10.まず、乗組員たちの作業着が無駄にカッコイイ。無駄に全員揃って色男。無駄に全員髪型がビシッと決まっている等等等。その他、無駄にセットがしっかりしている。無駄に台詞がしっかりしている。無駄に娘のスカート丈が短い (いや、訂正。短くって結構 全然無駄じゃないです むしろ大歓迎。) その他、潜在意識の怪物現れた時ってやたら恐い。ロビーはある意味、天然。船長は人の恋路を邪魔して大収穫ですな 等等等。 いやあ、禁断の惑星、ここのレビュー投稿が増えるたんび、モーレツに見たくて仕方がなくって今まで散々地団駄踏んでたんですが、やっと見れた感動。でも期待以上という事はなかったが、十分に満足出来うるSF大作だった。アルテア星よ 名残惜しいが さようなら。 【3737】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-21 21:18:27) (良:3票) |
9.テンペストを土台にして宇宙空間をヴィジュアル化し、人間の深層心理を描いたSF映画の金字塔。白黒SFが中心の時代に、哲学的な内容を含んだ奥深い構想力でカラー映像を製作したことは高く評価できる。ロボット・ロビーの登場は画期的で、その後のフライデー等を経て現代まで脈々と受け継がれる、言わばゆるキャラの先駆者といえる。ハニー・ウエストを演じる前のA・フランシスがキュートな魅力全開。惑星に生き残った博士の潜在意識が生んだ“イドの怪物”のアニメ処理はご愛嬌で、獣性はあるものの全然怖くない。が、自然界では恐ろしい風貌の動物ほど弱い小さな生物であることが多く、怖い姿形は身を守るためということもある。「本当に怖いものは優しい顔をしてやってくる」というくらいだから、案外これでいいのかも。その正体は示唆に富んでおり、現代に目を転じれば、いわゆる「神の見えざる手」の世界にも、まるでイドの怪物が棲んでいるかのような強欲が存在する。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2015-10-11 20:29:05) (良:2票) |
8.クレジットはされていなかったと思うけれど、”原作”はシェークスピアの『テンペスト』! 無意識(イド)が目に見えない邪悪な怪物となる、というあたりの設定にしろ、一見典型的な1950年代SFのようで、その知的かつ思索的な内容は、今見ても決して古びていません。愛嬌満点のロボットは、確かTVの『宇宙家族ロビンソン』にもレギュラー出演してましたよね。何より、超ミニスカート姿のアン・フランシスがラブリーだし、当時にしては本格的な電子音楽も、なかなかに新鮮だし…と、ほんと盛りだくさん。昨今の、精巧だけど味気ないCGによる紙芝居風映像にウンザリする向きにはぜひおすすめしたい、これぞセンス・オブ・ワンダーの真髄といった名作ですぞ。 【やましんの巻】さん 9点(2003-11-10 17:25:00) (良:2票) |
7.これは素晴らしい。もっと早く観ておくべきだった。ロボットの造形の古臭さで損をしているような。いや、このレトロさこそが最大の魅力でもあるのだが。なにしろ1956年ですよ。鉄腕アトム、鉄人28号のアニメが1963年。日本の漫画アニメに与えた影響はいかほどだろうか。面白い作品だったのかと問われたら正直そうではなかったのだけど(今の基準では仕方ない)、損したなんて微塵も感じなかったし、むしろちゃんとSFになっていてびっくりした。心からレスペクトしたい作品。 【すらりん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-18 23:48:44) (良:1票) |
6.1956年にしてあのスケール感をよく出せたものだと思う。創意工夫して撮られた映像のありがたみだ。もちろん時代を感じさせる部分も多々あるが、却ってレトロ感が楽しかったりもした。この懐かしさは本作がいかに後世の作品に多大な影響を与えたかということを表しているのだろう。怪物の正体は、なるほど…。SF映画の古典的名作、お目にかかれて良かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-10 18:45:38) (良:1票) |
