関の彌太ッぺ(1963)の投票された口コミです。

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関の彌太ッぺ(1963)

[セキノヤタッペ]
1963年上映時間:89分
平均点:7.85 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-11-20)
時代劇ヤクザ・マフィア戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2012-06-16)【イニシャルK】さん
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監督山下耕作
助監督鈴木則文
中島貞夫
牧口雄二
キャスト中村錦之助(男優)彌太郎
十朱幸代(女優)お小夜
岩崎加根子(女優)お由良
鳳八千代(女優)おすみ
安部徹(男優)飯岡の助五郎
武内亨(男優)銀太郎
砂塚秀夫(男優)平木の豆鉄
沢村宗之助(男優)神楽獅子の大八
夏川静江(女優)沢井屋お金
遠藤辰雄(男優)吾作
坂本武(男優)桂川の茶店の爺
水野浩(男優)和尚
中村時之介(男優)三崎の辰五郎
中村錦司(男優)多摩屋の妓夫
堀正夫(男優)笹川の繁蔵
片岡半蔵(男優)たぬきの親爺
遠山金次郎(男優)八木村の又吉
浜田伸一(男優)外川の半コ
近江雄二郎(男優)高浜の源次
青柳竜太郎(男優)勢力の留五郎
阿波地大輔(男優)小神楽の大七
藤川弘(男優)清滝の佐吉
村井京二郎(男優)夏目の新助
利根川弘(男優)大網楼の番頭
岡村佐代子(女優)おてる
森美千代(女優)もよ
木村功(男優)箱田の森介
大坂志郎(男優)堺の和吉
月形龍之介(男優)田毎の才兵衛
原作長谷川伸
脚本成沢昌茂
音楽木下忠司
撮影古谷伸
企画小川貴也
翁長孝雄
配給東映
美術桂長四郎
編集宮本信太郎
録音野津裕男
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【口コミ・感想】

