9.《ネタバレ》 ちゃんとハラハラさせ、コワがらせてくれる。これって結構、貴重。よくツボを押さえたサスペンスです。まず、「こりゃ『激突!』か?」と思わせておいて、実は違う。『激突!』のトレーラーもたいがい理不尽には違いないけど、そこには明確な意思、「ひたすら主人公に襲いかかる存在」というテーマがありました。本作の犯人は違います。一体何がしたいのか、本気でワカラン(笑)。生きたまま下顎を切り取るというショック描写と、その一方では「裸でハンバーガー買ってこい」というアホな要求との、その落差(あなたなら、どちらを選びますか?)。こんな、何とも支離滅裂な犯人が、クライマックスでは妙に周到すぎるトラップを仕掛けてくる、という第2の落差。これが効果的でなかなかにコワイ。もっとも、巧妙過ぎるトラップなんてものが、およそ成功した試しが無いんですけど。犯人の死体発見、と思いきや、実は・・・という、伏線に基づいたオチもうまい。カユいところに手が届く、サービスの行き届いた作品でありました。それにしてもいいケツ。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-03 00:15:19) (良:2票) |
8.てゆうか、むしろリリー・ソビエスキーと兄貴の関係にドキドキしてもうた。後は普通。 【なにわ君】さん 7点(2004-02-24 10:31:05) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 ポール・ウォーカー主演作品なのですが、彼がスターのオーラを全く漂わせておらず「等身大の若者」を演じ切っている点が素晴らしいですね。 同年には「ワイルド・スピード」でタフガイの刑事を演じているはずなのに「寮住まいの大学生」「精神的には、まだまだ子供」っていう主人公像にも、自然と馴染んでみせている。 彼の他作品を考えれば「こんなストーカー紛いの殺人鬼なんて、ポールに掛かればイチコロじゃん」「酒場でポールに因縁付けるとか……たったの三人じゃあ、どうせアッサリ撃退されて終わりでしょ?」となってもおかしくないのに、殺人鬼に怯える姿や、何とか喧嘩せずに場を切り抜けようとする臆病な若者としての姿に、しっかり説得力があったんだから、これは凄い事じゃないかと。 彼の人気の要因は「何処にでもいそうな、気の良い兄ちゃん」という独特の雰囲気にあったのでしょうが、演技力においても確かなものを持っていたんだなって、再確認させられた思いです。 相方となるスティーヴ・ザーンも良い味を出してあり「傍迷惑な兄貴なんだけど、憎めない」って、主人公だけでなく観客にも思わせているんだから、お見事でしたね。 本作は明らかに「激突!」(1971年)が元ネタの作品なのですが、オリジナルの魅力を感じられたのは、彼らが演じる主人公兄弟の存在あってこそ、って気がします。 中年男の孤独な戦いを描いた「激突!」に対し、本作は若い兄弟の掛け合いが主となっているし、ヒロインであるヴェナとの三角関係を交えた「青春映画」としての味わいもありましたからね。 自分としては、この「車での三人旅」になる中盤の件が凄く好きなもんで(殺人鬼とかもう出て来ないで、このまま青春ラブコメ物として進めて欲しいな)と思えたくらいです。 久し振りに再会した兄が「弟のルイスと、ヴェナの関係をあれこれ詮索する」という形で、主人公ルイスとヒロインのヴェナの関係性を、観客にも分かり易く伝えている点。 そして、精神的な恐怖に訴えかける演出であり、血生臭い描写が殆ど無い点など、ライト層の観客に配慮した作りとなっているのも、嬉しい限りでしたね。 本作を初めて観賞したのは、スプラッター映画などに全く耐性の無かった十代の頃だったんですが、それでもしっかり楽しめたのは、作り手側がちゃんと「そういう層の観客でも楽しめるように」と、色々計算した上で作ってくれたお蔭なんだと思います。 今になって改めて観返すと、元カレが「危ない感じ」という冒頭の台詞が伏線じゃなかった事が肩透かしとか、犯人が逃げ延びて終わるのでカタルシスに欠けるとか、欠点も目についちゃうんだけど…… それよりは、色褪せぬ魅力の方を強く感じ取る事が出来ましたね。 感動するとか、強烈な衝撃を受けるとか、そういう類の作品じゃありませんが「軽い気持ちで楽しめる一本」として、オススメです。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 7点(2019-02-22 20:21:58) (良:1票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 小粒ながら、B級作品に求めるものを満たしている名作。 