4.キング原作の作品中、唯一原作をはるかに上回った奇跡の作品だと思ってます。(当然ショーシャンクなんて、 原作の足元にも及ばないとは言いませんが、明らかに劣ってます。なので、なんであんなに高評価なのか個人 的には疑問です。) 小説では感じられなかった情緒というか、寂寥感というか、何ともいえないアメリカの寂れた空気がヒシヒシ と伝わってきます。また、ラストに向かっては、話が一気に進んでいくのでダレません。本当は9点レベルで すが、サラのとったある行動(そのストーリー)がどうしても納得いかない(共感できない)ので、マイナス 1点です。どんな行動かは、見て頂ければわかるかと。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-18 23:48:39) (良:1票) |
3.昏睡状態から5年経ち、予知能力を持った主人公が、上院議員が核兵器のスイッチを押すのを阻止するって目的に比べると、話があまりにこじんまりまとまっている気もしましたが、演出にムダがなく、出演陣の演技も見事で素晴らしかったです。淡々と進むクローネンバーグの演出と、サイキック的な部分をクローズアップせず、人間ドラマに重点を置いた点が完成度を高めたと思います。「君には5年前でも、僕には昨日の事さ」が切なかった・・・。欲を言えば、主人公が正義感に目覚める精神的なプロセスをもう少し細かく描いて欲しかったかな?とも思いました。でも中だるみが全く無い秀作です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-03 23:46:24) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 主人公が手に入れた能力は明らかに人より優れた能力。人の役に立つ能力です。そのため多くの人が彼に救いの手を求めてきます。しかし彼の能力は求めていても、決して彼自身を認めているわけではありません。“彼の力を求めること”と“彼の存在を認めること”は似ていますが別のことです。得体のしれない能力を持つ主人公は、普通の人からみれば化物。そこまで思わない人でも、なんとなく気持ちが悪い存在だったでしょう。そういった雰囲気は、面と向かって言われなくても本人は痛いほど感じるものです。だから彼は孤独だった。能力を役立てようとせず、ひっそりと生きる道を選んだのだと思います。最後に主人公が取った行動は、全人類を救う英雄的な行動でした。しかし自らの死が伴うことも知っていたはず。何故彼はそれでも行動したのでしょうか。多大なる時間とかけがえの無い人を失った人生。優れた能力があっても孤独な生活。彼はやはり絶望していたのでしょう。しかし絶望の中に「人類の未来を救う」という希望を見出した。その希望に向かって進むのは必然だった気がします。彼の最後の行動にやりきれない切なさを感じるはずです。それは私達が、報われないこと、正当な評価がされないことがどんなに辛いことか知っているからです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-06 19:59:43) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 クリストファー・ウォーケンが好きなので、とてもお気に入りの作品です。事故で恋人と別れ、家庭教師をしながら淡々と生活していた主人公が、上院議員の選挙を応援している元恋人と出会った辺りから話が変わりだし、やがてその彼女のために(あくまでも国の将来のためではなく)自らを犠牲にしてしまうという、悲しい役柄を好演しています。スチーブン・キングの原作の映画化としては大成功の部類に入るのではないでしょうか。 【オオカミ】さん 8点(2003-12-02 08:17:19) (良:1票) |