139.それまで「未来」と聞いて想像したのは鉄腕アトムに出てくるような都市、ツルツルで清潔でスウェーデン製の家具のような曲線がメインの世界だったが、この映画がヒットしたことによって「未来」とは陰鬱な雨の降るオリエンタルなカオスに変貌した。これ程人々の意識に多大な影響を与えた映画は少ないんじゃないかな。私は原作者であるディックの大ファンだけど原作を映画化するならこうあるべし!と思う。ところで↓【Motoya】さんが触れられているクローン羊の話はやはり原作を思い浮かべずにはいられませんね。「クローン羊はアンドロイドの夢をみるか?」 【黒猫クロマティ】さん 10点(2004-07-16 17:53:00) |
138.完全版を見ました。この映画、レンタルビデオ屋のマイノリティ・リポート公開特集とかで棚の表に出てたんですが、マイノリティなんかとは全く次元の違うとても重厚な作品に思えました。人の形をしていながら人でない、レプリカントの視点で見た「命」があまりにも尊く、その「命」に固執し地球にやって来たレプリカントを思うと月並みですが率直に命の尊さと言うものを実感してしまいます。 |
137.20年以上経ってますから、「往年の名作」と呼んでもいいのでは。この退廃的な美学は、癖になります。役者の演技も素晴らしい。ハリソン・フォードがうどん食ってる映画、他にあるのかな? 【金子淳】さん 7点(2004-07-15 02:02:33) |
136.レプリカントが私たちとは異質な悪と感じられたら、この映画は吐き気さえ催す駄作に感じられるかもしれません。(確かに、そういう方向の想像力の発揮もありかもと今、ふと思ったりもするのですが)、、、、、、、レプリカントが求めているものは、限定づけられた命をながらえることであり、それは人間の根源的な欲求と重なり合うものです。、、、だから彼らが延命の術を求めて、街をさまよう姿は、行き詰まった恋愛、隘路に逢着した仕事に活路を求めつつ、虚しく歩む私たち自身の姿を想起させるのです。ヴァン・ゲリスの流れる雨降る夜の街は、そうした情感をさらに強くしてくれるものでした。、、、、そうした彼らに対して、既存の社会は、絶対的な障壁を設定し、差別し、その欲求の実現を暴力的に抑圧する。、、、、、、、それに対して彼らは暴力で応える。、、、彼らの中に、自分達と共通する願望を認め、差別される姿に同感を覚えつつも、その暴力に抵抗感を感じながら映像に見入ってゆくことになります。そしてロイの最後。、、、、自分は、極めて短期間であっても、誰とも違う経験をすることができた、その経験を美しく抱きながら、この先の命を断念しようと、ロイは暴力を収め、運命に従いました。、、、、あまりに美しく神々しい。、、、この時、私という存在も、経験、思い出によって定義される存在であるということが、切々と了解されるのです。過去の想い出は、わたしという現象そのものであるのかもしれない、、、、、、。レイチェルが懊悩するのは、自分を定義してくれる、かけがえのない記憶、思い出が、実は偽りのものであるかもしれないからでした。、、、SFの魅力は、今と違う世界を描くことで、私たちの想像力を刺激し、刺激された想像力で、ふと今の世界を見たとき、今の世界が違った形で豊かさを回復してくれる、というところにあると思います。そしてこの作品は、そうしたSFの魅力を見事に実現していると私は考えます。 【王の七つの森】さん 10点(2004-07-11 06:32:02) (良:4票) |
135.ディックの傑作として名高い「アンドロイドは…」にインスパイアされた別の物語、と見るのが正解。とはいえ、これは映画作品として素晴らしく、間違いなくリドリー・スコットの最高傑作と言える。いま見返すと、この頃はSF文学と映画の幸せな関係が成立していたのだなと、別の意味で感慨深い。 【一児の母】さん 10点(2004-06-26 08:42:31) |
134.マトリックスよりこれ。この世界観、映像さすがリドリースコット |
133.デッカードの解説と、ラスト・・。公開当時は、観客の理解が得られないと考えた映画会社の意向でそうせざるを得なかった。確かにそういう意味では、ディレクターズ・カットのほうが、より硬質でハードボイルドでメッセージ度合いも高い。しかし、映画としての素晴らしさはどちらも同じです。 【★ピカリン★】さん 10点(2004-06-19 22:04:20) |
132.SF映画界に君臨しているが、それだけのことはある。音楽は良いしキャストも良い。特にルトガー・ハウアー。冒頭の日本語のやり取りが、日本人の心をくすぐる。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-18 15:57:11) |
131.意味不明でした。 【K】さん 0点(2004-06-06 18:39:09) |