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5.昔からイドの怪物、一回観てみたかってん。手塚治虫原作のアニメ「バンダーブック」に一瞬だけ出てきたんやけど、それで興味もってて。で、昔のSF映画観たい熱が出てきたので、観るなら今やと、今更ながら観てみたこの映画。古い映画なんで、特撮はレトロ感出まくりやし、人間ドラマは、女の取り合いなんかの馬鹿ロマンスなんかがあったりして安いし、女が服きて泳いでるのに、なに裸みたいなニュアンスで話すすめとるねん。服きとるやろ。とゆーよな突っ込むのもアホらしい箇所があったりして、今の感覚で観ると古い映画とゆうテイストがありまくりでした。しかし、それでもわりとおもしろかった。イドの設定なんか、今の時代でも全然古くないアイデアだし、レトロな特撮も、嫌になるチャチー特撮じゃなくて、むしろ童心が蘇るよーなワクワクレトロ特撮。とくにアニメとの合体で見せるイドは不評が多いですが、俺なんて、うわー、バンダーブックのイドとおんなじ!これが観たかったって気持ちになって、しかも人間つかむと、人間が燃えるんでっせ~。かっちょいー!未知の生物だからアニメ風に見えても、それがむしろ正しいかもってなって、さらにロビーもあの危険だけど危険じゃない微妙な存在がよい感じで、博士が未知の発明を淡々と披露するくだりにいたっては、普通なら説明長すぎってなる所を、なんだか新しいアイデア商品を見てるテレビショッピング気分で楽しかったです。さすがSF古典で有名なだけあります。今観ても退屈じゃなかったです。ただし、古いSF映画に耐性がなければ、やっぱり観ててつらい人もいると思います。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-09 23:01:18) (良:1票) |
4.この時代の宇宙船ってアダムスキが撮影したと主張したUFOの形を踏襲したものが多いですね。「宇宙戦争」がむしろ例外で、この映画以外でも「地球の静止する日」とか「宇宙水爆戦」とかどれもノッペリした円盤形で、「インディペンデンスデイ」のものみたいにごちゃごちゃしていません。最近のでは「マーズアタック」がパロディですからこの古典的な意匠を採用しています。撮影したと主張するからには意匠権などは主張できなかったのでしょうね。万事を記録するシステムが大きな移動する装置で放電するところとか、クラークの小説「太陽系最後の日」での描写にもあるけれど、当時は電子技術は真空管が支えていて、半導体時代の到来が予測さえされていなかったことが背景にあります。女性の立場や地位についても、それから10年ちょっとで変わっているのですからそれを考えるとこのSF映画は結構しっかりやっていると言えます。 【たいほう】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-25 01:21:11) (良:1票) |
3.ロビー大好きです♪ 回るアンテナ&ライトが重くて、入ってる方が動けないそのあたりも好きだなぁ。 R2D2もそうですが、ちょっとモタモタッと動くところが可愛いのです。
1950年代のSFの金字塔との話しにも、しごく納得しています。 セットも装甲車?も光線銃も、一から手作りしたのでしょう。 脚本もシリアスで、一生懸命さがこちらの心に迫ってきます。 量産マシーンなど、空想ならではのアイデアも楽しい。
私を魅了したのは、”ピー・・”SFには付きものの効果音。 ライオンのロゴが出たところから”ピー・・・”ですから(笑) 全編に亘って、摩訶不思議な音に包まれたこの作品、もちろん私のお気に入りになりました。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-24 19:59:37) (良:1票) |
2.直訳でも高い完成度の「禁断の惑星」というタイトルと宣材のイメージイラストの醸し出す雰囲気が作品の魅力を表現しきっています。実際にはこんなシーンは無いし、ロビーの目(というかアンテナ)がつり上がっているのも恣意的で反則ぎりぎりなのに全てを許せる気分です。これぞセンス・オブ・ワンダー!感情を誘導するための、おしつけがましい音楽が一切使われていないのも素晴らしい。唯一残念なのはディズニープロに協力を仰いだアニメ部分でしょうか。長い物(この場合MGM)に巻かれるとろくなことがない好例と言えましょう。それでも50年代SFの金字塔であることは疑う余地がありません。 【皮マン】さん 8点(2004-02-24 20:23:02) (良:1票) |
1. 原作も無し(まぁ、アシモフの「ロボット三原則」は引用してるけど)に「イドの怪物」や「ロビー」を創造したのは矢張り偉大であり、現在の視点のみで「古い」「ショボい」はアンフェア過ぎるというモノだろう。本作も含め、古典SF無くして「2001年ー」や「スター・ウォーズ」はありえなかった。キューブリックやルーカスは(例え本人は認めなくても)何処かで絶対にインスパイアされているハズ!勿論モロにパクったりはしてないけどね。エポックとなった本作には敬意を込めて8点。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-08 02:55:37) (良:1票) |