9.《ネタバレ》 ロバート・デ・ニーロ演じる主人公は凄腕の金庫破り、その手口は鮮やかなんだか何なんだかよくわからなくって、むしろクライマックスの「笏」を盗み出そうとする場面なんか、そこまでする必要が本当にあるのか?という込み入った手口。もちろん、それが面白い。緊張する場面ではBGMを使わず、効果音を響かせて緊張感を増し、いよいよ危機が迫るとBGMでスピードアップする。なかなか盛り上がりますな。デ・ニーロはまるでスポーツを楽しむかのように着々と金庫破りを進め、またその一方では恋人と結婚してジャズクラブ経営をしたいなどという、平凡だけど味のある願望を持っている面もある、要するに彼はいいヤツ。エドワード・ノートンはと言えば、障がい者になりすまし、イイ人過ぎる職場のオジサンをだます、要するに悪いヤツ、という訳ですな。そして好感の持てるヤツが、最後に笑う。わかりやすくてイイ話です。しかし、一番好感が持てないのは、やっぱりどうみても、カリスマですと顔に書いて登場しているけれど実際には何のオーラも出していない、あの爺さん、すなわちマーロン・ブランドなんですよねえ。まあ、彼の出演は、「ダブルゴッドファーザーの記念写真」という意外には何もないと思われるのですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-20 23:38:03) (良:2票) |
《改行表示》 8.《ネタバレ》 地味で爽快感には欠けるが、中盤からクライマックスにかけての緊張感がたまらない作品。 映画のほとんどがロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンのやりとりで進められます。 エドワード・ノートン演じるジャックがニック(ロバート・デ・ニーロ)を裏切るのは予想がつきますが、それを含めても面白いです。 ストーリーは真新しいものではありません。 金庫破りのプロが、マックスからの依頼で、得体の知れないやつと組まされ、三千万ドル相当の品を盗み出します。 ジャックは警備システム全般を担当、ニックが潜入+強奪を担当。シンプルかつ簡潔。フィールドも限定的です。 だからこそわかりやすく、緊張感がひしひしと伝わってきます。 ジャックは知的障害の清掃員を装っているため、職員からはまるで警戒されず動き放題。そのジャックの面倒を見ているダニーおじいさん。このダニーに、作戦の準備をしているジャックの姿を見られそうになるたびに、緊張がはしります。 この辺りの演出、そしてエドワード・ノートンの演技が抜群にうまいのです。 新感覚、新しいジャンルの映画が次々と創作されていく中で、こういう手堅くて硬派、でもエンターテイメントとして見応えのある作品に出会えるのは得した気分になります。 『隠れた名作』って言ってもいいんじゃないでしょうか。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-11 01:35:00) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 デニーロは床に金庫開ける道具置いたままにしてオープニングから見つかるし、エドワード・ノートンは普段は白昼堂々ランニングしてるし、マーロン・ブランドは素で痛々しくて見てられないし、国宝級の笏と言いながらパスワードは英数字の羅列のみだし。おまけに、デニーロの恋人はアンジェラ・バセットだし。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-12-13 19:51:16) (笑:1票) |
6.エドワード・ノートンの反則的な演技に、まんまとだまされました。真実を聞かされた時のおじいさんの驚きと困惑の表情が何とも言えぬ程、いい味を醸し出してます。この顔だけでも、自分は満足です。この映画の内容的にはそう特別すごいという部分はないかな。結局、デ・ニーロの方が一枚上手だった。ただ、それだけです。 |
5.《ネタバレ》 デニーロとノートンの出会いのシーンからして、この二人じゃ、ドンデン返しがあるんだろーなーとは思った。二人の役者としてのイメージ通りの役。最後にどちらが勝つのかって言えば、まぁ、デニーロに軍配が上がっても仕方ないだろう。…と、冷静に判断したとおりになったのは、この作品自体の無難さを表していると思う。緊迫シーンでは確かにハラハラしたものの、デニーロの肉体的限界にハラハラしたと言えなくもない。 【日雀】さん 6点(2004-03-09 10:03:24) (良:1票) |
4.さっすがの名優デニーロ&マーロン。そしてそれに引けをとらないどころか、食ってしまってさえいるノートンが凄い。この人は本当に名優。さらにこの映画は、細部が凄い。金庫破りのシーンに、ちゃんとリアリティがある。細かい所のもちゃんとこだわって映像を作っている。この2点を考えれば、ストーリーの平凡さは許容範囲。否、シンプルなストーリーだからこそ、俳優の演技が引き立つ。私は好きです。 【ともとも】さん 8点(2003-09-24 16:54:43) (良:1票) |
3.これは、エドワード・ノートンの演技を見る映画。ストーリーはそこそこ楽しめるが、予想しやすいストーリーなので、面白みにかけるところもあるかもしれない。ロバート・デニーロもすごいが、この作品はエドワード・ノートンにつきる。 【ぱおーん】さん 7点(2003-09-17 09:24:23) (良:1票) |
2.豹変するエドワード・ノートン、この映画を観て以来、エドにはっまてしまいました。彼との初競演を楽しみにしていたロバート・デ・ニーロも互角の名演、大御所、マーロン・ブランドにも特別の存在感が漂い、競演人も巧かった。また、ケベック州モントリオールの映像も秀逸、ジャズの落ち着いた雰囲気も良好。「神は細部に宿りたまう」、細部まで良くできている映画だと思うのですが…、評価が低すぎる!! 【チャターBOX】さん 10点(2003-06-09 09:41:09) (良:1票) |
1.近年、少々食傷気味の深い映画などではなく、バカバカしいほどシンプルに楽しめる作品。役者も誰一人手抜きせず、娯楽作品に徹している。満点ではないが、映画本来の面白さを思い出されるような作品だと思う。 【シェリー】さん 8点(2003-04-10 22:34:48) (良:1票) |