7.《ネタバレ》 あたしなんかはあのショーシャンクよりもこっちに希望を感じますね。元々真面目だったのにひとつの失敗(とんでもなく大きすぎる失敗だった訳だけど)を、こっちは冤罪ではなく、やらかしてしまっている。本当に真面目だから刑務所の連中とも合わないし希望も何もない中で出会ったガーデニングに生きがいを見出し、命を育てる喜びを知り、才能を開花させた。自分の人生がどんなにダメだと感じていても、どこに自分の「生き場所」があるか分からない、もしかすると自分の思ってもいないところにそれがあるかもしれない、そんなことを思わせてくれる映画でした。ハンプトンコートのあの「作品」は、雑然としているようで実は素朴、主人公コリンの人柄がそのまま表れているようで好感度大です。そこにちゃんとファーガスが「いた」のが嬉しかった。映画としても冒頭の襲撃シーンで目を奪われた。いきなり何が起こったのかと思ったが、映画を見ていくうちにその理由が分かってくる。ストーリー構成の妙でも評価できる一本。でも満点つけられないのは、コリンとファーガス以外のガーデニングを馬鹿にしていたメンバーがどういうきっかけではまったのかイマイチ分からないことと、トニーは結局どうなったのか、編集の都合はあるでしょうがそこはむしろきちんと描いて欲しかった。省略しなくても決してだれるような内容ではないと私は思いますけどね。う~ん、惜しい。本当に惜しい! |
6.刑務所にいきたくなっちゃう一本. 【テニスする人】さん 8点(2003-06-18 18:20:13) (笑:2票) |
5.《ネタバレ》 7点にはしたけれど、ちょっとどうしても気になって納得できないことがあります。映画の始まりに「これは本当にあった物語である」と日本語字幕が出ます。けれど原文は「This story is inspired by actual events」です。英語は得意じゃないけれど、この日本語字幕は少々乱暴なのではと思い、見終わった後にDVDに収録された「プロダクションノート」というのを覗いてみると・・・・「プロデューサーがニューヨーク・タイムズの記事『英国でベルフラワーを育てる自由』を読み、イギリスで囚人達がガーデニングをしていることを知った。そして、脚本・監督のジョエル・ハーシュマンは、美しく繊細な一輪の花と、無骨な男という、対照的な二つのイメージをモチーフに、この笑いと感動に溢れた、救いと再生のヒューマン・ドラマを作り上げた」とありました。結局、ほとんど作り話なんじゃないですか??? 最後の最後に出る字幕とかホントなんですか??? もう、どこまで信じたらいいのか分かんないんですけど・・・もうさ『一杯のかけそば』的なことだけはしないでいただきたいです。うまく作った作り話で構わないのに、「実は実話じゃないんです」みたいなシャレにもならんことがあると後味悪くなっちゃいますけど。そこんとこハッキリしないから目をつぶって「最初から作り話」としての7点です。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-07-03 01:34:08) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 期待はずれでした。 オヤジをはじめとするいわゆる〝挽回もの〟はハズレが少ないのですが、なんでこんなイマイチな出来になったのかって、これ、尺が全然足りないように感じますね。 全体的にユルすぎる…まあ、仲間の脱走とか出品取り消しとか病死とかいうマイナス要素はいちおう盛り込んでいますけども、いろんなことがなんとなくうまく行きすぎます。 だいたい前科者が中心の話なのに、裏庭でエッチをしたあげく妊娠させたりすると「反省とか贖罪はどうなっているんだ」という非難もしたくなります。 ガーデニング未経験者だったクライブ・オーウェンの主人公が「俺は庭師だ」と思うに至るまでの苦労が、ちゃんと納得行くように描かれていない。これは大問題です。ここんとこができていないので、観客がカレを応援する気持ちになりにくい。 もっというならプリムローズと相思相愛になった経緯もイマイチはっきりしない。 「実話ものだから、とにかく事実どおりに詰め込んでおけばいいや」って投げやりな感じもしないでもないです。 とにかく90分でやるというなら、勇気を持って何か(トニーのエピソード全部とか)を削除するべきでしたし、本来なら120分くらいもらって、前の刑務所の暗さとかガーデニングの困難さやプリムローズとの関係を細やかに描いていくべきでした。 所長役の俳優さんはドラマ「ダルジール警視」で主役を演じていました。なかなか練れた役者さんです。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-25 20:11:23) (良:1票) |
3.何故か近年日本で公開されるイギリス映画はダメ人間の奮闘をテーマにしたものばかりで、一つのシリーズと化している感さえあります。本作もその一連のシリーズ(?)として、究極のダメ人間・囚人を主人公とした人生再生コメディとなってます。どこまでが実話なのかは知りませんが、塀の中から女王陛下謁見までのサクセス・ストーリーが爽やかに、そしてシニカルに描かれています。しかし、作りも近年のイギリス映画らしく、かなり軽いノリ。物語から主人公達の努力が相当省かれてるから、成功のカタルシスも相当小さい。ラストの行進は中々良かったですけどネ…、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-06-17 23:07:47) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 色とりどりの花々が表現する状態そのままに、刑務所もののくせして異様にハッピーな作品。大抵、こういうときは、粗暴なだけで仲間に加わらない同房の囚人がいたり、意地悪なお偉方から妨害が入ったり、ハプニングが起きて完成が超困難になったりするものですが、そんな障壁が少なくとも画面上はほとんどありません。多少起こったとしても、あっという間に解決されます。そんなわけで、見ていて前向きな明るい気持ちにはなれるのですが、囚人たちの勉強の過程、目覚めの過程はもっときっちり描写すべきだったと思うし、見る側の理解度を恐れずに専門用語・概念もがんがんちりばめるべきだったと思います。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2003-12-16 21:55:32) (良:1票) |
1.俺の評価は甘いが。コレは見て庭イジリ良いなぁと思わせるものだった。女王に会いに行く最後のシーンカコイイ。(←コレはネタバレ?)今年の夏はなんか野菜作ろうかなぁ。 【信州人】さん 8点(2003-04-01 15:35:08) (笑:1票) |