかく、今回は絵も音も迫力があり、見ごたえのある映像に大満足でした。 浜辺美波ちゃんの、昭和的女優感も素晴らしい。この時代設定の作品には打って付けでしょう。 主演の神木君が自身の境遇に打ちのめされて苦悩する役処は、以前なら吉岡秀隆氏の得意な分野ですが 今回は、ゴジラを倒す策を練る学者を演じていて、神木君に任せた様相。 これもアリでしょう。 事前に見た予告編では、ゴジラとどんな戦いになるのか、全然読めませんでしたが、「シンゴジラ」の 電車爆弾作戦とか、薬物飲ませる作戦とか、どこか滑稽な絵ずらを心配しましたが、神木君の特攻に しびれました。クライマックスの絵として、これぞ映画の醍醐味でしょう。 リアルだリアルだと褒めちぎってますが、残念な点もいくつかありました。 熱線を吐く前に、尻尾から背びれ、トサカまで光が流れるのはいいのですが、ロボット動作みたいな スライド動作は頂けません。急に生物感が遠くなりました。 で、その熱線の破壊力があり過ぎです。 もう少し押さえといた方が、ねえ・・。 と言うわけで、いくつか惜しい点が無い事も無く・・9点としました。 それでも二重丸ですよコレ。 【グルコサミンS】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-11-19 23:40:07) (良:2票) |
37.《ネタバレ》 ★太平洋戦争直後の日本にゴジラが現れるというシチュエーションは面白かった。ただ自分は直接的にヒロシマ・ナガサキでゴジラの誕生・出現となるのかと思ったんだけど、そういう流れではなかった。 ★どころかゴジラの存在の意味は劇中ではまったく語られない(放射能というワード、核爆発を思わせるゴジラの熱線、米国の核実験の映像など連想させるモチーフはちりばめられてるが)。 ★なのでゴジラは本作では核ではなく戦争そのもののメタファー(と言うには終戦直後だから随分直喩なんだけど)と思える。それを主人公らが否定する。「今度こそは人死にを出さずに克服した!」そういう物語。 ★先ほど「存在の意味は語られない」と書いたが、まあ記号的な意味での「倒すべき敵(あからさまなどこかの国でなければ)」であればゴジラでなくても何でもよかった気がする。「宇宙戦艦ヤマト」における「ガミラス帝国」みたいなもの。 ★前作シン・ゴジラが庵野監督らしくミリタリー&集団(チーム)劇(オタク方向)へ全振り、人間ドラマは皆無だったのに対し、本作はチーム・集団劇はそこそこで主人公敷島の弱さ、葛藤、ゴジラへの復讐心など(ありきたりではあるが)個人に焦点を当ててドラマとして面白かった。戦いの決着も読めはするがハッピーエンドで素直に良かったと思えた。 ★過去作、ゴジラの倒し方もいろいろあったけど、試作機「震電」の特攻で爆弾で頭吹っ飛ばされてぶっ殺されるってのもなかなかインパクトあり。 ★核兵器のような威力を持つ熱線を吐き、深海の水圧やそこからの急浮上にも耐えれる怪物が口内爆発で一撃ってのはどうかと思うが(さすがにそれで片付いてくれなきゃ物語的に困るというものの)。 ★そしてエンドタイトル直前のお決まりのシーンも「敗戦からの復興」という物語には蛇足。 ★CGはきれいだしゴジラは怖かったし、それと昔の軍艦や戦闘機が戦うというビジュアルも面白かった。シリーズ中でも良作だと思う。 【wagasi】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-19 10:21:31) (良:2票) |
36.戦争映画として見ればそこそこの出来だと言えたんじゃないでしょうか。ゴジラが登場することで、悪い方向へ向いてしまったように思えます。だって、戦後の日本の中を、どうやって生き抜いていくかということが主題だったのが、ゴジラが現れていきなり目的が変わってしまった。それに、登場人物の生かし方死なせ方が間違っていると思います。2作目を作りたかっただけなのかな? 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-11-18 22:51:16) |
