50.《ネタバレ》 戦争映画はあまり観ないがこの作品だけは別格。何度観ても面白いし、そのうえ戦争について深く考えさせられる。エリアスの戦死シーンは映画史に残る名シーン! チャーリーよりべレンジャーよりやっぱりデフォーの存在感がすごいと思った。 【のりぱぱ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-07 23:15:21) |
49.《ネタバレ》 人が狂う誰のせいでもない理由のせいにできない狂気は、
「戦争のはらわた」のほうがずっと優れている。
しかしペキンパー監督お得意のスロー映像の多用で、
娯楽と化してしまったのも事実。
後味の悪さやメッセージ性は「カジュアリティーズ」のほうがあった。
しかしデ・パルマ監督のあまりに直接的な描き方は後味の悪さしか残らなかった。
「プライベートライアン」これは売れるための作品で、
さすがに戦争の残虐性のあと人情ドラマは違和感があったが、
最終的にはこれで成功したし見る分には救いがあった。
「フルメタル・ジャケット」私はこの系統では一番の評価をしている。
ラストが戦争そのものの的を得ているから。
「プライベートライアン」の前半ほどのリアルな残虐性は必要はない。
「戦争のはらわた」のようなややこしい回想録もいらない。
わかりやすくストレートにベトナムの密林の中で何が起こったかを、
サスペンス仕立てでアクションもカメラ酔いしない丁寧さ切れのよさで、
十分恐怖やリアル感を出せている。
そして登場人物の本当にわかりやすい設定。
オリバー・ストーン自らの経験から自身が脚本を書いたのも説得力があり、
ざっと見ていくだけで登場人物の性格や生い立ちがよくわかる。
一番特筆すべきはテンポがよい作品ということだろう。
前半に生々しい戦場で民家を犠牲にするシーンで悲惨な現実を見せ、
兵士らがこの状況でだんだんと人格がむしばまれてゆく様子がわかる。
中半では間違っていなかった主役と犠牲になる兵士のサスペンスドラマ。
この ウィレム・デフォーめあて(最後の誘惑の演技で気になった)でこの作品を借りたのだ。
それまで手持ちカメラ中心の報道映像のようなリアルさだったのが、
ここで彼のために用意されたかのように、
スローモーションで丁寧に大切に演出される画面は、
後半の主役であるチャーリー・シーンの上官への復讐劇を予想させる。
見事な緩急ある演出である。
ただ・・この映画のラストに後味の悪さは残らなかった。
正義ではない。しかし間違いでもない。
でもそうなればいいと思いながら後味の悪さも期待した。
「二十日鼠と人間」のラストのような後味を求めたのだが・・
【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 04:41:19) |
48.面白いか? いや全く面白くない。 じめじめむしむしうじうじどろどろと爽快さのかけらもない。 しかしそれが凄い。 戦場なんてのはそんな世界なんだ。 一兵卒の目線から見た戦争をリアルに描いた作品。 兵隊はみんなカッコ悪い。 怖いもん。 苦しいもん。 正義や大義なんて通用しない。 明日死ぬかもしれない極限の世界だから。 戦場にBGMなんて流れない。 当たり前。 そういう当たり前のことを当たり前に描いてある。 そこが凄かった。 ただね、「本国が戦場になった敗戦国」ってのはもっと悲惨なんだよね。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-14 00:55:02) |
47.エリアスとバーンズの存在感がものすごかった。戦争映画のなかでは最も好きな映画のひとつ。 【rainbow】さん 8点(2005-01-26 13:14:48) |
46.これほどの大作。幼少の頃に見た記憶が、果たして大人になった今どう移るのかと…楽しみにまた、ケチ付ける気満々で見たんですが、やっぱ面白いです。ウィリアムデフォ、トムベレンジャーのはまり役。 派手なところはないが、飽きさせない構成力。素晴らしいです。 |
45.やっとまともな敵が出てくる戦争映画が観れたよ。「ワンスアンドフォーエヴァー」や「プライベート・ライアン」もそうだけど、アメリカの戦争映画に出てくる敵兵は無能な上に動きが緩慢で全然リアルさがなく緊張感も恐怖感もなかったが、これは違う!ベトナム兵が怒涛の勢いで攻めてきて、米兵を次々と撃ち殺す。米兵が銃で殴り殺せば、ベトナム兵は銃剣で刺し殺す。ここまで戦場での敵味方を平等に描いただけでも十分評価できる。まあ、あくまでも強さの面だけだけどね。最近の金を掛けただけの作品とはレヴェルが違うね。 【ういろう】さん 8点(2004-09-10 17:21:48) (良:1票) |
44.懐かしいです。小学校のとき借りて観ました。あとから見直しましたがジョニー・デップが出ていたのですね。 |
43.チャーリー・シーン好きの私ですが、この映画の主役ってチャーリー・シーンだったんですね…。全く覚えていませんでした。他の人物やエピソードが残酷なまでに強烈だったということでしょうか。特殊な環境下での善悪は、平和な社会でのそれとは違うものなのか?それとも不変なのか?究極の人間らしさは生き残ること?それとも良心を持って死ぬこと?色々なことを考えさせられる映画です。観てよかったとは思っていますが観ていてとても辛かったので、おそらくもう観ることはないと思います。 【へっぽこ】さん 8点(2004-07-12 15:50:12) |
