4.《ネタバレ》 コンラッド・ホールの撮影が秀逸です。リチャード・ブルックスは、不条理で不幸な出来事を、乾いたタッチで見事に描き切ったと思います。後味は悪いのですが、確かに名作です。 本作は受賞なりませんでしたが、この年のアカデミー賞の各部門ノミネート作品はなかなか質が高かったと思います。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-06 00:43:51) |
3.《ネタバレ》 最初から殺すつもりだったから、覆面もせず、事件を起こしたのでしょう。トラウマを抱えているから、殺人も時として、ためらわずできてしまう、何かそんな事を言いたげな演出でしたが、どうも同情できないです。元々刑務所で聞いたガセネタを頼りに再犯を起こすわけですから、何も刑務所で学んでないですよ。でも考えてみれば、社会に犯罪を起こす危険性のある人がいるのに、あんな広々したところにポツンと家を建てている。アメリカの家って無防備だなと思います。近所の目を気にせずに強盗に押し入れるわけですから。やはり人間はかたまって住まないと危ない気がするのは日本人だからでしょうか?アメリカって自分の生活は自分で守る、って気概の国ですからね。銃をみんな持つわけだ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-26 23:58:17) |
2.殺人の犯行シーンを終盤にもってきたのがナイスでしたねえ。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-15 20:49:12) |
1.刑務所で仕入れたガセ情報に踊らされ、押し入った農家の家族四人を皆殺しにしてしまった無軌道な二人の犯罪者の顛末。本作は原作の「ノンフィクション・ノベル」の雰囲気そのままに、抑えに抑えた演出と陰影の利いた映像で仕上げた実録映画になってます。昔の記憶では「怖い映画」という印象だけが残ってましたが、再見して、社会の底辺で「犯罪者」となっていく人間の浅はかさと、「動機なき殺人者」の「動機」を丹念に追った見応えのある作品だということが解りました。ことさら被害者達や犯人達へ同情的視線を注ぐことなく、映画は終始冷徹な視線を貫いている。だからこそのラスト・シーン。1967年当時としてはかなり衝撃的だったと思いますが、この映画は現在でも普遍性を兼ね備えていると思います、7点献上。 【sayzin】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-09-29 00:00:55) (良:1票) |