5.《ネタバレ》 かねがねビスコンティの女性像はおかしいと思ってはいたのだけど、この映画はそんな歪んだ女性像から発展した、歪んだキャラクターを主人公に置いている。フリードリッヒの狂気は凄まじい。「時計仕掛けのオレンジ」並みの狂気だ。しかもそういう狂気をユーモアを混ぜず、ストレートに描いてくるから、始末におえない。ビスコンティが狂っているか、彼の属した貴族社会が狂っているか、どちらかだ。多分、ビスコンティがおかしいんじゃないかなぁ。でも恐るべきは、彼は歪んだなりに、映画としての体をなしているかのような作品を創り上げる、その気品だ。歪んでいても、しゃんと立っている貴族のプライドというか・・。ビスコンティが自分でも気づいていたとしたら、天才だね、こりゃ。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2017-08-08 00:47:53) |
4.シャーロット・ランプリングの美しさで、ヴィスコンティの美学を感じる。前評判が頭の中で肥大化していたからなのか、思ったより、全然普通の映画でした。長いナイフの夜事件とか、もうちょっと短くできるような気もいたします。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 17:20:58) |
3.ヘルムート・バーガーは怖いくらいに美しい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-03 16:16:05) |
2.見応えはあった。だけど個人的にはそこまでの衝撃はなかった。しかしどうやってナチズムが浸透したのかってことが上手く表現されていたんでその部分は評価したい。時間とパワーがあるときに再見したい。 【ゆきむら】さん 6点(2005-02-02 17:01:03) |
1.退廃的な映像には惹かれるのですが、映画自体にはそれほど惹かれませんでした。「ベニスに死す」も最初見たときは2点、次が5点、次が9点くらい印象が変わっているので、もう一度見れば変わるかもしれないけど、数十年前に最初に見たときの印象は「ベニスに死す」より良かったです。 【omut】さん 6点(2003-08-26 03:56:46) |