9.《ネタバレ》 この映画は、今までテレビで何回かやっていたのをチョコチョコ観ていたけど、初めから最後まで観たのは今になって初めてです(^^;フォレストのお母さんの深い愛情や、ダン中尉とのエピソードなど、それらは初めて見たときから感動的だったけど、ジェニーのキャラは私もそんなに好きじゃなかった。でも、今になって印象が変わりました。荒んだ子供時代を過ごして、大人になってもどう生きていいのか分からず、荒れた世界をがむしゃらに進んできたけど、後半フォレストのところに戻ってきてようやく落ち着くのかと思った。でも、今は空家になっている自分の実家に向かって石を投げつけたり、その後またフォレストのもとを去って行き、数年後に彼と再会した時には病気で余命わずかだった(たぶん、エイズだったってことだよね!?)。それを思うと、彼女は、子どもの頃の傷も癒えないまま、ずっと独りで生きる道を模索し続けていって、無垢なフォレストの存在が一服の清涼剤で心の支えにはなったけれど、最後までとても苦しい人生だったんだと思った。でも、それも一人の人間の生き方で、ダン中尉が幸せになったのは、一旦は絶望しても、その後また、自分でいい方向に人生を切り開いて行った結果だからなんだ…。この映画は、人間にはみんな心や意志があって、一人一人に人生があって、それらが偽りや奇麗ごとなく描かれていると思った。また、夢を持っていても突然死んでしまうかもしれないし、絶望していても、希望が戻ってくるかもしれない。そんなことも起こる…。こういう生き方が、いちばん素晴らしいことだとは言われていないように思えて、私自身、一般的に見て決して順調な人生ではないんだけど、なにかとても安心できた。そして、自分の行動については何にも考えてないけど(笑)純真でまっすぐで、知らずと出会った人たちを癒してくれるフォレストも大好きです。この先も、いろんな時にこの映画を思い出すと思うな~。行き当たりばったり風に吹かれながら(^^) 【kiku☆taro】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-19 00:49:04) (良:5票) |
8.《ネタバレ》 社会的なサクセスばかりで、自分の一番望んだものは失った不幸な主人公。時代に翻弄されても、走り続け、そのときを一生懸命生きることの大切さ。それぞれが独自に設定したゴールに向かって走る中、ぶつかり合ったときにどこまで相手を認められるか。あえて邦題を借りるなら、ダン中尉の「(あのとき助けてくれて)ありがとう」が真の一期一会の瞬間だ。目的地(生き方)に正解はないし、残酷な現実の前では意味が無いこともある。でもそこに向かって走り続ける尊さを、それとなく教えてくれる映画だった。 【九寨溝】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2010-06-27 23:01:03) (良:3票) |
7.《ネタバレ》 せっかくなので、これを見た後すぐに『ショーシャンクの空に』を鑑賞してみた。それでようやく得心がいった。『フォレスト・ガンプ』は“アメリカ映画史として”大変価値があるからオスカーを取れたのだ。フォレストが米現代史の大きな潮流の中でひたすら道化ている一方で、ポップカルチャーの中に埋没したジェニーは人生の下り坂を転げ落ちる。大きな歴史と小さな歴史。光と影、陰と陽。相反と和合を繰り返す二つの要素が、主役の二人に投影され、スクリーンに交互に浮かんでは消えていく。その巧みな物語の仕掛けが、結果的に私たちに大きな感動を呼び起こすのだろう。ジェニーに魅力を感じない人が多いのは、彼女が時代に翻弄される典型的なアメリカ人の姿の殆どを体現しているからだろう。幼少時に父からDVを受け、大好きなディランを全裸で唄うハメになり、ヒッピー文化に染まり、とうとう麻薬にも手を出し、最後にHIVにかかる。個人で背負うにはあまりにも悲惨な人生だ。多少無理をさせた感は否めない。私は、彼女の背後に沢山のアメリカ人の悲劇があると気づいた瞬間、少しだけ彼女が救われたように感じた。――そういうわけで、ガンプはやはり1994年アカデミー賞に相応しい作品だと思う。後はアメリカという国に対してどんなスタンスを取るか、それで各々の評価が自ずと決まってくるだろう。 【J.B.】さん 10点(2003-12-03 02:47:06) (良:2票) |
