69.《ネタバレ》 やっぱこれはクリストファー・ウォーケンに尽きます。主人公の苦悩とか別れた恋人への想いとかいろいろあるんでしょうが、単純に予知能力で事件を解決していくお話として面白かった。 【目白沈寝】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-12 03:03:04) |
68.《ネタバレ》 主人公が手に入れた能力は明らかに人より優れた能力。人の役に立つ能力です。そのため多くの人が彼に救いの手を求めてきます。しかし彼の能力は求めていても、決して彼自身を認めているわけではありません。“彼の力を求めること”と“彼の存在を認めること”は似ていますが別のことです。得体のしれない能力を持つ主人公は、普通の人からみれば化物。そこまで思わない人でも、なんとなく気持ちが悪い存在だったでしょう。そういった雰囲気は、面と向かって言われなくても本人は痛いほど感じるものです。だから彼は孤独だった。能力を役立てようとせず、ひっそりと生きる道を選んだのだと思います。最後に主人公が取った行動は、全人類を救う英雄的な行動でした。しかし自らの死が伴うことも知っていたはず。何故彼はそれでも行動したのでしょうか。多大なる時間とかけがえの無い人を失った人生。優れた能力があっても孤独な生活。彼はやはり絶望していたのでしょう。しかし絶望の中に「人類の未来を救う」という希望を見出した。その希望に向かって進むのは必然だった気がします。彼の最後の行動にやりきれない切なさを感じるはずです。それは私達が、報われないこと、正当な評価がされないことがどんなに辛いことか知っているからです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-06 19:59:43) (良:1票) |
67.スティーブン・キング特有の物語性とクローネンバーグ演出が絶妙ならマッチングにより出来た傑作。ウォーケンのベストアクトだと思います。 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-03-17 22:02:50) |
《改行表示》 66.悪い映画ではなかったけど、それほどいい映画だろうか。 ラストについても、訳の分からん政治家のためというよりも、ストレートに元恋人のために自分の身を犠牲にした方がよりよかったかもしれない。 それにしても、ストーリーと演出がどうもたんたんとし過ぎている感じもする(それがよいのかもしれないが)。子どもを救う等のために超能力を使い、超能力を使う度に好きな人と離れなくてはならないという孤独をもっと描いてほしかった。あの医者のおっさんに聞くというよりも、ラストももうちょっとウォーケンに苦悩が必要か。 【六本木ソルジャー】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-23 23:46:24) |
65.哀しくて切ない。「特異な能力」、「孤独」は「シックス・センス」にも通じるところがある。でもこっちには救いがない。だからよけい切ない。クリストファー・ウォーケンが見事。哀しい表情がいつまでも心に残る。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-17 18:01:35) |
64.《ネタバレ》 クローネンバーグに詳しくないのですが、私が知る限りのクローネンバーグの個性があまり無かったように感じる。初の原作小説の映画化というのが個性の発揮の障害となったのでしょうか。ところがこの作品、彼の作品の中でも高い評価を得ているというのはなんとも皮肉ですね。ウォーケンのまわりにたち込める哀しみのオーラが他のクローネンバーグ作品にも通じる雰囲気を持っています。ある議員候補者の恐るべき未来を見てしまった主人公がある決意をし実行に移すという物語の過程で様々な自らの能力に対する葛藤が描かれていって、主人公の深い哀しみに説得力を持たせてゆくのですが、連続殺人事件のエピソードが中途半端に感じた。それからあの議員候補者!どう見ても当選確実な人気者には見えないし、実力者にも見えない。子供を盾にする様はやりすぎでしょう。いくらバカでも。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-28 14:29:32) |
63.「君には5年前でも僕には昨日だよ」・・・切な過ぎる。 クローネンバーグの演出も良かったが、あの時代の雰囲気がちょうど作品に合っていて、いい空気感を出していたと思う。 心に残る作品。 【BROS.】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-25 23:24:49) |
62.《ネタバレ》 スティーブン・キング独特の、恐怖がありながらもちょっぴり苦味のある哀しき映画でした。身につけたくない能力を身につけたジョニーの苦悩が痛々しいです。愛するモノが5年後に違う人生を歩み、忘れる努力をしながらも目の前の悲劇を防ぐために、暗殺を試みるまでで、涙が出ました。みんなの命を守るため、結果、廻りからみれば変な行動をしているようにしかみえないのって、つらいですよね。 |
61.殺人事件を解決したり教え子を救ったり・・聞いてみると単純明快なヒーロー物?と思われるだろう。しかしかつての恋人は他の男と結婚し子供を儲けてたりしてひっそりと孤独への道を突っ走る主人公。最後は愛する元カノのためにあくまで独り、テロじみた行動に身を投じる。全編通して漂う寂しさがウォーケンの演技とシンクロしちゃうんだなぁ 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-02 00:20:31) |
60.《ネタバレ》 TVドラマ版に影響されて映画版を見てみました。超能力なんて持つもんじゃないなあ…そう思いました。 【鈴都丸子】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-07 14:13:16) |
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59.サイキックスリラーなんですが、とても切ない恋愛映画です。ラストは泣いてしまいました。まさかクローネンバーグ作品で泣かされるなんて・・・。C・ウォーケンの名演に一本取られました。昏睡から覚めて他の男性と結婚してしまった彼女に「君には5年だけど、僕にとっては昨日のことなのに・・・」というセリフが切ない。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-17 20:34:50) |
