55.遠く離れた他人の国に乗り込んで、大勢の命を奪って、仲間同士で殺しあいまでやって・・・一体この人たちは何をやっていたのかと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2021-08-22 09:58:22) |
54. この映画の描くベトナム戦争は、誰にとっても無価値な嘘だ。社会主義と世界征服のために嘘を展開した本人らも忘れてしまっているが、戦争に参加すらしていない日本人が半世紀近く経った今も肩代わりしている。滑稽ではないか。
軍事作戦的には話にならないほど弱い相手と長く戦わなければならなくなったアメリカにとってのベトナム戦争は、社会主義の拡大路線を推進していたソ中の平和主義偽装されたマスコミキャンペーンで間違った平和主義でまみれ、泥沼化した。 韓国軍の嗜虐性によって玩具のように虐殺されたベトナム人ではなく、米軍が非人道的に蹂躙する北ベトナムに哀れみを感じるように“作り上げられた反戦動画”や“情緒に溢れる反戦演説”は、結果として効果的に信心深い嘘の平和主義者を国内で生んだ。 「この国の従軍者を、ベトナム戦争で殺しつくし、帰還兵は社会的に殺そう」 正気とは思えない思想が国内に蔓延する事になった。現在残る平和運動の写真の多くを見て分かるとおり、今よりもずっと堅かったアメリカ社会にあって普通の社会人では無い人ばかりがデモ行進を行っている。この様な謎の市民団体の数の多さに政府はおののいたに違いない。 結果として、当然こう言った種類の市民が多数を占める事は無かったのだが、政策や軍事作戦は混乱を極める事になる。
米国民が完全に正気に戻るきっかけはパリ協定後の北ベトナムの協定無視だった。それまで米軍は東側の思惑で空爆を停止させられていたが、その思惑を無視できる基盤を確認すると、すぐさま北爆の再開に移りこの後瞬く間に西側諸国の圧倒的勝利で休戦を迎える。元々、北ベトナムはあまりに脆弱で戦争と呼べる代物になっていない。 しかし米南ベトナムによる完璧な勝利の後、南側を占領したのは完全に戦力を失いつつもソ中の支援により軍備を整えた、平和主義者が完全に正義と信じていたソ中北ベトナムだった。
この映画は、酸鼻極まる戦いの現場を描いていたが、事実とはやや異なる。終戦後10年以上経ってからソビエトや中国のプロパガンダに利用される運命が待っていた事が残念だ。 秩序を護るために戦って死んでいった人達や、主義に利用され死んだベトナムの人たちの名誉を踏みにじるような、米国の敗戦やアメリカの陰謀や侵略、北ベトナムの正義といった嘘を本気で信じている人が一人でも減る事を願ってやまない。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 8点(2015-01-14 05:34:27) |
53.リアルな戦闘シーンと心理描写に引き込まれます。オリヴァー・ストーンの思いは知る由もありませんが、私には戦争の不条理さよりむしろ狂気とか正義では言い表せない誰にでも潜んでいる人間の本性が表現されているように思えます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-30 16:01:49) |
52.なんて不条理な映画なんだろうと思いました。正しい男が殺され、運の良い男は生き残り、代わりに補充された男も運よく生き残り、アメリカ社会の負を象徴する男をぶっ殺してもスッキリしない。正負を兼ね備えたインテリは人生を良きものにするんだ~と思うだけで多分終わり。戦争って本当に嫌ですね。家に引きこもっているだけで生涯を終えられたらどんなに楽か。傍観者になりたくてもなれないなんて酷い社会だよ!と、観客の我々も「思うだけ」。辛い! 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-07 12:06:06) |
51.結構見入った。掲げてるテーマはそんなに深くないし今更感も強いので個人的にはわりとどうでもいい。銃撃シーンやらドラマシーンやらををあくまでもエンターテインメントとして楽しみました。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-06 05:37:01) |
50.エリアスとバーンズはメーターの極で、戦場の兵士はその間で振幅を繰り返します。そこにあるのは国の大義でも戦争の意義でもなくて、眼前に存在する死と向かい合う事で丸裸になった心。人間個々人の自我、意識、判断、感覚、そして本能。それぞれがぶつかりあい、こすれあい、共鳴し反発し、狂気という名の遮蔽行為を実行します。戦場では、その異常な状態こそが正常なのかもしれません。生き残る為の正常反応。だから、国家にとって、ではなく個人にとって、戦争は異常、なんじゃないかな、なんて思いました。ちなみにアカデミー音響賞を受賞したこの映画、私は70ミリ版を見たのですが、劇場の再生環境のバランスが悪かったようで、リアが過剰に大鳴りして密林探検アトラクションみたいな音響になっちゃってました。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 20:42:39) |
49.映画の最後の「生き残った者は心の傷を癒し、体験を伝えねばならい。そして残りの人生で生きる喜びと意義を見つけないと」という言葉がとても重く感じました。 【MINI1000】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-05-01 20:17:05) |
48.戦場の疑似体験度でいえば、これ以降のいくつかの作品にはさすがに劣るのだが、エリアスの「俺たちの国は横暴の限りを尽くしてきた。そろそろ俺たちに罰があたるころだ」の台詞が胸に残る。米映画でこの台詞はかなり貴重。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-15 16:24:34) |
47.戦闘に臨場感があって、泥臭くて戦争は嫌だなあというのは伝わってきた。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-29 12:55:12) |
