4.《ネタバレ》 若さゆえの無邪気さと無謀さをもった二人の冒険がとても微笑ましく、楽しい。 この映画にこんなにも感動させられるのは、ただ難病と死と子供の友情を描くだけでなく、難病の少年の母親の我が子の親友に対する愛情を描いているからでしょう。自分が一番つらい時に他者を思いやれる言葉を吐ける強く、いじらしい母親の姿に最も胸を打たれました。死のシーンで登場人物にワンワン号泣させてもらい泣きをさせるような映画とは全然違います。 子供を大事に想っているという自分に酔って、周りが見えなくなってしまうエリックママのような形相の母親達に見せたい、本物の母性が描かれている一本です。こんな名作がDVD化されてないなんてなぁ…。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-09-13 16:36:12) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 シネマレビューの点数を見なかったら、この映画は決して見なかったでしょうから感謝したいです。 これはエイズの子供がラストで死んでしまうという分かりきった映画ですが、それでも胸にぐっとこみ上げてくるものがありました。 子供というのは無邪気で明るいものですがエイズの少年は子供ながらに死を見据えて生きていましたから、時々見せる影のあるしぐさが非常に痛々しかった。 一番印象的だったのは舟の上で青年の男女4人がはしゃいでいた様子と、テントで死を語り合っていた主人公たちの対比でした。 一方は明るくて楽しみを謳歌しており、もう一方は深い闇がもやもやとこみ上げている中にいる。子供が子供らしくなく大人のようであり、舟の上で馬鹿騒ぎをしている青年たちは子供のように見えた。大人になるとだんだん嫌なことも増えてきて悲しみも多くなってくるものですが、いったいなんで子供のときからこんな苦しみを背負わされるのだろうか?と理不尽に思えてくる。 あまりにも闇が深すぎる。それも泣きわめくでもなく、淡々とその闇を受け入れているエイズの子供を切なく思う。しかしこれが現実なのでしょう。 人が死んで感動するというのはある意味で他人事だから感動できるのではないでしょうか? 私は感情移入しすぎて腹が立ってきました。世の中には神さまなんていないんだね。いたら殴ってやりたい。とっても悔しいです。 【花守湖】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-14 01:32:01) (良:1票) |
2.エリックがデクスターの胸に抱かせたスニーカーは二人だけの秘密であり、二人だけの友情の証だった。そしてエリックが川に流したデクスターの靴は、悲しさや寂しさも一緒に流し去ってくれた。でも涙だけは止めど無く流れ続けた。 【ボビー】さん 9点(2004-09-04 20:44:30) (良:1票) |
1.映画を見ながらこれほど泣ける映画があるだろうか?泣ける映画を作るときの常套手段として子供を題材にすることはよくある話だが、それは誰もが大人へと成長していくうちに失いがちな純粋さや優しさといったものを子供が持っているからではないだろうか。我々はそう言った映画を見ることによって自分達の過去を振り返り、人間として忘れてはいけないものを思い出すのである。この映画がこれほどまでに感動を与えることができる理由は、単に子供が死んで悲しいということだけに留まらず、人間が生きるために持ち続けなければならないものを子供が我々に教えてくれるからである。 |