1.リドリー・スコットはCF出身のためか、映画は人に見せてナンボ、映像美を売りにしつつも、一般ウケの観点も忘れない人だと思ってたのですが、このデビュー作、娯楽性が薄く、奇妙な味わいの映画。どちらかと言うと、デヴィッド・パットナムらしい(エニグマ・プロっぽい)映画、っちゅう感じも受けますかね。何しろ2人の決闘が繰り返されるばかりで、特に劇的な展開があるわけでもなく・・・しかしその分、風景の描写にコダワリを見せて、後日のリドリー・スコット作品を思わせる部分も有るような無いような。確かに印象的なシーンが多い映画には違いありません。彼自身もどうやらこの時、別にゲージュツ作品を撮ってるつもりは無かった、という話ですから、ある種、試行錯誤の段階だったのかも。 【鱗歌】さん 7点(2003-11-08 23:35:18) |