8.ネタバレ 御年77歳のビートたけしが「凄腕の殺し屋」を演じるのは無理が有るだろう……と思っていたのですが、意外や意外。 「説得力」の代わりに「ギャップの魅力」をアピールする作りとなっており、中々良かったです。 階段を登るのも億劫そうな老人が、銃を手にすれば容赦無く相手を撃ち殺し、殺しを終えて家に帰ってきたら、再び無害そうな老人に戻って湯呑で茶を飲んだりする。 「生活の為に、仕方無く殺し屋をやってる主人公」ならぬ「隠居暮らしの退屈凌ぎに殺し屋をやってる主人公」という印象ですね。 展開には色々不自然さが目立つし「覆面捜査官としての仕事を全うし、自由になって終わり」という捻りの無いオチは如何なものかと思うけど、まぁ御愛嬌。 この特異な主人公の魅力だけでも、観て良かったと言える一本でした。
……と、以上は「Broken Rage」本編に対する感想。 で、本編終了後に、長い長いスピンオフが始まる訳ですが……これまた評価に困る内容で、参っちゃいましたね。 さながら前半は「アウトレイジ」(2010年)のような北野武監督版、後半は「みんな~やってるか!」(1994年)のようなビートたけし監督版となっており、一粒で二度オイシイ映画と褒める事も出来そうでは有るんですが……ちょっと厳しいです。
まず、前半と後半のギャップを楽しむにしても、主人公のねずみが殺し屋って点は共通してるし、意図的に殺人を犯してる事にも違いない訳だから「何でもない素人が凄腕の殺し屋と誤解される」みたいなノリの面白さは無いんですよね。 途中、動画サイトのコメントを意識したような「時間調整」の演出にも白けちゃったし、この辺りは「年老いた監督が感性の若さを維持しようと、無理してる感じ」も伝わってきて、観ていて辛かったです。 そもそも前半部分が「シリアスな殺し屋映画として、凄く面白い」って訳でもなく、贔屓目に観ても「主人公のキャラは中々魅力的で、それなりに楽しめる映画」くらいの出来栄えな訳だから、後半部分で「シリアスで真面目な傑作としての前半部分をぶち壊すカタルシス」が生まれていなかったのが、致命的だったように思えます。
でも、まぁ、自分としては嫌いになれない一本というか…… 77歳のビートたけしが、映画の中で「コマネチ!」ってギャグを披露してるって一点だけでも、単なる駄作とは言い難い魅力が有るんですよね、これ。 今になって思い返してみると、面通しの場面で「俺に決まってんじゃねぇか、バカヤロー」とツッコむ件が面白かったとか、椅子取りゲームで優勝した事を親分が祝福してくれる場面が微笑ましいとか、何だか「良かった事」ばかりが浮かんできちゃいます。
巷で評判の良い北野武監督作も、評判の悪いビートたけし監督作も、どちらも好きな身としては、中々興味深い実験作でありました。 【ゆき】さん [インターネット(吹替)] 6点(2025-05-14 13:05:01) (良:1票)《新規》 |
7.清塚信也さんが音楽担当なので最後まで見たけど、びっくりするくらいつまらない。特に後半のギャグパートは寒すぎる。出ている俳優さんたちが気の毒になる。 【チョコレクター】さん [インターネット(邦画)] 2点(2025-03-02 11:12:48) |
6.同じプロットでシリアスもコメディも両方撮れるってことなんだろうか。コメディパートはシンプルに寒かった。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-24 18:34:46) |
5.おいおい、なんじゃ こりゃ...金かえせーぇ! いや 時間をかえせーぇ!! 観客を なめるのも 大概にせぇーーぃ!! 中学生でも書けるような脚本に..まったく笑えない(時代遅れの)コメディ & ボケ..これは 欧米でウケようとしてんのか?? 今の日本じゃ もうウケないよ..残念ながら... 【コナンが一番】さん [インターネット(邦画)] 0点(2025-02-23 10:43:54) |
4.ネタバレ 北野武監督・主演作品。わずか67分の短編映画。前半は濃ゆいヤクザ刑事モノ、後半は同じ筋書きを茶化したコメディ。前半はガチのスリリング展開、後半は何が飛び出すか分からない可笑しさを表現。敏腕とマヌケを前後半で演じ分け。監督は両方のジャンルをやりたかったんだよね。斬新な仕掛けだと思うけど特にどうということもないよね。 【獅子-平常心】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-22 20:55:23) (良:1票) |
3.ネタバレ 一時間ちょっとのアマプラ作品。 こちらのサイトのレビュー対象かな?と思ったら載ってたので、メモ程度に(^^) 前後半の別設定って感じ? 前半はアウトレイジよろしく、かっこよく決まってたけど、後半は、まあうまくいかない(笑) お笑い自体も上手くいってないようで、意外とコレがジワるw 最近のお笑い芸人のコントとか、ホントにレベルが上がったよなぁと思いつつ、こーゆーくだらないのも悪くない。 まあたけしさんほどのネームバリューがあったればこそか。 いや、全体通して、楽しかったなぁ! 【ろにまさ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-19 08:59:00) (良:1票) |
2.ネタバレ 前半はシリアスなヤクザもの、後半はそれのセルフパロディで構成されている。 前半はもちろん無難に楽しめた(特にスポーツジムでの殺しのシーン)。 さて後半はどうか? いや、これが意外と面白かった。 たけしさんのギャグで笑ったのは久しぶりかもしれない(いくつかのギャグについては、いつものビートさんって感じで寒いものもあったが)。 後半の20分はガチで尺が足りず、ネタ切れした感は伝わってきた。 ところで「スマホがサムソンだよ!」をやたらにしつこく繰り返してたのが気になった。 なんか深い意味でもあるんだろか。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-15 19:13:17) (良:1票) |
★1. ネタバレ 60分の尺。前半は凄腕殺し屋によるシリアスな内容、後半は前半の内容を、何をやっても上手くいかないおじいちゃんによるコメディで反復。 なので前半は北野武監督、後半はビートたけし監督、という印象です。仮にこの作品が劇場公開作品だったら、多分ほとんとが酷評で埋め尽くされてたと思います。 つまりはアマプラによる無料配信なので、これぐらいならみんな怒らずに温かい目で見てくれるだろう、という範囲内で自由にやってる、という作風だと理解してます。 コメディ内容はまさにたけし節そのもので、いわゆる「失笑ギャグ」ってやつですね。頭打ったり滑ったり覆面被ったりを性懲りも無く続けます。 最近はオールドメディアなんて言葉がよく聞かれますが、これはいわばオールドコメディですね。もうたけしさんくらいしかやらないよなって。 お金取る映画では流石にできないし、今のテレビでやる場所もないので、この場所ならOKでしょ?って言ってるような。 よく言えば安心感あるけど、本当に失笑スレスレのギャグばかりなので賛否はあるでしょう。 私としても「時間ちょうせい」のネットの書き込みみたいなのが出てきた時は流石に寒すぎると思いました。 逆に気に入ったのは、取り調べでの大道芸人と化す浅野忠信かな。あまりに脈絡のないコメディでちょっと笑っちゃいました。 あと全然関係ないけど、たけしさんは年齢の割に下半身がしっかりしてるなと思いました。多分鍛えてるんだろうなぁ。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-15 12:22:13) |