130.あの独特な世界観と終末観が、その後の映画に多大な影響を与えたというのも頷ける。深いテーマ性を持つヘビーな内容にも関わらず、決して独りよがりにならないバランス感覚と観客の目を意識したエンターティメント性を備えている。ラストは素直に感動。まさに「アンドロイド」の悲しみ。原題は秀逸だよな~。 【FSS】さん 10点(2004-05-16 07:34:07) |
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129.お前には信じられないものを見てきた。オリオン座ちかくの… 自分とまったく同じものを見てくる者はいないし、まったく同じものを感じる事もない。人はみんなそれぞれ違うもの。違うものが違うものを区別する事や判別、決めることや裁く事は、あいてにとっては自我としか映らないんだろうかって思う。 重苦しい音楽と映像の中でのレプリの美しい死の描写。 人間の対極には終わりがないのだろうか。 【風太郎】さん 7点(2004-04-15 13:40:29) (良:1票) |
128.SF映画のひとつの金字塔らしいけど、正直万人にうけるものじゃないと思う。かなり暗いしね。映像は当時いかに斬新だったか想像に難くない。名作といわれるのも頷けるが…。 【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-04-10 09:03:55) |
127.ある雨の夜、僕はテレビのニュースを眺めながら、こんなことを考えていた。人類が最初のクローン体として羊を選んだのは、きっと警鐘の意味が込められているのだろう。昨今の科学の進歩を見ているとレプリカントという存在も現実味を帯びてきて、生きるとはどういうことなのか、自我とは何なのか、様々なことを考えさせられる。この作品はそういう意味において、少し早すぎたのかも知れないが、僕たちは何れこの問題と直面することになるのだろう。クローン人間はドリーの夢を見るか? 【もとや】さん 10点(2004-03-31 04:49:07) |
126.SFはどうも苦手なんですが、あまりの評価の高さに見てみました。・・やっぱり苦手です。マニアックな世界で馴染めませんでした。 【モチキチ】さん 3点(2004-03-10 11:25:47) |
125.世間での評価は知ってるけど、この映画については全面却下。公開時、ハッキリ言って途中で寝ようと思った。オイラ的に怒りを覚えるほどつまらんかった映画は、コレと『マトリックス』くらいかな。見る前に期待していたシーンが「ゼロ」だったのも辛い。最低限のクリアラインとしてやって欲しかった事は、「イジドアのバターおすそ分けシーン」「蜘蛛の足をブチブチ千切って興奮するレプリカントたち」の2つ。ウドンなんか食ってる場合じゃねーよ、ちゃんとヒキガエル拾って帰れって。ちなみに『ブレードランナー2』を書いたジーターはオイラと同じキモチだったようで、イジドア君が美味しい役になって出てきますナ。 【エスねこ】さん 0点(2004-03-07 01:00:45) |
124.この作品の影響を受けたいろんな作品を見てから見たからかもしれませんが、どういうものを作りたいという作者の意図がそんなに深くなく思われ、SFとしてもテーマがありきたりで私はちょっと白けました。それと、この映画の題名は「レプリカント」が正解じゃない?と思いました。 【シン】さん 5点(2004-03-06 11:43:02) |
123.THE・SF!この世界観に影響された漫画やアニメは数知れず。でもモニターが小さいのがちょっと時代を感じるね。定番。 【TAIQ】さん 9点(2004-03-06 00:55:43) |
122.何度観ても面白い。未来物は監督の創造センスで色々な物が登場して楽しい。レプリたちの物悲しさも胸に染みこんでくる。しかし…ルトガーハウアーはカッコイイね。 【ゆうしゃ】さん 8点(2004-03-03 15:49:12) |
121.とにかく衝撃でした。陰鬱とした未来社会。日本語の看板はめちゃくちゃでしたが(w。美術が素晴らしいですね。この人は空気感というか、匂いのある映像を撮らせたら世界一だなあ。ひとつ気になる場面が。ロイが絶命して、鳩が空に舞い上がりますが、そのカットがどうも取ってつけのように見えてしかたがない。なんか建物の壁が未来都市と全然合ってないし。勝手な推測だが、最初鳩が空に舞うカットは無くて、後でどうしても付け足したくなり、撮影所の裏かなんかで適当にスモーク炊いて鳩飛ばしたんじゃないかなと。 【ロイ・ニアリー】さん 10点(2004-02-08 04:59:45) |
120.レプリの運命。デッカードの葛藤。2019年はそう遠くない。 【ぽめ】さん 9点(2004-01-23 20:00:09) |