10.《ネタバレ》 妻投稿■久しぶりに面白い映画を図書館で観ました。フォレストは滅茶苦茶成功して勲章まで貰って大統領にも何回も会いました。これを「素晴らしい人生」と人は言うのでしょう。でも果たして彼は勲章や名誉に興味があったのでしょうか。もしそうだったら、彼はピッピー会場で暴力沙汰は犯さなかったはずです。彼はジェニーとずっとアラバマの家にいたいという子供のころからの願いをかなえる事が出来ませんでした。ジェニーに何度会えても、ジェニーは様々な理由でいなくなってしまう。やっと会えたと思ったら彼女はエイズに冒されているのです。■私はガンプがマイクに向かっていい事を言う時に警官が妨害して何も聞こえず、ガンプがジェニーと抱き合った時に観衆がワーッというときが、この映画のメッセージだと思います。人は他人の栄典には興味はないけど、愛する人がいつもいることにはとても拘ります。ダン中尉のエピソード、走っている姿に勝手に感動する人々、ラストの寂しそうなガンプ。「感動大作」とよく言われる本作ですが、この映画は作中のアメリカ人がそうしたように「観客をフォレストで感動させるため」に作られたものではありません。観客に愛する人がいる事に感動してもらうために作られたのだと思います■蛇足だけど、知的障害者を映画にするとマスコミから「障害者を出汁に使っている」とか「障害者を差別(あるいは美化)している」という非難がなされるが、知的障害者は全人口の2%いる事を考えると、知的障害者を主人公にした作品は目くじら立てるほど多いわけではないと思います。確かにこの映画は知的障害者をファンタジーにしている傾向がありますが、これは映画そのものがファンタジーなのであって、女の子に天使の羽を生やしたり、目の見えない人に透視能力を持たせたり、片腕のない人に万能サイボーグハンドを装着させるのと同じだと思いますよ^^ 【はち-ご=】さん [レーザーディスク(字幕)] 9点(2009-06-22 23:56:35) (良:5票) |
9.アメリカ戦後史の陰と陽、表と裏を淡々と描いていく。ガンプが歴史の表舞台を歩き続けるのに対し、ジェニーはHIVで死ぬまで裏街道を歩き続ける。ただ一瞬のみ、お互いの愛情を確認した陰と陽、表と裏が交わったときに誕生したのがジュニア。そんな非常に切ない物語を、感動させるように作っているのがズルイ。でも感動しちゃいました。だから9点献上。 【sayzin】さん 9点(2001-07-03 13:30:40) (良:4票) |
8.《ネタバレ》 前に観た時は、惹き込まれはしたものの良く良さが理解出来ませんでした。10年位年をとってまた観たら、何と良い映画なのか。フォレストの人生、ごちゃごちゃ考えずにその時に与えられた事ごとを一生懸命全力でやる。それでいいんだ。45年生きてやっと私もそれを理解したんですよね。どなたかがこれが人間のあるべき姿かもしれないと仰っていましたが、私もそう思います。白い(天使の)羽がそっとフォレストに寄り添うのも、そうやって 目の前に与えられた事を一心に頑張っていれば、天はみているよ、またはそうであって欲しいという製作側の意思ですよね。 IQが低い故に、単純なフォレストはそれでも自分が賢くない事を分かっていた。息子の存在を知り頭脳を真っ先に心配するフォレストの珍しい苦悩の顔。 観てて泣きそうになりました。 ジェニーは、父親に性的虐待も受けていたんでしょうね。フォレストの回想でわざわざ父親が「触ったりキスをしたり」と付け加えているので そうなのだと思います。ジェニーが性に緩く自分を大切にせずDV彼氏と付き合い幸せから常に逃げるような行動を続けていたのは そのせいでしょうね。周りがフォレストを差別するのにジェニーとババは全く差別しなかった。フォレストはジェニーの心の美しさを知っている。 ダン中尉が壊れた状態から立ちなおる姿も胸を打たれます。 御伽ばなしな映画なんですが、素直に頑張ろうと思える映画です。ハンデがあっても明るくひたむきに頑張る姿は周りの心に勇気を与えてくれます。 【梅干御飯】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 9点(2012-12-12 22:50:32) (良:3票) |
7.これは一見フォレストの自伝のようであり、実はそうではない。フォレストという主観で物を語らない無垢の存在を案内役に、アメリカの社会を、歴史を、客観的視点から見つめ直す映画だ。ヒッピー文化は何だったのか主観で肯定したり批判したりする必要がありますか、彼らは皆1人の人間です。ジョン・レノンや大統領と接することは特別ですか、彼らもまたヒッピー達と同じ1人の人間です。そう語るかのように無名の放浪者だろうと、スーパースターだろうと大統領だろうと誰に接するにも何も変わらない態度で接する彼。何をするにも計算するわけでも人を陥れようとするわけでもなく失敗もするし、大きな成功もつかんでいく彼。世の中色眼鏡をかけずに偽善も悪意もなく生きるとどれだけ穏やかなのか、この映画は語っている。