『スケールが大きすぎないこと』 『登場人物が多すぎないこと』 『わかりやすいこと』 どれもクリアです。 それでいて、適度なスリル、サスペンスも兼ね備えています。 作り手のセンスの良さを感じますね。 誰かと思えばジョン・ダール監督。 個人的には、大衆向けの良質な娯楽作品を作ってくれる有難い監督さんです。 『トラブルメーカーな兄』『優柔不断な弟』『無駄に色気ムンムンな彼女』こーゆーお約束は逆に嬉しい。 この作品、『あるあるネタ』が多く、確かに既視感を感じます。ですが、なんか先が読めそうなのに、意外と予測不能な展開を見せる面白さがあります。この辺のバランス感覚が大変上手い。 『無線』というキー・アイテムも、恐怖演出及び橋休め的演出の小道具として、大変効果的に使われています。 サイケティックだけど、頭が良いラスボス。 この人のお顔が、ちょっぴり出ちゃったのが惜しかったですね。全く顔を出さなければ、最後のオチがより引き立ったと思うんですけどね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-07-27 13:05:28) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 じわじわ追い詰められる感じも、ビックリな感じもあってなかなか楽しめた。ラスティも、一回手を引いたのに、女連れであることがわかってもう一回殺しにくるとか狂ってました。 ラストは、ラスティが逃げたのでもう一回来るのかと思わせたけど、そのままエンディング。余韻を残してくれて良かった。 ストーリーの完成度はそれほどでもないけれど、ホラーとしてはいい映画でした。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-23 10:12:53) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 いや~~~久々ドキドキしちゃったよ! じわじわ追い詰められる感じが…いやーー怖いよこれは つかこの兄貴アホやな~ 2001年制作の割にCB無線とか全体的な雰囲気が昔っぽくて独特 余計な描写や人物がなく絞った構成は良かったとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-13 07:50:48) (良:1票) |
3.あんな兄貴がおるから世の中おかしくなる。最後にはきっちりトドメを刺しておかなきゃ!そんなエンディングを望んでた。(せめて兄貴だけでも轢いて欲しかった。)ところでその、もうひとつのエンディング→ 要らなかったね。あれは。ってゆーか、DVDには4つもエンディングがあるんだってさっ うげげっ 【3737】さん 8点(2004-01-13 00:25:02) (良:1票) |
2.若気の至りか、ちょっとしたイタズラがとんでもない惨劇を引き起こすという教育番組のような作品。リリ-・ソビエスキーの人形のようなルックスとは裏腹に低いトーンの声と芯の強い役柄を演じて印象的でした。多数あるというエンディングですが、どれもさして変わりは無く、違ったシチュエーションで何度も縛られる役を演じるのは可愛いそうな気もします。物語前半で一度引き下がった犯人がその後ジワジワと主人公達を追い詰める過程が中々ハラハラさせられました。じらすような展開にうんざりしながらもつい「あ~、あぶない!」と思わせるシーンが多数あって引き込まれました。 【さかQ】さん 6点(2002-05-05 22:49:57) (良:1票) |
1.ハイウェイで見えない敵に恐怖を抱きながら追いまわされるという点では、スピルバーグの「激突!」そのもののようだが、本作はさらに今日的な意味合いが深い。悪気の無いちょっとした悪戯がきっかけで、その後大変な事態に発展していく訳だけれど、これは我々日常生活でも十分に起こりうる話だし、とりわけパソコンでのBBSやチャットなどで顔が見えないことをイイ事に、波紋を投げかけるようなコメントで挑発した人もいるんじゃないだろうか。登場人物たちのキャラやサスペンスフルな脚本の面白さ、そして冴え渡った演出でそのハラハラ・ドキドキ度は最後まで上がりっぱなしで、もし続編ができたら是非見てみたい。 【ドラえもん】さん 8点(2001-12-14 15:57:56) (良:1票) |