46.当時観た映画の中では最高の戦争映画でした。 【ジダン】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-10-26 21:01:23) |
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45.ベトナム戦争をアメリカ側の視点から捉えた作品としてはベスト3に入る作品だと思う。 「俺たちの国は横暴の限りを尽くしてきた。そろそろ俺たちに罰があたるころだ。」byエリアス アメリカはこの言葉の意味をもっとかみしめるべきだと思う。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-03 12:11:21) |
44.「プラトーン」も戦場映画なら、「ワイルドバンチ」も戦場映画だ。僕が思うに戦場映画とは、戦場という状況そのものを描くものではなく、戦場という<不条理な>状況の中で人がどう生き死んでいったかを描くべきものだ。そこに描かれるリアリティとは、状況のリアリティというよりも、人間のリアリティ、もっと言えば狂気のリアリティではないのか。なぜなら、戦場という状況下で人を生かしめるのは、狂気において他ないからだ。人はそれを正義というのだろうか?信念というのだろうか?残念ながら、そういう時代は遠い昔に終わった。さて、「プラトーン」において、そういったリアリティを最も体現した人物は、バーンズということになるだろう。しかし、僕の印象からすると、彼の発する狂気のリアリティというのはちょっと弱い。それは、僕が戦場映画の名作「地獄の黙示録」を念頭に置いているからかもしれないが、真に狂気を描こうとするならば、そこには、それなりのセルフストーリーがなくてはならないのだ。今やテレビゲームでも戦場が体験できる時代。映画という媒体で殺し合いを描くのはとても簡単なことだ。そこにほんとうの生死の意味を描こうとするならば、狂気の本質をもっと追求すべきなのだと思う。そうでなければ、人を殺すことをなんとも思わない一部の現代少年たちの格好の教材でしかならなくなる。それで良いわけはないだろう。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-14 12:18:56) (良:1票) |
43.面白いか? いや全く面白くない。 じめじめむしむしうじうじどろどろと爽快さのかけらもない。 しかしそれが凄い。 戦場なんてのはそんな世界なんだ。 一兵卒の目線から見た戦争をリアルに描いた作品。 兵隊はみんなカッコ悪い。 怖いもん。 苦しいもん。 正義や大義なんて通用しない。 明日死ぬかもしれない極限の世界だから。 戦場にBGMなんて流れない。 当たり前。 そういう当たり前のことを当たり前に描いてある。 そこが凄かった。 ただね、「本国が戦場になった敗戦国」ってのはもっと悲惨なんだよね。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-14 01:10:07) |
42.エリアスとバーンズの存在感がものすごかった。戦争映画のなかでは最も好きな映画のひとつ。 【rainbow】さん 8点(2005-01-26 13:14:48) |
41.これほどの大作。幼少の頃に見た記憶が、果たして大人になった今どう移るのかと…楽しみにまた、ケチ付ける気満々で見たんですが、やっぱ面白いです。ウィリアムデフォ、トムベレンジャーのはまり役。 派手なところはないが、飽きさせない構成力。素晴らしいです。 |
40.やっとまともな敵が出てくる戦争映画が観れたよ。「ワンスアンドフォーエヴァー」や「プライベート・ライアン」もそうだけど、アメリカの戦争映画に出てくる敵兵は無能な上に動きが緩慢で全然リアルさがなく緊張感も恐怖感もなかったが、これは違う!ベトナム兵が怒涛の勢いで攻めてきて、米兵を次々と撃ち殺す。米兵が銃で殴り殺せば、ベトナム兵は銃剣で刺し殺す。ここまで戦場での敵味方を平等に描いただけでも十分評価できる。まあ、あくまでも強さの面だけだけどね。最近の金を掛けただけの作品とはレヴェルが違うね。 【ういろう】さん 8点(2004-10-01 00:27:10) (良:1票) |
39.懐かしいです。小学校のとき借りて観ました。あとから見直しましたがジョニー・デップが出ていたのですね。 |
38.アクションよりも様々な人間性が旨く描かれていて面白い。戦場では誰も信用できない。 |
37.これを観たあとにいつも考えるのが自分だったらエリアスとバーンズのどちらについたのだろうか?ということ。多分自分はオニールみたいなタイプだからバーンズかもしれない。エリアス派の他人種OKの気風は好きだけどなんと言っても戦争ですから生き残りたいものです。上官にゴマ擦り続け、屍に隠れてでも戦争という狂気から逃げようとしたオニールは別に極端ではないし恥でもないと思う。逆にこういう奴こそが結構最後まで生き残ってから天寿をまっとうしてるんじゃないかなぁとも思う。戦闘マシーンとなり己の正義しか信じられなくなったバーンズ、あくまで理性こそが信条とつらぬき通したエリアスのこの二人はともかく、”生”に執着し勝つことより生き抜くことを糧としたバーンズの視線で観るとまた違った感覚で観れたりもします。 【tetsu78】さん 8点(2004-07-16 00:13:42) |
36.チャーリー・シーン好きの私ですが、この映画の主役ってチャーリー・シーンだったんですね…。全く覚えていませんでした。他の人物やエピソードが残酷なまでに強烈だったということでしょうか。特殊な環境下での善悪は、平和な社会でのそれとは違うものなのか?それとも不変なのか?究極の人間らしさは生き残ること?それとも良心を持って死ぬこと?色々なことを考えさせられる映画です。観てよかったとは思っていますが観ていてとても辛かったので、おそらくもう観ることはないと思います。 【へっぽこ】さん 8点(2004-07-12 15:50:12) |