35.《ネタバレ》 ここで名前を出すのアレですが、僕はシン・ゴジラをゴジラ映画だとは思っていないので、それから比べるととても面白かったです。 やはり大画面で見るゴジラの勇姿、ビルや人間たちをまるでゴミのように蹂躙しながら闊歩していく姿とゴジラのテーマを大音響で聴くと胸が高鳴りますし、初代(54)のオマージュともいうべき時代設定や最終決戦など、初めは「どうなん?」と思っていましたがうまい具合にブレンドされていてよかったです。 ただ、どうしてもあと1点足すことができないのは、ゴジラの名を謳ってるのにゴジラがメインではなくどいうしても人間が主体のストーリーだから。 正直ドラマパートあと30分ほど削ってゴジラの闊歩するシーンや人間との決戦シーンを長く見たかった、というのが本音です。 【クリムゾン・キング】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-17 23:27:41) (良:1票) |
34. 『シン・ゴジラ』はゴジラ映画は面白いと再認識させてくれた点でうれしい作品だった。しかし、本作は単なるゴジラ映画=エンタメでは終わっていない。人間の側のドラマが時代の背景とともに描かれている素晴らしい作品だった。 監督が同じなのでもちろん故意にだが、『永遠の0』を見た人が「あぁっ!」と思うような仕掛けもある。音楽もたいへん良い。 見て良かった。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-17 13:45:00) |
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33.ゴジラ映画ですが、やっぱり、監督次第でこうも味付けが変わるかと実感。 ゴジラ作品と言いながらも、基本は人間ドラマになってます。 怪獣モノ、パニック系を期待したら肩透かしになると思います。 けっこう好き嫌いが分れるんじゃないでしょうか。 作品としては、キャスティングがピッタリだったと思います。 吉岡や神木と言った弱々しい感じの男はこの手の作品には合わないように思いましたが、人間ドラマが主体だとこのキャスティングは合っていましたね。 マイナス面として、細かいところの演出が粗いと思いました。 戦後すぐのはずなのに出ている人間の血色が良く、小太りの人間もいて、不自然です。 着ている服もシワも汚れも無く、作業員の軍手も真っ白な新品。 やっぱり不自然に感じました。 個人的にはおもしろかったと思いますが、リピートで劇場に行こうと思うほどの作品ではないですね。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-16 15:04:27) |
32.《ネタバレ》 原点回帰したゴジラでした。 ヒューマンドラマの面もありますが、途中、首をかしげるような極端な感情表現などもありました。 最後、ハッピーエンドに終わったように見えますが、黒い雨を浴びた敷島、首筋の大石と今後の暗転を暗示させる エンディングは好みが分かれるかもしれません。 いっそ大石はやはり亡くなってしまって、その辛さから敷島が立ち直ろうとしている一方、ゴジラは復活の予感を 感じさせるというエンディングの方がスッキリするような気がしました。 【ぶん☆】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-15 22:03:05) |
31.《ネタバレ》 ゴジラの「姿」としては、まさにストライクだと思いました。常に これじゃない感 にモヤモヤした身としては、それだけでゴジラ映画として及第点。 町を逃げ惑うシーンは、ちょっと軽すぎたように思いますし、海で追いかけてくる顔を出した姿はどこか可愛く、その点少し萎えました(^^; ゴジラが放射能攻撃するシーンは、歴代最高かも、、、むやみに出さないのがまたよかったです!! 対戦相手がいないゴジラ単独作品の場合、どう結末を迎えるかが最大の感心なのですが、多少強引ながらまずまず納得。 ゴジラ作品、乱発しないでもらって5年後くらいにまた見たい、、、ゴジラ2の2乗でもゴジラ3分の1でもゴジラルート2でもいいから 【午の若丸】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-15 19:06:47) |
