19.映画の中で、臨死体験ののちに様々な過去のトラウマの「実体化(!)」に悩まされる医学生たち。その中のひとり、子どもの頃にいじめた女の子への罪の意識に追い立てられるケビン・ベ-コン扮する青年は、あらためて彼女の家を訪ね、心から赦しをこう…。
彼女が青年の謝罪を受け入れて、ぎこちなく微笑を浮かべた時、ぼくは不覚にも涙がとまらなかった。…そう、ぼくもそんな「女の子」を知っている。小学6年生の時の同級生で、クラス全員の男子から嫌われいじめられていた彼女。ぼくもまた、友人がふざけて頭に被せた彼女のカーディガン(赤い色だったこと、左わきのところが少しほころんでいたいたことまで覚えている…)を、床に叩き付けたことがあった。その時は何も思わなかったのに、笑っている友人たちの顔と、黙ってそれを拾い上げる彼女のことは、その後もふとしたことで蘇ってくる。…繰り返し、何回も、何回も。 …あまりにも「個人的」な、他人にとっても、映画にとってもどうでもいいことだろう。けれど、ぼくにとっては何よりも切実な「記憶」にこの作品が触れたこと、そして、映画のなかであの青年が赦された時、ぼくもまた「救われた」気がしたことだけは記しておきたいと思う。ぼくには、あの彼女の所に赴き、昔のことを謝罪する“勇気”などない。しかし(というか、だからこそ)青年に自分を重ねあわせ、見ている間だけは自分も「赦された」と思えたことを映画に感謝したいのである(もっとも、あれから一度も見直していない。やっぱり、つらすぎるので)。 ありふれた流行歌が、どんな言葉にもまして深い“なぐさめ”を与えてくれることがあるように、とるに足りないようなただの娯楽映画が、ある者にとってどんな高尚な芸術作品よりも人生の「真実」を開示してくれることがある。だからぼくたちは、映画をこんなにも愛し、あるいは求めてしまうんだろう。
ぼくも死ぬ直前に、「K.H」さんに“会う”のだろうか。その時、あの赤いカーディガンを着ているんだろうか。ぼくはきちんと謝れるんだろうか。… 【やましんの巻】さん 10点(2004-06-14 13:05:43) (良:3票) |
18.ジュリア・ロバーツ見てるとモアイを想像してしまう変な私.「死に直面した時に見える何かを人工的に体験する」というテーマは悪くないが劇場公開するレベルに達していない. 【マー君】さん 4点(2004-06-06 00:08:27) |
17.B級の金字塔!このチープさがいいです!けっこーハラハラさせられるし、期待しないで見たらけっこー残るかも? |
16.「宗教と哲学がだめになったあとに科学がある」というのが主人公に託したジョエル・シューマッチャー の逆説的な考え。 しかし、この映画が制作された時代は、主人公の科白とは180度逆で科学技術そのもののいきづまり感が高まり、神秘主義・ニューエイジ哲学が一部のマニアックな人々だけでなくひろく市民権をえるようになっていた。日本では立花隆が『臨死体験』のための取材を本格化させていた。そんな時代に、シューマッカー は臨死体験そのものは認めつつその意味あいをかなりネガティヴにあつかってしまった。サスペンスに仕上げるための手段とわりきればいいかもしれないが、もう少し奥行きのあるものとして個人的には描いてはしかった。 ちなみに、日本での、ニューエイジ運動を実質的に枯らしてしまった地下鉄サリン事件は映画公開の5年後だった。 【TSUTTY】さん 6点(2003-12-17 19:45:03) (良:1票) |
15.死後の世界は実在します。by丹波哲郎 【tantan】さん 6点(2003-11-26 01:25:41) |
14.ジャンルとしてはSFホラーですか。しかし話の内容は自らが犯した罪に対面し、それを償っていくというなんとも深い内容。映画としてみればそれ程大した作品ではないにしろ、ストーリーとしてはとてもいい出来だと思う。ただ設定が少し突飛し過ぎたような気がする |
13.なんか妙にドキドキしてみた。好きな俳優さんたちばかりでてたし、キーファーとジュリアが婚約してたりとかありましたし。幻想的でなかなか楽しめた。この時のケビンが一番好き。 【fujico】さん 7点(2003-09-23 09:29:27) |