6.昔から好きなので、なお更愛着が沸いてる映画です。最後のお墓のシーンは何回見ても感動します。「僕はママとダン中尉の言った事の、両方だと思うんだ」って所。もう最高です。この映画はアメリカ万歳だとか、ショーシャンクの空にのほうが良い!とか言われがちですが、そんなのはいいじゃないですか。この映画のテーマは素晴らしいです。人生は何がいいか分からない。それが分かっただけで俺はこの映画に10点付けたいと思います。 【カジ】さん 10点(2005-03-25 23:12:08) (良:1票) |
5.実際にはあんなにうまくはいかないんだろうな~~とは思いつつも、素直に感動しました。頭は弱いけど、真っ直ぐな心で周囲の人を幸せにし、自分も幸せになるという、希望のあるサクセスストーリー。いや、「サクセス」というより、人のひとつの生き方を敬意を持ってみることができました。何がいい人生かは分からないけど、ガンプは精一杯生きて、知り合った人々を幸せにして、充実した人生を送れていると思う。ジェニーの人生、小隊長の人生、ババの人生、色々な人の人生・行動に納得し、いいのか悪いのかは分からないけど、これもまた人生、と。一期一会というのもなかなか良い副題な気がします。あと、アメリカの史実と重ね合わせてみることができたことも、素敵で良かったです。 ヒッピー、ウォーターゲート事件、ベトナム戦争、ビートルズ、エルビスプレスリー、などなど盛りだくさんで、脚本の巧みさに尊敬さえ覚えます。 【凛々】さん 10点(2004-03-06 20:27:41) (良:1票) |
4.高校時代に観たのですが映画を初めて立ち見で観たました。本当にいい作品でした。その後ビデオを買って本も買って何回も何回も観た作品です。羽が舞い落ちてくるシーンで始まり再び羽が舞い上がっていくシーンで映画が終わる最後の最後まで目を離さずに観ていました。ガンプやダン中尉・母親の心境がものすごく伝わってきました。ジェニーはいまいち理解しがたい部分もありましたが・・・。トム・ハンクスの演技は凄過ぎますね。最後のお墓でのシーンなんて涙が止まりませんでした。 子役がハーレイ君だと知って後から見直しましが、あの切なそうな表情はいまのままですね、恐るべしハーレイ君! 【MINI1000】さん 10点(2003-10-11 23:15:12) (良:1票) |
3.優しく包み込むようなメロディーと共に、一枚の羽がフワフワと舞い落ちるセンスの良いオープニングシーンからしてヤラレてしまう。トム・ハンクス演じるフォレスト・ガンプという、ちょっと頭は弱いが人間の愛というものを知り尽くしている男の数奇な半生を綴った物語。懐かしい数々のヒットナンバーをバックに激動のアメリカ現代史を絡めて展開させており、監督ロバート・ゼメキスのドラマチックで丁寧な演出が冴えに冴える。(原作はウィンストン・グルームで脚本はリック・ロス) また、アラン・シルヴェストリの抑揚のある音楽が感動を盛り上げ、時には涙腺を緩める。フォレストの純粋で無欲な行動があれよあれよと成功を収めるが、本人にしてみればどうでも良いことで、頭にあるのは常に愛する人への思いといつしか昔のように愛する人と一緒に時を過ごしたいだけ。その彼と対照的なのがジェニー(ロビン・ライト)の自分を見失い落ちぶれゆく半生であり、ダン隊長(ゲイリー・シニーズ)の神をも呪いたくなるベトナム戦争の後遺症であろう。とくにジェニーの生まれ育った家屋に向け狂ったように石を投げ付けるシーンは非常に印象的であり、あたかもこの家屋が自分のすべてを狂わし、自分なんか生まれて来なければ良かったとでも言いたげだ。そして神様に見離される者もいれば、時を経て神様と仲直りする者もいる。心温まるファンタジーでもあり、現代人に向けた寓話でもある。アカデミー賞総ざらいも納得の本作に、文句なしの10点満点。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-08-10 21:57:03) (良:1票) |
2.本当に大好きな映画…。大学時代「アメリカの政治・社会」を専攻した私にとっては大笑いできるシーン満載。おまけにガンプが義足を吹っ飛ばして走るシーンで何回泣いたことか…。時は流れて2001年。アメリカ短期留学の際、「60年代のアメリカ」という講座の副教材としてこの映画が使われました。じっくり勉強して鑑賞すると、改めてああなるほどと思わされることが満載。よくよく考えられた映画だよ、全く。主演のハンクスもすごく良いが、ゲイリー・"リュテナントダン"・シニーズに心酔。ブロードウェイで主演を張っていた舞台(カッコーの巣の上で)まで観ちまったよ。舞台上のシニーズ、本当にスーパースターの風格でした…。 【z3000】さん 10点(2002-11-04 01:24:28) (良:1票) |
1.ハンクスの演技がすごかった。 【kei】さん 10点(2001-02-23 14:24:25) (良:1票) |