6.ある程度は噂に聞いていたし、昔、淀川長治さんが絶賛していたのを覚えていていつか必ず見ようと思っていた映画であるが、それにしても予想以上の内容に圧倒させられる。食べるという行為、男と女が愛しあう行為、1人の女を巡って繰り広げられる醜い大人の男達の行為やら何から何まで人間は醜くて自己中心的な一面を持った生き物だって言われてるようだ。内容そのもののグロテスクなこと。それなのに何と美しく描いている。この場合の美しくとのは映像美です。正にアートです。映画はストーリーだけではないんだよ。映像美としての映画的興奮、美の世界がこの映画にはある。それにしても良かった。食事しながら見なくて本当に良かった。とんでもないものが見たい。刺激が足りないと感じてる人、この映画の持つ不気味さを一度味わってみたらどうでしょう?ただしつこく言うけど何か食べながらの鑑賞だけは絶対にしてはいけません。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-09 21:25:30) (良:1票) |
5.美しく醜い。 【kasumi】さん 6点(2004-08-30 19:30:32) (良:1票) |
4.極上のグロテスク。胃がでんぐり返りそうな程の満腹感。お腹いっぱいのエログロを堪能。芸術であり賞賛の対象たり得る料理も、人間の体を通って汚物となり、嫌悪の対象となってしまう。人間とは美と醜を平然と傲慢に繋げる媒介であり、本質的に尊大でグロテスクであるということを再認識させてくれる作品。観る者をかなり選ぶ作品だけれど、私としては人間の腐敗と暗部をこれでもかと見せてくれる潔い開き直りが好きです。ゴルチエの衣装、ナイマンの音楽、そんな調味料をふんだんに使ったグリーナウェイのフルコース料理。贅沢な総合芸術。ちなみに有名な話だけれど、椎名林檎がこの監督をかなりリスペクトしてます。観れば物凄く納得出来ます。 【ひのと】さん 10点(2004-03-13 17:35:32) (良:1票) |
3.何でもかんでも口に入れすぎだね! 【k】さん 7点(2004-01-30 19:30:12) (笑:1票) |
2.美しく官能的。グリーナウェイ作品の中ではいちばん頭でっかちにならず、ひとつの完成形になっている。マイケル・ナイマンの音楽もすばらしい。ちなみにウチのダンナはこれを見た後ものすごくおなかがすいたと言った強者だったので結婚しました。 【ETNA】さん 10点(2004-01-09 20:53:36) (笑:1票) |
1.難解な作風で知られるP・グリーナウェイ監督の、これは比較的解かり易い作品。タイトルからも容易に想像できると思うが、まさにドロドロとした生身の人間の感情のぶつかり合いと、そのかなり歪んだ愛と復讐の物語。その作品世界は極彩色の悪夢とでも言うべきか、グロとエロスのまさに退廃と悪趣味の極みを描き、また悪には悪をもって征すというカタルシスも用意され、媚薬のようななんとも魅力的な作品となっている。 【ドラえもん】さん 9点(2001-12-14 17:29:38) (良:1票) |