30.《ネタバレ》 山崎貴。あのスペースバトルシップのイメージが先行する監督でしたがゴジラなんだから見るしかない。 個人的にはドラマシーンの感情説明過多でわかりやすい演技に終始ノレませんでした。おかげで「早くゴジラさん来い…もうここにいる奴ら全員叩き潰せ…!」とさえ思ってしまいました。そんなドラマシーンの代わりにゴジラさんは非常に活躍しており、大暴れっぷりを発揮。人間を潰し、食っては投げ飛ばし、戦艦は壊すし、街はめちゃくちゃにするしで大活躍でしたね。しかしゴジラの強さ的には怖そうな割に水圧と震電の爆弾を食らった程度で爆散してしまうので今思えば、「実はあのゴジラさん弱いのでは…」と思ってしまいました。そうじゃないと平成テクノロジーの結晶であるスーパーXやMOGERAたちの立場がありません。(最初からない)でもラストのバトルシーンでは可愛らしい浮き輪姿も披露してくれたので満足です。 そんな具合で最新作は苦しいドラマパートと楽しいゴジラパートのアンバランスさが目立つ一本でした。 【えすえふ】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-11-15 01:55:42) (良:1票)(笑:1票) |
29.《ネタバレ》 この映画は人間ドラマに重きを置いているように感じた。 しかし、そこに微妙な感情表現や行間を読ませるといった演出は皆無。 登場人物はいきなり激高したり、いきなり暴力を振るったりと感情表現が過剰で、その後何事も無かったかのように話が進展するのには驚かされた。 私には登場人物が皆情緒不安定に見え、現実離れで不自然に感じた。 過剰な演技を分かり易いと捉える人が多いのだろうか?、ゴジラの登場以外の細部にも現実味を持たせたほうがゴジラに対する恐怖感が増すと思うのだが。 反面、映像は美しく満足できるものだった。 ゴジラとの距離感や角度からも迫力が伝わってきた。 また、終戦後の街の描写もリアリティがあり良かったと思う。 多少ツッコミどころもあったが、「シン・ゴジラ」の芋虫ゴロゴロと比べたら雲泥の差。 【Gang10】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-11-11 19:07:10) (笑:1票) |
28.《ネタバレ》 初めに言っておきますが、評価低いです。理由は後述。 まず普通にいいところ。 ゴジラの造形。無機質でシン・ゴジラよりも無気味。意味は分からないが熱戦を出す前のひれの変化もかっこいい。無造作に人々を踏み潰すのが怖い。 海上の戦いが迫力十分。どうやって撮って、いや作っているのだろう。艦船の無力感がすごい。 あとは、子役の女の子が上手、終戦後の銀座の風景がすてき、浜辺美波がきれいなど。 普通に悪いところ。 何を考えているかわからないのがゴジラの怖いところなのに、なぜ蚊のような戦闘機の攻撃であれほど激高するのか。目的(そもそもわからないけど)を忘れて海に戻っていくのが不思議。 神木隆之介はなぜ大戸島で機関砲を打たなかったのか。脚本上の都合としか思えない。撃ったところで意味がなかったのは青木崇高にもわかるはず。 フロンガス攻撃で本当に倒せると思ったのか。浮上作戦はより意味不明。オキシジェンデストロイヤーは偉大だった。 吉岡秀隆の「脱出装置もない戦闘機」のセリフと青木崇高のコクピット説明の場面は、どちらかもしくは両方が不要だった。直前でラストが分かってしまう脚本はいかがなものか。 浜辺美波が不死身すぎ。SISUの主人公と同じくらい。生きているんだろうなと思ったら、案の定だった。脱出装置と同じくらい意外性がない。さらに言うなら浜辺美波と何年も一緒に暮らして手を出さない男はこの世にいない。
で、それだけなら評価6くらいでもいいが、どうしても嫌なのは全編に漂う戦争礼賛の空気。 「戦争っていいもんですなあ」「まったく! 人材育成には欠かせません」「戦争に行ってなくても役に立つでしょう」「戦争に行ってないやつでも出来ることはあるんだ」…。登場人物のそんなセリフが聞こえてきそう。 ほかに方法がないことの説明が不十分なままでの神風特攻隊再現は、さすがにやめてほしい。脱出装置があったからいいというものではない。お国のためなら命はいらないという考え方は、我慢できない。神木隆之介が特攻から逃げたのは、結局いけないことなの? 【漣大五郎】さん [映画館(邦画)] 3点(2023-11-09 23:27:35) (良:4票)(笑:3票) |
