《改行表示》 4.《ネタバレ》 この映画の公開当時、日本でもかなりの人気を博したとの事ですが、自分が観てみて日本人の感性には合わないような気がしました。 コロナ前、日本に長期滞在していた外国人が「日本ではドレスコードを着る機会がなくてつまらない」とぼやいていた人もいたそうで、欧米では日本と違い中学生の頃から既にパーティーの習慣があるのですね。 中学生であってもハグしてキスしたりとかも平気でやっちゃうというのは、日本人からするとちょっと驚きがあると思います。 また、エンディングでソフィー・マルソー扮するヴィックが初対面の男と熱いハグをする締めくくりも心情が描かれていないために我々日本人にとっては解釈に悩むところですが、この辺りの行動もフランス人にとっては普通に理解できちゃうものなのでしょう。 主人公のヴィックだけでなくその両親も双方とも別の所で恋人を作ったり、アフリカに旅立つ前に思い直してダンナの元に戻ったりする心の移ろいなどはやはりフランス映画ならではと思います。 自分より前のレビューで、フランソワが娘の彼氏を殴れるのが格好良いとのコメントがありましたが自分は逆で、彼女の親父を殴れる彼氏が格好良いと思ってしまいました。 また、ヴィックの友達のペネロペの妹がフランソワに好意を抱くのも年齢に拘らず自由で良いなぁと感じたりして、全体的に共感するのが難しい映画ではあるもののフランス人の恋愛観に対しては憧れのような感情が芽生えた気がしました。 ところで、パーティーで並べられた飲食物は誰がお金を出して準備をして片付けをしているのだろうか(笑) 【もっつぁれら】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-29 00:24:04) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ~La Boum~ホームパーティ。 ソフィ・マルソー(13)の可愛さをひたすら堪能するアイドル映画。41年も前の映画なのに、ソフィの顔つきもスタイルも今の目で見ても全然可愛いから驚きだ。もっと言えば出てくる女の子も男の子もみんな今の基準で可愛い。…そりゃホームパーティにダサい子やヲタクは呼ばれないのかもしれないけど、オシャレの最前線おフランス恐るべし! この『ブーム』というパーティの文化。日本のお誕生会なんて可愛いものでなく、タバコもキスもハグもあり(お酒までは行かないか?)で、13歳の子が集まって、夜な夜なこんな事をしているなんて日本だとPTAが黙っていない。親が車で送り迎え。「見つかったらブチ壊しだから出てこないでね」そう言われてこっそり隠れる親。なんて理解がある親というか、親公認の文化なんだろう。 良い意味で子どもと親の距離が近いんだな。日本だと親に隠れてコソコソするところを、ある程度オープンにやっている感じ。日本に比べ、罪悪感の境界線がもう少し緩いんだろう。でも親に言えない一線『デート』はキスの隠語とか、フレンチ・キス発祥の国(知らんけど)おフランス恐るべし!! 「ウチの女房に手を出すな!」間男を助けて殴れるお父さん(お父さんがフランソワ、お母さんがフランソワーズとややこしい)、そこより学校の前で娘の彼氏マチューを殴れるの、カッコイイ。時代もあるけど日本だと難しいアクション。 エンディングの男の子が誰だったっけ?ってなったけど、ヴィックがマチューのハートをメロメロに掴んだら、もう次のイイ男に照準合わせてるって意味だったのね。性の先進国おフランス恐るべし!!! 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-12 15:50:05) (良:2票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 マチューに夢中のヴィックの恋路よりも、パパとママのこじれ具合いのほうが気になっていたところにホッと一安心の終着点。ところがまさか、ラスト2〜3分の出来事があまりに衝撃すぎて、まさか目を疑った。君はだれ?という衝撃に始まり、その名ナシの彼に抱かれて揺れるソフィーの顔が暗がりでチカチカッとフラッシュが当たり白く光る度、ゼブラ模様的に映るソフィーの顔はその時少女でなくて大人の顔となっていた。もっと正直に言わせてもらえば、イキかけた女性の顔になっていた。でも綺麗にファンタジー的な言い方をするなら とても夢見心地となって最高潮な時を過ごしている女性の顔になっていた。それを目にした時の衝撃は本当に凄かった。 ただ少し残念に思えてしまったのが、その瞬間のソフィーの悩ましい顔のアップが一時停止されてそのソフィーの顔を背景にしながらエンドクレジットが流れて出してゆくんですが、残念ながらあのショットはベストショットではないですね。自分だったらもっと最高の表情した瞬間でバシッとスクショ決めてあげれたのにな、なんか惜しいな 残念だな〜とかいう思いでジッとエンドクレジットを眺めておりました。 でも、ホントだったらこんなオッサンの思いなんかより、我オッサンとしましては、日本に住む彼女らと同年代の男の子女の子のご感想なんぞを聞いてみたりしたくなってしまうんですよね。あのようなブームについて、ハグ文化について、キス文化について。やっぱうらやましく感じてしまうのだろうか。いや、日本の子だったら、ヤマトナデシコ&サムライ精神で きっとうらやましくなんてないって言ってくれるはずだ。(という思い込み。)でも、本心は隠しながらもやっぱりうらやましく思ってしまうのでしょうね。まあそれが当然だ。そうさ、いっそフランス人に生まれたかったとか子どもながらにきっと思うハズだよね。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-01 21:37:13) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 ソフィー・マルソーが誰だかは知りませんが、ラスト1分で、今までの人間ドラマをいともたやすく台無しにする潔さはなかなかのもの。これがフランス映画の良いところですね。 まさに自分のことしか考えていない13歳。確かに当時の日本の13歳より進んでいるのかもしれませんが、精神面では似たりよったり。所詮どの国も13歳なんてこんなもんなんですね。日本だけ幼稚なのかと思っていましたが、少し安心しました。 ストーリー自体はありきたりな日常を、ちょっとドラマチックにしただけですが、見ている人を楽しませる工夫がいろいろあって普通に楽しめます。フランス映画って、ありきたりの日常を映画にしちゃっているものが多いので、雰囲気は結構好きです。たまに見ると新鮮です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-23 03:42:30) (良:1票) |