12. やっぱり,なんか見えちゃうんですかねえああいう体験すると。。初めて見た時は同じような立場で自分自身も若かったんで人間ドラマの方にすごく入っていけたんだが,先日改めて見てみたら「あれ?こんな映画(ホラーちっくな)だったけ?」と感じてしまった。きっと,あまりの現実感のなさに(例えばそんな簡単に医療器具をあちこち持ち出せるか!とか)醒めちゃったんだと思う。邦画の「ヒポクラテスたち」(だったっけ?)と医学生つながり。で,よくレンタル屋さんでおいてあるけど,あれってどうなん? 【蝉丸】さん 8点(2003-09-01 21:39:10) |
11.当時は私の好きな人たちばかり出演してて、毎日観てました。ハロウィン仮装で骸骨男に扮したウィリアム・ボールドウィンがオマヌケで可愛かった。 【フィャニ子】さん 9点(2003-06-29 18:03:05) |
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10. ジョエル・シュマッチャーって監督は本作や「フォーリング・ダウン」といった奇妙な味の作品を撮るヒトだなぁ…という印象が強い。演出力は結構安定してるし、部分的には上手いと思わせる場面も無いではないが、一本筋金が入っている、という迄には至っていない。本作でも折角面白そうな題材なのにホラーへ逃げちゃダメだろう。臨死体験シーンが凄く迫力ある割に何とも腰砕けに終わって個人的に失望。ケビン・ベーコン主演だから期待してたのに…。ピーター・フィラルディの脚本に根本的な問題があるように思う。悪いけど…6点! 【へちょちょ】さん 6点(2003-02-25 03:44:19) |
9.この映画、好きなんです。心の底に押し込めた過去の悪事を思い出して、謝りに行くところ、そして、「いいよ、そんなこと。忘れてたよ」って許してくれるところが。そう思うのは私がそうしたいからなのかもしれませんが... 【あき】さん 10点(2002-11-11 01:07:16) |
8.前半、学生達がエスカレートしていく過程はハラハラドキドキで「おいおい!やめろよ!死ぬぞ!」と突っ込みまくりでした(笑)。でも後半が駄目ですなぁ。 【がーぷ】さん 7点(2002-09-20 00:10:39) |
7.確かに少しギャラは安そうですがそれなりに楽しめましたよ。みんな若い! 【ビビンバ】さん 6点(2002-07-28 03:50:38) |
6.確かにキャストはすごい。あの5人組、全員ビッグな人ではないか。撮影もヤン・デ・ボンだし。死後の世界を見てみよう、てのはおもしろい案だけどね。なんか全体的に青い映画でした。 【あろえりーな】さん 5点(2002-01-10 23:12:29) |
5.科学的作品かと思いきやホラーですな。当時は何か騙された気もしましたが、それなりに面白いです。ただ個人的に怖い話が好きなだけに、臨死体験をテーマにするのであればあっちの世界にもっと重点を置いて欲しかった良も・・・ 【イマジン】さん 6点(2001-08-08 12:32:05) |
4.↓フラットライナーズを観た人が周りにいないとは可哀想。でも科学サスペンスかと思いきや、出来の悪いホラーって感じでした。キャスティングは確かにすごいですね(ジュリア・ロバーツまで出てたとは…。後で知りました)。一番印象深いのはタイトル。観る時は意味分かんなかったんですけど、まさか心電図の心停止した状態(しかも複数形)とは…。ということで4点献上。 【sayzin】さん 4点(2001-07-11 20:36:16) |
3.11年も前、そして私は小さかった。それでも、今名を私の考えに影響を与える最高の映画です。しかし、私の周りでこの映画を知っている人がいない…もう一度見たいな~ 【agathy】さん 10点(2001-01-19 11:55:10) |
2.キャスティングがすごい。(まぁ昔だからかな?)ストーリーも幻想的でおもしろかった。 【りか室】さん 9点(2001-01-13 01:02:11) |
1.いやいや、DANGOさん、この頃のこの人達はまだまだギャラは安かったと思いますよ。確かに今考えると凄いキャスティングですよね。俺も科学的に展開するのかと思ったけど(なにぶんERファンなもんで)方向的には正反対に進みましたね。ちょっとドラッグ映画にみえませんか?個人的には心肺蘇生のシーンなどはベーコンがすごくかっこよかった。 【あまぬま】さん 6点(2000-11-01 22:46:50) |