27.《ネタバレ》 国民に情報を伝えず働かない政府という皮肉がいい 昔も今もこの先も変わらないかな? 命の大切さを訴えていて最後にみんな再会するのもよかった 可愛い子役が泣く度ウルウルしてしまった(-_-;) 【オマリ】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-08 21:15:55) |
26.《ネタバレ》 ゴジラが大好きなカミさん(ゴジラシリーズほぼ制覇)の御要望により事前情報ゼロで鑑賞致しました。まず、開始早々すぐゴジラ現れる!早!! 正直もっと引っ張るかと(勝手にw)思ってた~。で時代設定が終戦後というのもちょっと意外。まぁアレと被っちゃうしね。何か都合がいいよなぁ&突っ込みどころもありつつも概ね面白かったです。見終わって帰りながら「首の跡?傷?)について話したりして有意義な時間を過ごせました、ありがとうございました。 【Kaname】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-08 18:30:06) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 まずはよくぞここまでやってくれました山崎監督!という気持ちです。 ゴジラはこうあるべき、と長年思っていた根幹の部分が自分の思いとかなり一致しています。 ただここまでやってくれたのなら、もう少しここは…という惜しい部分も随所にありますが、 まあ、これまでの和製怪獣映画のレベルからすれば革新的と言えるでしょう。 シン・ゴジラももちろん評価していますが、自分の中ではあれはちょっと別物というイメージです。 こっちはまさに最初のゴジラを現在の総力で作った、本来のゴジラという気がします。 伊福部音楽と共に逃げ惑う人々。圧倒的な脅威。まさにこれですやん。 欲を言えば、若いゴジラの登場のしかたがいきなり過ぎるかな~と。もう少しためて欲しかった。 人間ドラマも山崎監督らしいですが、大勢のシーンの舞台俳優ぽいセリフの連続は自分的にはイマイチです。 そんな中でも安藤サクラさんはやはりすばらしいですね。この人の演技にはいつも惹き込まれます。 ハッピーエンドでよかったという意見が多いようですが、最後の首筋の被爆痕のようなものは? どう捉えればいいのでしょうかね。 一杯飲みながらあーだこーだやりあうネタとしてはうってつけですが…笑 【jetter3】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-08 11:46:24) |
24.《ネタバレ》 監督が山崎貴だから、本当は見るつもりなくいたのだが友達に誘われて見てきた。映画代も出してくれると言うから仕方なく見たけど、いつもの山崎貴作品と同じです。無駄に長い台詞、説明口調、更にゴジラが主役であるはずなのにゴジラよりも人間が主役みたいな内容のオンパレード!突っ込み所満載です。 あれだけゴジラが近くに来てるのにも関わらず何故見てる?逃げろよ!馬鹿者!て気になるし、浜辺美波、何故生きかえる?死んだ人間を無理矢理生きかえらして、ああ、良かった。良かったてか?相変わらず無理矢理に泣かせようてする演出にウンザリさせられる。 怪獣映画に、余計な感動メッセージなんか要らない。ゴジラを見せ物にして、感動の大安売り!こんなんもんが大絶賛されるようじゃ本当に日本映画は終わりです。 少なくとも本家本元のゴジラには全くもって足元にも及ばず。他にもまだまだ言いたいことは有る。スピルバーグの傑作!ジョーズを彷彿させるシーンもあるけど、ジョーズがやりたいなら、他でやれ!タイトルに−1.0て有るけどマジでマイナス付けたいぐらいだ。 問答無用の0点です。 【青観】さん [映画館(邦画)] 0点(2023-11-07 20:24:40) (良:1票)(笑:5票) |