4.《ネタバレ》 同性愛者をとりまく中学生たちの残酷さが印象的です。子供の特徴は、明るくて元気があって、そして残酷なことだと思います。子供特有の、まだ他人の痛みを知らない無邪気な残酷さが、異邦人である子供の自意識を刺激して傷つけます。 青春の楽しい部分よりも、残酷な部分が目に付きました。 ところで大人の定義とはなんでしょうか? 子供から大人になるということは、人を本気で愛することができた時、深く傷ついた時、あるがままの自分を受け入れることができた時、この3つだと思います。そのために大人は、子供の無邪気さを失いますが、それが大人になるということかもしれません。 あのトイレをみんなで取り囲むシーンは、暴力的にすら感じましたが、しかしそのトイレから堂々と出てくるラストシーンは、異質である自分たちを否定せずに受け入れることができた瞬間だと思います。まるで自意識からの解放でした。これは成長の物語。 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-01-16 13:04:06) |
3.CSで途中から観たのですが、(アグネスの誕生パーティー辺りから)、思わず知らず引き込まれて夢中になって観てしまいました。何の奇抜なエピソードもなく、たぶんフツーのスウェーデンの田舎の町の女の子(や男の子)たちの実態なのだろうけど、なんでこんなに面白いんだろう?という感じです。自然体でありふれてるのに、魅力的な映画。とにかく主役(の一人)のハスッパ系の女の子が良かった!そしてこの映画が初長編監督作品だという、監督もすばらしいと思う。次回作が観たい。 【ベリンモン】さん 10点(2002-07-06 00:18:55) |
2.最高☆☆☆☆☆十代としてゆわせて!日本やアメリカの学園ドラマなんかより全然現実と同じ。ファッションも恋愛も友達も学校の大半の子はみんなこんなんなんだってば!でもなんでこんな”ただの現実”が映画化されたのかにはちゃんと理由があるんだよ。それは主人公の恋愛の仕方。そのことは映画を見るまで自分自信知らなかったからはっきりゆってびっくりしたけど。映画では美化されちゃうどんな個性も現実に起こるとどんなに困難か”この映画”はハッキリ教えてます。1回目何も感じなくても絶対何回もみたくなっちゃう!聞き慣れないスウェーデン語、音楽も可愛い。役者も◎。パチパチ。今すでに幸せだと思ってる人に一番見てもらいたい!・・・かな。 【キキ】さん 10点(2002-02-03 04:09:09) (良:2票) |
1.個人的に、90年代青春映画の金字塔と認定しました。ダサい子のグループといけてる子のグループがクラスにあって、その間には確固たる壁があったりして…・。そう言えば中学生のときそうだったよなあ、と思い出させる新鮮な映画。エリンとアグネスの住む町はいなかだったから、心が通い合う人がたまたま異性にはいないってこともあるのかもしれない。そこのところが「ちょうどいい濃さにならないココアみたい」ってとこにつながってくるのだろう。あと、本当に気の合う子っていうのが同じダサいグループといけてるグループの中にいるともかぎらないってとこも、ちょうどいい濃さにならないココアで例えられているのかもしれない。それにしてもエリンの姉とその彼ってほんとにバカ。そのバカぶりもとってもリアル。忘れてた思春期を思い出す作品。娘が理解できない年になったらまた見て思い出したい。エリン役のアレクサンドラダヒストロームがとってもキュート!!スエーデンのクリスティーナリッチってとこか? 【ちずぺ】さん 10点(2001-10-07 03:15:44) (良:1票) |