4.CGや特撮がなくても、演出や撮り方次第で未来的に見せることが出来る好例。物語自体はどうってことはないスパイスリラーのパロディだが、やっぱり「Cool!」の一言に尽きる。シュールでスタイリッシュでレトロフィーチャーなSF世界を堪能。途中で睡魔に襲われて二度見のため、この点数。 |
3.《ネタバレ》 「そもそも、この映画はSFなんでしょうか?」と言う疑問もわいてきますが、考えるに実に立派なSFですよ。普通にパリかどこかを借景してロケで全編押し通していますが、α60とかいうコンピューターの設定は製作時代を考えると突出した発想だと感心しました。しかしゴダール自身には「SF愛」は全然ないみたいですがね(笑)。 とは言え本作がオーウェリアンSFの新境地を開拓したことは否定できないでしょう。それまでのSF映画は、センス・オブ・ワンダーを追求することに血道をあげて、貧弱なイメージしかなくても「誰も観たことのない世界や科学」の映像にこだわって失敗しているケースがほとんどでした。が、本作以降は大して技術が進歩していない様な近未来を映像化したSF映画がどんどん創られるようになってゆきました。その極致に位置するのが『ブレード・ランナー』で、劇場公開版のデッカードとレイチェルが車で逃げるラストシーンは本作のラストとそっくりなのはご愛敬です。 個人的には本作あたりがぎりぎりのゴダール許容範囲ですが、イメージはともかくあの台詞の気障で観念的なところは辟易させられました。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-27 23:40:53) |
《改行表示》 2.自己模倣を繰り返すゴダール作品群の中にあって、異色の本作。 その点を評価したい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-20 23:45:31) |
1.「難解」との評判から、ゴダールは長らく敬遠していたのです。果たしてゴダール初体験が本作って言うのはいいんだか悪いんだか・・・と思っていたのですが、意外なことに結構楽しめたんですよね。何か、ゴダールからのなぞなぞ(唐突に出てくる『元気です、ありがとう』っていう台詞とか、ネオンサインの“E=MC2”や“SUD”、“NORD”とかっていう言葉とか)が好奇心をそそって、分からないなりに面白かったです。きっとゴダールが好きな人はそこがたまらないし、嫌いな人はイヤミな感じがするんでしょうね。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-12-17 21:34:23) |