42.戦争時の狂気をとてもストレートに伝える傑作ではないでしょうか。チャーリーシーンがなかなかによいと思いました。イラク出兵は第二のベトナムとなって、アメリカの方々の心の傷になるのでしょうかね。政治は難しいですね。 |
41.これを観たあとにいつも考えるのが自分だったらエリアスとバーンズのどちらについたのだろうか?ということ。多分自分はオニールみたいなタイプだからバーンズかもしれない。エリアス派の他人種OKの気風は好きだけどなんと言っても戦争ですから生き残りたいものです。上官にゴマ擦り続け、屍に隠れてでも戦争という狂気から逃げようとしたオニールは別に極端ではないし恥でもないと思う。逆にこういう奴こそが結構最後まで生き残ってから天寿をまっとうしてるんじゃないかなぁとも思う。戦闘マシーンとなり己の正義しか信じられなくなったバーンズ、あくまで理性こそが信条とつらぬき通したエリアスのこの二人はともかく、”生”に執着し勝つことより生き抜くことを糧としたバーンズの視線で観るとまた違った感覚で観れたりもします。 【tetsu78】さん 8点(2004-06-05 15:01:10) |
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40.オリバー・ストーン監督が体験し感じた戦争に対する思いが、バーンズとエリアスという対立する意思により表現されている。人間としての感情と兵士としての義務という矛盾する環境に身を置き、見て感じた戦争の姿。生還してきたからこそ表現できるのも事実なのだろう。極限状態で本性が出る戦争ほどドラマの素材として最適なものはないかもしれない。今後も、多くの戦争物の名作が生まれていくのだろう。 【パセリセージ】さん 8点(2004-05-30 22:29:46) |
39.オリバー・ストーンはベトナム戦争従軍経験があるそうなので、きっとかなりの部分、実際の戦場を再現していたのではないかと思う(いや、わからないけど)。残念だったのは低予算ゆえ戦闘機が思いっきりおもちゃだったこと。小さいことだが。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2004-03-17 06:09:26) |
38.あそこでバーンズが女の子を撃ち殺してしまっていたなら 私は発狂ものだったけど、よくぞ止めてくれたね。エリアスよ。 【3737】さん 8点(2004-02-12 23:53:14) |
37.綺麗、汚い、心理、政治、各々の立場、などなど諸般の事情を包み隠さず、単純な戦争映画に終始していないところが面白い。 【とんとん大好き】さん 8点(2004-02-07 01:14:47) |
36.《ネタバレ》 エリアスは、兵士としても優れ、人間性も併せ持ったアメリカ兵の理想像、一方バーンズは、兵士としては非常に優れているが、冷酷で尊大。 両者のうち軍隊(現場)にとって必要なのはバーンズです。そのバーンズを射殺することで、監督自らベトナムでの米軍を否定してると思うし、その姿勢は評価できるが、一方で彼らの敵だったベトナム人は、 地下に潜り、トンネルをはりめぐらし、米と粗末な食物を食べながらも あくまでアメリカ軍と戦った事実と比べた時、米軍の敗退は必然かと いまさらながら感じました。プラトーンは米側からベトナム戦争を 描いた作品として精一杯良心的な映画だと思います。 【iris】さん 8点(2004-01-08 18:55:49) |
35. 「プライベートライアン」のような完璧な仕上がりではないものの、戦争映画であれば、その粗い面が良い方向に向かうものだと感じました。今まで見た戦争映画ではNO1の出来です。 【映画の味方】さん 8点(2004-01-08 16:58:13) |
34.エリアスの死に方は何かに謝っているみたいに見えた。 【ヒロヒロ】さん 8点(2003-12-28 16:34:44) |
33.エリアスとバーンズはメーターの極で、戦場の兵士はその間で振幅を繰り返します。そこにあるのは国の大義でも戦争の意義でもなくて、眼前に存在する死と向かい合う事で丸裸になった心。人間個々人の自我、意識、判断、感覚、そして本能。それぞれがぶつかりあい、こすれあい、共鳴し反発し、狂気という名の遮蔽行為を実行します。戦場では、その異常な状態こそが正常なのかもしれません。生き残る為の正常反応。だから、国家にとって、ではなく個人にとって、戦争は異常、なんじゃないかな、なんて思いました。ちなみにアカデミー音響賞を受賞したこの映画、私は70ミリ版を見たのですが、劇場の再生環境のバランスが悪かったようで、リアが過剰に大鳴りして密林探検アトラクションみたいな音響になっちゃってました。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-23 22:13:17) |
32.ナンバーワン戦争映画です。どうしてもプライベート・ライアンと比較する人が多いようですが、あれはただすごい戦闘シーンだけを見せてるエンターテイメント性の強いアメリカ万歳映画です。戦争にエンターテイメントはいりません。この映画はこれでもかとばかりに戦争の怖さを見せつけてくれます。それにエリアスのあのシーン。あれを子供に見せたら、(何故か)イジメもなくなると思います。ところで、この映画は監督の実体験を基にした映画だそうですが、ならオリバー・ストーンは本当に戦地で軍曹を殺したんでしょうか?気になります。 |
31.アクションよりも様々な人間性が旨く描かれていて面白い。戦場では誰も信用できない。 |