先進的な特撮を次々に導入しこの少し変わった映画を完成度の高いものにしようとしたゼメキスのセンスも光る。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-09 00:41:21) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 アメリカの戦後史をフォレスト・ガンプの人生を通じて描いていて、非常に興味深かったです。(だから、アメリカの戦後史の知識が無いと、多分面白さがあまりわからないと思います。) フォレスト・ガンプと幼馴染のジェニーの人生がアメリカの明と暗の歴史を対称的に表していて、その2つの人生が時折交差していくストーリーが非常に切ないです。おそらく、フォレスト・ガンプとはアメリカの理想を人間化したものなんだと思いました。そして、ジェニーこそが実際のアメリカの姿であって、フォレストに対し尊敬はするものの、ついていけず反発し、そして堕ちていく様は現在のアメリカに通じているような気がします。(まあ、そこまでアメリカの事を知ってはいないのですが。)
【TM】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-24 20:16:24) (良:2票) |
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5.《ネタバレ》 正に娯楽映画の頂点で、所謂ハリウッドが毛嫌いする「臭さ」は全く感じない。俺の感性からすれば歴代の超VIPとの絡みやジェニーの自己中ぶりはマイナスなのだが、ダン中尉の「バカと言うな!」「ダン中尉は口にはしなかったが神様と仲直りしたようだ」などのエピソードは大好きだ、アメフトのタッチダウン後も走り続けてぶっとばしたのもかなりウケた。本作を知能指数の低い人間を馬鹿にしていて嫌いだと言っている人がいるのも わからないではないが、むしろ彼の純心を素直に愛せない人間がそう感じているのではないのかと思う。 【ジャイロボーラー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-02-07 10:16:12) (良:2票) |
4.素晴らしいストーリーにリアリズムなど要らない、と言い切ってしまいたくなる名作。追い風も向かい風もかわりなく、愛して身に受けるフォレストの生き方は、ある意味人間のあるべき姿を示しているようにも思う。一方ジェニーの抗う姿もまた人間そのもの。冒頭の羽のシーンと「ダン中尉は、神様と仲直りしたんだと思う」この短く深い台詞。これだけでも充分すぎるくらい映画的。CGの使い方、音楽、そして映画界の至宝トム・ハンクスの演技も素晴らしいの一言だ。 【poppo】さん 9点(2003-06-10 13:30:40) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 トム・ハンクスの映画では最も好きな作品です。スクールバスのジェニーの隣の席が空いていた事、軍隊で素晴らしい仲間や上官と出会った事、これらは運命と言えば運命、偶然と言えば偶然。最初はどんな出会いもほんの偶然で、その偶然の出会いが後々いくつ運命の出会いだったと思えるかどうかは本人の生き方次第なのでしょう。フォレストの人生を見ているとそんな風に思えました。まさに一期一会、実にいい邦題です。彼の人生をアメリカの現代史と重ね合わせる展開になっていますが、僕にはそっちの方はあまり印象に残っていない。フォレスト・ガンプという1人の男の人柄と生き方に惹かれた。そしてママの教えが素晴らしく、その通りに生きてきたフォレスト。そしてその教えがフォレストJrに受け継がれていくような希望を感じさせてくれるラストもとても良かったと思います。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-05-06 21:21:06) (良:1票) |
2.ショー・シャンクが「必死に生きる」尊さを訴えているとするならば、この映画は「生きる」ということそのものをテーマにした作品だと思いました。我々は現世で生きていくうちに次第に小ざかしくなってしまい、人生に意味や目的などがあるように錯覚しているだけではないのか?そしてうまくいかない現実を目の前にして、神や他人や自分のせいにしてしまっていないか?そうではなくて、今生きているということ自体が美しいのだ、ということを訴えているように感じました。フォレストにまつわる幸運の数々、人を幸せにしていくエピソードを、彼自身が叙事詩的に語ることによって、何の駆け引きもない、命と命の触れ合いを描き出しているように思いました。歴代大統領やヒッピー文化、ベトナム戦争は、さほど重要ではないのではないでしょうか? 【神谷玄次郎】さん 9点(2004-01-22 02:23:57) (良:1票) |
1.いつまでも残る名作。トムハンクスの演技のすばらしさといったら。 【オスカー】さん 9点(2000-05-10 21:45:05) (良:1票) |