2.《ネタバレ》 観終わると、ワリと「正統派」って感じの吸血鬼映画だとは思われましたし、そーすると必然的にやや古典的な雰囲気も在る・在るべき(30年代や50年代とは言わないまでも、少なくとも直近の流行は90年代~00年代初頭くらい…みたいな質感かと)⇒なのでまた重厚さとかも多少は在るべき・求められるべきって感じかも…と、そ~んな個人的な感覚に対して実際に本作が備えていたクオリティと言うのは、第一にはまずまず行き届いたモノであったのではねーかな~と思うのですね(そこそこつくり込まれたモダンなA級ホラーだとは充分に思えたのですね)。プラス、肝心なその吸血鬼少女役の主役の女のコってのが、バレリーナにもチャンと見えるし、演技もそこそこ出来てるし、加えてホラー的にも適度に「映える」感じのルックスでもあり、なので例えば、吸血鬼ぽく牙を剥き出して吼えるシーンなんかはまあまあ迫力も有って、全体としても全然悪くはなかったとも思われたのですよね(+人間側のメイン主人公のメリッサ・バレラさんも全然好かった方だと思いますし)。
ただ、結論的にはシンプルに、全体的にちょっと冗長な・テンポが重いって感じが否めませんでした。再度、観終わると、やっぱ前述どおりの吸血鬼映画なので背景部分や詳細設定をつくり込んで物語に奥行きを持たせる…みたいなトコロにも意図が在ったのかと思われました、が一方で、吸血鬼映画としては比較的ソリッドでクローズドなシチュエーションでそれをやっちゃってるので、その観点からすると(ホラーの常套手段としては)もっと一本道でハイテンション=劇中時間的にも2時間内外くらいの時間感覚で全力で突っ走っちゃった方が成功率は高かったのでは…と少し思ったりもしますかね。加えて、その意味では件の吸血鬼少女ちゃんってのも、アクション的な動きについて随所で「凝ってる」感じがまた悪くはなかった…と思えど、単純な動きの「キレ」みたいなモノは(トレードオフ的に)そーでもなかったかな…と思えてます。全然、続編が在っても好さそう…くらいなクオリティかとも思われますが、つくるんだったら次はもっとよりパワフル&シンプルにやっても好いかもな~とは思われますかね。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-04-22 20:04:45) (良:2票) |