58.訳のわからない予知能力に振り回され自分自身に不安を感じながらも、じわじわと自分のなすべきことに近付いてゆき、恐ろしい使命を果たすウォーケンがとにかく上手い。ストーリー自体もひねりが効いていて、グチョグチョドロドロのクロちゃん作品とは思えない完成度ではないですか。何度見直してもいい感じの映画だと思います。 【ぶくぶく】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-17 17:24:42) |
57.ラストには捻りがあって面白いのですが、各エピソードがてんでばらばらで有機的に結びついておらず、構成に甘さを感じます。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-05 23:40:10) |
56.作品の全体的なインパクトに欠けるのが痛いものの、映画としての質は高いでしょう。それにクリストファー・ウォーケンやマーティン・シーンら豪華俳優陣の説得力のある演技力も良く、スティーヴン・キングの秀作な原作に忠実な脚本もGOOD(◎)!あと、この映画は特に「最近のキングの映画、チョーつまんなくない?」とか「SF映画で面白いの見たことないんだけど、何がいいの?」といった考えを持ってる方にみていただきたい。もしかしたら『デッドゾーン』が貴方のマイベストになっちゃうかもよ?保障はないけどね。ホラ、恥ずかしがらずに認めちゃえよ!オイオイ!!(笑)ちなみに僕は残念ながらマイベストにはならなかったけど、間違いなくキング作品のホラー映画では5本指に入ることは確実ですね。8点献上。 【ピルグリム】さん 8点(2005-01-24 17:56:49) |
55.「この映画が言わんとするのは、要するに、運が悪い奴は、死ぬまで運が悪いってことだな」そんな感じ。あぁ、あの時やっときゃ良かったーっ。 【paraben】さん 5点(2004-12-29 20:48:22) |
54.体が衰弱するに連れてどんどん男前になっていくウォーケン、素敵です。 【かんたーた】さん 8点(2004-12-17 19:32:05) |
53.クローネンバーグときて この題名やからてっきり、ドログチュのバリバリのホラーを想像してたんやけど、全然違っててん。淡々としてて派手なアクションもなけりゃ、ドキドキするサスペンスもないねんけど、まさかね~、クローネンバーグの映画で自分がちょっと泣いてしまうとは。ただ、俺は、なんかねー、見終わった後、勇気みたいなもんをもらってん。覚悟を決める勇気かな。自分の明日を捨て誰にも理解されずとも自分の中の正義と使命を遂行しようとする男の姿を見せられると、こっちまで熱くなってくるわ。そら、彼の明日は絶望しかないから捨てる覚悟ができたかもしれんけどね。でも自分を見失わず静かに生きる主役を演じるクリストファー・ウォーケンの演技には惹きつけられるモノがある。もしあなたが、今、すんごい落ち込んでて、明日を変える勇気が欲しいと思ったら、クリストファー・ウォーケンに思いっきり感情移入しながら、この映画を観ることをオススメします。幸せを失った悲しい男の生き様に何かを変える覚悟みたいなもんを得られるかもしれへん。ほんで、ひょっとしたら、あなたのデッドゾーンも変わるかも。 【なにわ君】さん 10点(2004-11-14 04:26:00) (良:1票) |
52.「で?結局彼は何がしたかったの・・・」という終わり方は本当に観終わった後言葉に詰まってしまった。他人の人生を変えてしまうという能力は存在しうるべきか?それとも否か?。普通に生きてても人は人に影響しあって存在している。それをもちろん人々は知らず知らずに行っていて、もしその”人の繋がりにおける時代の流れ”を知っている者がいたとしたら・・・。実際こういう人がいても多分大成せずにこの作品みたいに地味に生きてると思う。例外がビル・ゲイツみたいに”成功者”として名を挙げていることもある・・・のか。 【tetsu78】さん 8点(2004-09-20 22:52:17) |
51.《ネタバレ》 大半の人は知らないだろうが、この映画には一般に売られている90分のバージョンの他に、124分のディレクターズ・カット版がある。この映画は海外での公開後、なかなか国内でビデオ化されなかった時期があった。その頃にこのバージョンを元にして、ワープロ文字の字幕を入れた「裏ビデオ版」がレンタルビデオ屋で出回っていて、オイラと本作の出会いはこのバージョンでの事。泣けるんだこれが。まあ画質も字幕も翻訳も泣けるんだが、それを吹き飛ばすくらいに内容がよかった。ビデオ版でカットされているのは概ね屋外の寒い風景のシーンと丁寧だが淡々と描かれる家庭教師シーン。あまり本筋には関係ないわけだけど、実はこの二つがないとそれほど泣けないのを、正式版のビデオを見て即座に気付いた。何としても教え子がアイスホッケーの試合に行くのを止めようとする、ウォーケンの静かな激しさは、平凡に積み重ねられていく家庭教師シーン/そこから生まれる師弟の信頼関係なしには理解できない(でないとただのお人好し超能力者に見えてしまうはず)。「自分の人生を壊してまでもやり遂げなければならない事があるのだろうか」というラストのテーマに直結する問いの、中盤での要約だ。今のビデオ版はここの重みが抜けてしまったので、そこからラストシーンに至る主人公の行動に重圧感がない。まるで魔法を見るかのように予定調和な終わり方になってしまっている。そういう想いもあって、残念な公開のされ方をしてる作品だなあと思う次第。124分版なら9点なのだが、ケジメのため点は低くつける。 【エスねこ】さん 3点(2004-08-11 18:07:24) (良:2票) |
50.未来や過去が見える能力を持つことになったウォーケンが好演で印象に残る。お話はその見えるエピソードのいろいろが次々出てきて、連続殺人をあっさり解決して次はどうなるのかと思ってたら上院議員選挙、、一体どういう展開になるのかと最後まで興味深かった。はからずも特異な能力を身に着けたがゆえに苦悩する主人公と元恋人とのラブロマンスも切ない。 【キリコ】さん 7点(2004-07-21 18:06:18) |