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1
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4.《ネタバレ》 長谷川伸の名作のうち本作は、時を置いて主人公が「すさむ」パターンが「一本刀土俵入」と共通しており、その「すさみ」のために思い出してもらえないほど人相が変わっているという話のツボも一緒。長谷川伸の一番お得意の展開なのだろう。本映画の場合、ちょうど錦ちゃん自身が、前期の明朗な役柄から後期のニヒルな役柄に移る時期と重なったことで、すさむ前とすさむ後と、どちらも無理なく演じられた。基調にあるのは、どうせヤクザもの、という「かたぎ」に対する疚しさ。それは甘えの裏返しかもしれないが、その「すさみ」のなかに「真情」を光らせる。彼の目に映るかたぎのなごやかな家庭は、いつも額縁に入ったように垣根の向こうに見えてくる。曇天の墓参りの場や暮れ六つの鐘が鳴り渡るラストシーンなどロケも美しい(あれ七つ鳴っているのを今回発見した、最後のひとつは弔鐘なのか)。あるいは妹について知らされている岩崎加根子との場で、ゆっくりゆっくり近寄っていくカメラ。それと本作で大事なのは木村功で、気のいい小悪党の悲しみを演じて非の打ちどころがない。前半の屈託のなさが、後半の自分の恋情に突き動かされる弱さに自然につながっている。結婚してかたぎになろうとしている。そのために亭主には頭を下げ、ならぬとなれば一度は引き下がろうと旅支度までしている。やくざものとかたぎとの敷居の高さに阻まれた絶望が荒れさせたのだ(この作品で敷居を越境できたのは、けっきょく悪党の娘からかたぎの娘となったお小夜だけで、弥太郎は、悪の川にさらわれてそのまま苦海へと越境できずに流れ去った妹の代理として、自ら川から救い上げたお小夜の越境だけはなんとしても守ろうとしたのだ)。木村功の最期は「いっそ尊敬するアニイにどうにかしてほしい」と願ったゆえのものなのか。かたぎでない者はみな自死のように、それぞれの死に場所へ向かっていく。この「すさむ」ことの美意識は現実世界では危険なものでもあるが、それをスクリーンという額縁の中でぎりぎりまで磨き尽くした本作の成果には、ただただうっとりさせられる。
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-05-21 09:58:15)(良:3票)
3.映画前半はもう、エエ話のオンパレード、まさに5分に一度は炸裂する美談また美談。「いやぁエエ話だったな~」と、ここで「終」の文字が現れるんじゃないかと何度思ったことか。で、後半は突然、話は十年後へ。少々血なまぐさい展開の中、一度途切れた物語が、一度断絶した人間関係が、逆廻しのように繋がっていく、しかし決して元通りには戻れない(何しろエントロピー増大則があるからな。何のこっちゃ)。花はあの時と同じように咲き、同じようにお小夜は新しい着物を着せられている。そして、あの日と同じ、運命の森。しかし人間は、かつての自分たちには戻れないのです。ラストシーン、低い位置のカメラが捉える道端の彼岸花の赤さが、突き刺さります。・・・それにしても十朱幸代の表情、一体どう受け止めればいいのやら(そもそもこの演技でよいのやら)。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-15 23:19:09)(良:1票)
2.《ネタバレ》 錦之助が演じた股旅物三部作(と私が勝手に呼んでいる)「瞼の母」「沓掛時次郎~」と比べるとどうしてもこの作品はちょっと落ちるかなという気がしている。それは「一宿一飯の恩義とはいえ人を斬る・博奕をする事で生きて行かねばならない渡世人の厳しさ・寂しさ」を伝える演出が他の二本に比べ希薄なので、大坂志郎や木村功の犯した罪が「根は善人なのだが渡世に生きる事に疲れ『普通の幸せ』を求めての単なる出来心から来るものだった」という複雑な心情・事情があるのにそれが伝わりきれず、単に悪としか見えないもどかしさを感じるから。あと月形が「『美しく』成長した...」と述べていて次のカットが幸代かよ!という点も(笑)ある。でも点数を高めに付けているのは、ラストシーンへ至る話の納め方が上記二本に比べて抜群に上手い為。木槿の花を挟んで語り合う錦之助と十朱のカットの素晴らしさとそれに引き続く「忘れて日がくれりゃあ、明日になる~」のつぶやき、そして確実に「死」が待ち構えている果たし合いに向かう錦之助の表情と、鐘の音をバックにスクリーンに背を向けて遠ざかり笠を放り上げるラストショットでプラス点数をあげたい。 【2013年追記:当初お小夜役は藤(富司)純子が当たる予定で進めていたものの、学業との兼ね合いが付かなかった為十朱にキャストが変更された事を最近知りました。富司さん自身「素晴らしい映画になることはわかっていたので出演したかった」と後年述べており、スクリーンで見た時のキャスティングの違和感、腑に落ちたと同時に十朱さんに対してお詫びいたします。すみませんでした】
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-08 23:33:35)(良:1票)
1.《ネタバレ》 お小夜が彌太郎だと気づく言葉もラストシーンも素晴らしいけれど、やっぱり彌太ッぺでしょう!まさに男の中の男だ。知り合ったばかりなのに、妹には身寄りがあるからと孤児となったお小夜に五十両もの大金をポンと置いてく気風の良さ。恩があるからと助けてしまう義理人情の厚さ。自身の立場をわきまえ自ら十年前の旅人だと現れず、森介とかたをつけ再び迷惑がかかるからと名も名乗らずにお小夜のもとを後にする切ない思いやりと強さ。彌太郎には男のルールがあり、それを頑なに守っている。真のヒーローは哀しみを一身に背負って素性を明かさずに去っていくのだっ!
ミスター・グレイさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-03 15:10:24)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 7.85点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6420.00%
7420.00%
8525.00%
9525.00%
10210.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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