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リリイ・シュシュのすべて

[リリイシュシュノスベテ]
All About Lily Chou-Chou
2001年上映時間:146分
平均点:6.11 / 10(Review 224人) (点数分布表示)
公開開始日(2001-10-06)
ドラマ犯罪もの青春もの音楽もの小説の映画化ネットもの
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タイトル情報更新(2021-07-01)【イニシャルK】さん
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監督岩井俊二
キャスト市原隼人(男優)蓮見雄一
忍成修吾(男優)星野修介
伊藤歩(女優)久野陽子
蒼井優(女優)津田詩織
松田一沙(女優)神崎すみか
郭智博(男優)多田野雅史
勝地涼(男優)寺脇仁志
沢木哲(男優)犬伏列哉
杉本哲太(男優)レストランの中年男
市川実和子(女優)島袋
高橋一生(男優)池田先輩
田中要次(男優)恩田輝
上田耕一(男優)中古CDショップ店長
稲森いずみ(女優)星野いずみ
大沢たかお(男優)高尾旅人
鷲尾真知子(女優)パーマ屋の客
樋口真嗣(男優)オタク
伴杏里(女優)井沢紀子
馬場喬子(女優)遠藤佐知
細山田隆人(男優)佐々木健太郎
内野謙太(男優)仲貝弘和
田中丈資(男優)加藤
藤井かほり(女優)保健の先生
笠原秀幸(男優)清水恭太
五十畑迅人(男優)飯田侍典
原作岩井俊二
脚本岩井俊二
音楽小林武史
撮影篠田昇
プロデューサー橋本直樹(ラインプロデューサー)
制作永田琴恵(制作主任)
編集岩井俊二
録音柴崎憲治(音響効果)
滝沢修〔録音〕
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4.映画は、人の心を動かすためにある。その点は、音楽や絵画や写真などの芸術と同じ。自分は、いま、どんなふうに心を動かされたいのか。どんな精神状態を味わいたいのか。あるいは、どのように心を動かされるのが好きなのか。それによって、どんな映画が琴線に触れるのかが違ってくる。だから、もし、この映画をつまらない映画だと感じたなら、この映画の目指す方向が、その人の味わいたい精神状態の希望に合っていなかったということだ。この映画は、どんな人が観るべきか。普段から人間の行いや心のドロドロとした部分にうんざりしていて、ハッピーエンドの映画を観て一時的に幸せな気分になれても、またすぐに辛い現実に影響されて鬱になりやすい。悲観的な傾向があって、人とワイワイ騒ぐのは面倒なような性格。そんな人が、ずしりと暗いストーリーを心に迎え入れつつも、映画全体を貫く音楽と独特の描写手法に酔いたい。酔って、暗い気持ちを幻想的な雰囲気の中に溶け込ませたい。そんな人にぴったりではないかと思う。そういう、ちょっと心に傷のある人を、うまく酔わせてくれる、酒のような映画だ。確かに、雄一を苦しませ続けた星野は雄一自身によって殺されるが、それは正義の味方が悪者を退治するような、単純な「ハッピーエンド」ではない。あのシーンのあとも、人間の心の闇の部分に対する絶望がずっと尾を引く。だから、ハッピーエンド系の映画が好きな人には薦められない。映画全体を貫くあの音楽と、少し空想的な表現技法がうまい「酒」となっている。あれがなかったら、「酔う」こともできず、評価の厳しい映画になっていただろう。しかしながら、人間の世界の悲しい面ばかりを突きつけるためだけにこの映画があるのではない。自慰を強要されてもおとなしく従ってしまうような雄一も、自分の内面世界を踏みにじられるようなことをされては我慢ならなかった。リリィ・シュシュのライブ会場での、星野の心ない行いのことである。命令されて、女子を強姦予定の倉庫に案内までしてしまう雄一であっても、自分が大切にしている精神世界の中まで汚されてはたまらなかった。そんな、どこか一本筋の通った人間の心というものに目を向けたい。こんなに荒んだ世界でも、それぞれ、心の中では、みんな何か大切にしているものがある。それを尊重できれば、我々の世界は何か変わるのかも知れない。この映画の悲愴に酔ったあとは、そういう希望も少しは感じたいものである。
アキレス腱さん 8点(2002-09-15 13:22:05)(良:2票)(笑:1票)
