4.名作と呼ばれるミュージカル映画はいくつかの名曲の中の名曲と残りの映画を長引かせるものでしかない退屈な駄曲で構成されていて、それがミュージカル映画の一つの欠点でありましたが、この映画は惜しげもなく投入される既存の大ヒット曲だけで構成されており、それもニコールとユアンが全て吹替えなしで素晴らしく歌いきっています。ミュージカル映画が衰退した時代の中、今後ミュージカルの再興があるとすれば主流はこのような映画となるでしょう。ストーリーは椿姫であり、ロミオとジュリエットでしかない所に、逆に製作者がこの映画の歌曲や踊りといったエンターテイメントの部分に大きな自信を持っていることが窺えます。ムーラン・ルージュという実在の、華やかな歴史がある社交界を舞台にしてムードを高める演出もニクイ。最初から最後までハイテンションで、観客は考える暇も無く、次から次へと押し寄せる音と光の波にのまれるしかありません。 【Arufu】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-08-06 05:04:58) (良:2票) |
3.ゴージャスを通り越したゴテゴテの装飾過多、電飾チカチカ目はチカチカ、ピカピカギラギラの金銀メッキが施された猥雑な世界に気持ちもギラギラ、音楽はガンガン頭もガンガン、一夜の享楽に酔いしれての乱痴気騒ぎで目はグルグル。その中で生まれた真実のはかない愛の物語。バズ・ラーマンの描く“The Love”とか“The Truth”って毎度のことながらはまってしまうわ。R-15指定にしたい物語。お子様には観せられないっていう意味じゃなくて、大人のおとぎ話として楽しみたい、シャクだからおこちゃまには観せてはあげないからね~っ、世間の垢にまみれてから観においで~っていう気分になった作品です。 【宝月】さん 9点(2004-05-25 15:09:42) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 2.怒涛の映像と音楽が濁流のように攻めてきます。一呼吸する余裕もありませんでした。 正直疲れますが私は好きです。主役2人の歌唱力は素晴らしいですね、歌に関してはド素人なので素人なりの感想なのですが。少なくとも私の心には響きました。 これだけの映像と音楽なのでストーリーがシンプルに作られていたのは正解だったと思う。また、この映画の中で描かれている「嫉妬心」は強烈にその感情が伝わってきました。 ユアンマクレガーと二コール・キッドマンの恋愛は若干違和感を感じましたが許容範囲内。 初めてのミュージカル映画でしたがミュージカルというものに好感を持つきっかけになった映画です。 【アップルマーク】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-26 00:46:40) (良:1票) |
1.公開当時、自分自身ミュージカルが好きか嫌いか微妙なこともあり劇場で観るか否か非常に迷った。結果劇場では観ることがなかったわけだが、自宅の小さなテレビで観て非常に後悔した。まさに豪華絢爛、シェイクスピアの時代から受け継がれてきた娯楽性とはまさにこのことであり、今作が描くものはまさに娯楽の真髄であると思う。燦然と輝く映画世界、俳優たちの美しい演技、印象的な音楽、まさに映画、まさに総合芸術である。 【鉄腕麗人】さん 9点(2004-01-28 16:30:40) (良:1票) |