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HERE 時を越えて

[ヒアートキヲコエテ]
HERE
2024年上映時間:104分
平均点:6.00 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(2025-04-04) (公開中)
ドラマファンタジー
新規登録(2025-04-07)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2025-04-08)【イニシャルK】さん
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監督ロバート・ゼメキス
キャストトム・ハンクス(男優)
ロビン・ライト(女優)
ポール・ベタニー(男優)
ケリー・ライリー(女優)
ミシェル・ドッカリー(女優)
配給キノフィルムズ
その他木下グループ(提供)
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【口コミ・感想】

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4.自分自身、結婚をして、子どもが生まれて、ちょうど10年前に家を建てた。
“家”の中で家族で過ごす時間は、あまりにも有り触れていて、普段その価値を見出すことはなかなかできないけれど、最近ふとした瞬間に「ああ、これが幸せというものかもしれないな」と感じることがある。
その瞬間はあまりにも唐突で何気なく訪れるため、映像や写真に残ることもなく、ただただ過ぎ去っていく。
逆に、最も長く過ごす場所だからこそ、家族に対して怒ることもあるし、さみしい思いをしたり、悲しくなったりもする。
“コロナ禍”を経て、全世界単位で「自宅時間」が増えた経緯を持つ今だからこそ、有り触れた一つの場所で織りなされる“営み”の価値を、再発見した人たちも多いことだろうと思う。

そんな時代に生み出された御大ロバート・ゼメキスの最新作は、時を越えて、幾つもの世代の「家族」の、めくるめく“営み”を、ただ一点の視点で俯瞰しつづけた意欲作だった。
数十億年に渡る時の流れを“定点映像”で映し出し続けるという映画的なダイナミズムと、その中で描き出されるとても普遍的で、繊細な人生模様。
そこには、七十歳を越えて、いまなお映画表現におけるチャレンジングな姿勢が衰えない大巨匠の真骨頂が示されていた。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をはじめとして、「フォレスト・ガンプ」、「コンタクト」、「キャスト・アウェイ」、近年も「フライト」、「ザ・ウォーク」、「マリアンヌ」と、あらゆるジャンル、あらゆる題材で、映画史そのものを彩り続けるゼメキス監督の創造性は、まだまだ色褪せないようだ。


本作で描き出される、いや“映し出される”家族像や物語は、決して特別なものではない。アメリカに限らず、どの国、どの時代においても、どこにでもある普通の家族の普通の人生像であろう。
それなのに、ただ一つの視点で、形容しがたい情感を生み、スクリーンに釘付けにする。そして、気がつくと涙が溢れ出ていた。

それぞれの世代の家族同士の会話や結びつきに“ドラマ”が生まれることは、ある意味当然だろう。しかし、この映画は、映し出されている或る家のリビングの中にあるソファやテーブル、掃除機、壁紙、窓の外の風景に至るまで、ドラマを感じさせる。
本作が特異で素晴らしいのは、まさにその部分であろう。
スクリーンの“四角”で切り取られた視界の隅々に散りばめられているその家族の生活の「証」のすべてから何かしらの“感情”が生まれ、それらすべてが一つになって「人生の物語」となっている。
時代や世代が切り替わるタイミングでは、常に映像の中の一部がコマ割りで残った状態で次の場面へとブリッジされる演出も、まさに一つひとつのモノやコトに物語が内包されていることを示す巧みな映画表現だったのだと思う。

映画のラスト、トム・ハンクスとロビン・ライトが演じる老夫婦が、共に思い出した記憶が、本作のテーマを雄弁に物語る。
夫の母親が選んだ趣味の悪いソファの下に、娘が大切にしていた無くしたリボンが見つかり、彼女が大喜びをしたという、とてもとてもささやかな思い出――
義両親との同居も、ソファも、このリビングも自分の人生における「不満」の象徴だったはずだけれど、すべての美しく眩い記憶は“ここ(HERE)”で生まれていたということ。


帰宅すると、いつもと変わらず妻と子供たちが、リビングの食卓についていた。
その変わらない視界も、この先時間の経過と共に、様々な感情を生み続け、そして「過去」となっていくのだろう。
それは、少しさみしくて、不安でもあるけれど、とても愛おしいことなのだと思う。
喜びも、悲しみもひっくるめて、私も“ここ”を大切にしていきたい。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2025-04-10 23:00:51)
3.《ネタバレ》 ただの実験作。
長く生きていれば誰の人生にだって、親しい人との別れとか、子供の誕生だとか、映画にするほどではないけれど、個人的にはとても重要で心を動かされる場面はあるはず。そりゃもちろん私にも、これを読んでいるあなたにも。この映画で描かれている全てのエピソードは、その範疇のもの。
全く動かない画面は、ラストの一場面を少しだけ感動的に盛り上げるための「しかけ」でしかありません。この「しかけ」がなかったら、ごくごく平凡な人の平凡な人生をただ眺めているだけのもので、とても映画としてみせられるようなものではなかったと思います。
ネイティブアメリカン、フランクリンの子供、リクライニングシートの発明家、パイロットの家族、黒人さん家族、とアメリカ大陸の様々な家族の逸話がランダムに挟まれますが、これらも特に関連するわけでもなく、効果があったとは思えません。
キャストと演出の感じからして、フォレスト・ガンプの姉妹作のような感じではありますが、これが着地点だとは残念。これがロバート・ゼメキスのフィルモグラフィーの打ち止めになってしまうかと、余計な心配をしてしまいます。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 1点(2025-04-10 00:35:53)
2.《ネタバレ》 「フォレスト・ガンプ」の監督、脚本、主演2名がそれぞれ再集結して作られたファンタジードラマ。定点より、恐竜時代から現代までバラバラの時間構成で映し出す。斬新な設定はいいんだけど、時代や場面がバラバラ過ぎてちょっと支離滅裂になっちまってるぞ。凝りすぎて墓穴を掘ってるよな。トム・ハンクスもロビン・ライトも不自然なCGで若返ったり、年老いたりしてるけど、ラストは何だか2人と長い人生旅の疲れを共有できた気がする。もう一度観る。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2025-04-09 21:17:15)
1.《ネタバレ》 固定画角でずっと進行するので(果たして最後まで持つかな、飽きないかな)と最初の10数分は不安に思ったのですが、気づけば物語に入り込んでいました。「フォレスト・ガンプ」の監督、主演キャストという見方をすると地味に感じますが、途中から惹きこまれました。特にやはり主演の2人の演技がめちゃくちゃ自然で上手いからだと思います。AI技術で2人を若返らせる手法に目がいきがちな作品ですが「スプラッシュ」「ビッグ」の頃からハンクス大好きで観ている世代には違和感がなく「あの頃のトム・ハンクスだ!」って感じで懐かしい気持ちになりました(はしゃぐシーンとか当時のまんまです)。強いて言えば、全く予備知識がないと矢継ぎ早に登場するキャラクターがどう繋がるのかがわかりにくい部分があるのである程度知識を入れておいてもいいかもしれません。最終盤で画角が初めて動くシーン、なぜか泣きそうになりました。観る人を選ぶかもしれませんが、ヒューマンドラマとして非常に良い作品だと思います。敢えて注文を付けるとしたら、老人(実年齢より上の設定)の時はもうすこしセリフ回しをスローにしてほしかったかな。
まさかずきゅーぶりっくさん [映画館(字幕)] 8点(2025-04-08 09:27:19)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.00点
000.00%
1125.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6125.00%
700.00%
8125.00%
9125.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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