3.今朝観たばっかりで、まだまとまらないですが、良かった。今の14歳かは分からないけど、私の中学時代はあれに近かった。大人は、子どもは毎日学校に行って普通の暮らしをしていると思っているかもしれないけど、子どもにとって学校は毎日が戦いの場で、私はそれを最近忘れてきてたんだなあと思った。私自身、その中で最低限の誇りはなんとか捨てずにやってきた。いや、捨てかけたこともあったかな。星野はきっと、その最低限の誇りを奪われてしまったんだと思った。いじめられて、彼の中で、何かが崩されてしまった。好きだったくのさんの前で、不良たちにあざ笑われるシーンはつらかった。彼の中では構図ができていたんだと思う。不良>自分。自分は、社会で一番劣った人間なんだっていう。その構図から逃げるために、彼は人をいじめるしかなかった。それが、彼が傷つけられたプライドを取り返す、唯一の手段だったのだ。今、若者たちが荒れてるのは、希望がないからだと思う。明確な価値観とか、そういうものが消えて、文化もへったくれもない地方都市の一生徒でしかない自分に、みんなが辟易しているんだと思う。だれでも特別な唯一の自分でいたいのに、そうでない現実がある。だけど、リリイは、それを慰めてくれる存在ではないと思った。絶対に。だって、いくら音楽に没頭したって、自分がその音楽を作っているわけではないし、リリイは、実は彼らの痛みを増幅させているに過ぎないからだ。リリイがウケる時代、というのは分かる。でも、リリイがウケない時代というのを、私は作りたいと思う。14歳の若者に迫ろうとした監督はすごいと思う。迫った、という点では迫真の映画だった。
雨の日はさん 8点(2003-06-24 13:55:10)(良:1票)(笑:1票)
2. 映画館で当時見た時は多くの方がおっしゃられているように放心状態でした。瞳孔が開いてしまったようなショックがあったのを覚えています。イジメられた経験がなくても、思春期の方や大人でも中2病の方、もしくは心に闇を持つ人には打撃が強い映画ですね。心身の保障致しかねます。
 今回、それ以来の鑑賞でした。録画保存しようと思って改めて見たものの、観賞後すぐに削除してしまった・・・。打撃は当時と同じだったのですが、もう二度と見てはいけないという自己防衛が働き削除しました。削除したものの、中毒性が強いので放送したらまた見てしまうかもなぁ。
 これは禁断の映画です。なので私も1点にしようか迷いましたが逆にパワー点献上しときます。
movie海馬さん [地上波(邦画)] 8点(2010-05-24 04:10:25)(良:1票)
1.私も少なからず、この映画を観終わってから腹を立てたものですが、
その苛立ちがそのまま映画への不満ではありませんでした。
この映画のリアリティを語れるほど、私は現代の中学生の実態を知らないし、
強烈なイジメにも遭遇したことはありません。
織り込まれた暴力やレイプなどのエピソードはステレオタイプな印象を否めないし、
一時期流行したTVドラマの焼き直しのようにも感じられます。
けれどどこか、身に覚えのある痛みが呼び起こされる。
思い出の全てに音楽が貼り付いている、若い時代を振り返るように。
私たちは繰り返しの中で生きて、麻痺していることに無頓着でいられる。
ニュースで聞きかじった事件にすら麻痺し、映画の中で暴力やレイプを
目の当たりにしようとも「ステレオタイプだ」と切って棄てられるくらい。
目新しさのないイジメの中には、そんなメッセージが込められているように感じます。
スクリーンにタイピングされるメッセージは、顔のない私たちの言葉。
誰もが無責任に、言葉を投げて去っていく。この映画への感想だってそう。
そこには観客に向けて突きつけられた悪意があって、映画を不可侵にしたい
監督のエゴがちらつく。しかしそれさえも計算なのかもしれないと思わせるほど、
ラストの田園風景の空は高く、美しい色だった。
337さん 8点(2004-05-20 06:32:41)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 224人
平均点数 6.11点
094.02%
162.68%
2135.80%
32410.71%
4146.25%
5229.82%
62912.95%
7229.82%
82712.05%
92511.16%
103314.73%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review7人
2 ストーリー評価 5.25点 Review12人
3 鑑賞後の後味 3.93点 Review15人
4 音楽評価 8.60点 Review15人
5 感泣評価 6.20点 Review5人

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