10.《ネタバレ》 ここでの評価が高いので申し訳ないんですが、主人公のマックスに感情移入できなかったので(あえてそうしてるんだろうけど)、あまり楽しめなかった。ろくな結末にならないことは最初の方で予測できたし、あまりにも行き当たりばったりで無責任な行動には腹が立つ。婚約者がいるのに、なぜ昔の恋人を探す?大口の仕事があるのに、なぜ約束をすっぽかす?せっかく昔の恋人に会えるのに、なぜ空港へ行く?彼女の愛を受け入れたのに、なぜ婚約者とヨリ(?)を戻す?全てが謎です。モニカ・ベルッチが宝石のように美しかったので、この点数。 【フライボーイ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-04-05 22:06:08) (良:2票) |
《改行表示》 9.《ネタバレ》 もう絶対無理なタイプの映画でした。ってゆーか、マックス、早く仕事しに日本に行ってください。大口の契約なんでしょ。いきなりダメ人間っぷりを見せつけないでください。仕事にプライドもって頑張る人物であればもっと感情移入できたのに・・・。 そしてアリス。本当にあなたは最低です。映画が面白くなるのであれば何しても良いわけではありません。アリスのことを心から信頼し、大切に思う人達の心を騙し、裏切り、踏みにじり、自己愛に溺れるあなたに全くついていくことができません。あなたのせいでリザは死んでしまったのですよ。 そしてマックスの友人君。自己顕示欲が強い一方で、実は結構情けないタイプのそこのあなた。あなたの存在はこの映画の中で、リザと並んで僕をほっとさせる貴重な人物でした。だから・・・まじドンマイ! とゆーことで、ミステリー調なストーリーはとても好きです。(中盤くらいでアリスの正体がわかっちゃっうのは残念ですが)断片的なシーンや伏線を少しずつつなぎ合わせ、少しずつネタバレしていく演出なんか最高です。だけど僕はこの映画が大キライです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-04-10 05:08:46) (良:1票) |
《改行表示》 8.ずいぶん前にハリウッドリメイク版を観て、オリジナルとそのキャストを知って「観たい!」で、この度やっと観賞しました。 大まかなあらすじは同じだけど見せ方が違うのね、フランス映画はやっぱりこうでなきゃいけない。 男女4人がすれ違ったり絡み合ったり、けれどアリス以外の三人は完全にアリスを語るために存在しているキャラと言ってよく、だから特にマックスは道化そのものという感じ。ここがリメイク版と大きく違う部分かな。 エゴと欲ですね、自己愛と保身もかな。どれもあって当たり前、でもそのバランスが悪いと厄介。リザに電話でカフェでマックスに語るとこなんて甘えとしか思えず、その上リザのあの結末を見ればアリスのしたことは許されないでしょ。結局成就しなかったのも仕方ないことです。私にとってはアリスのような人間は「ナシ」だわね、共感も切なさも感じませんでした。 なんといってもモニカ・ベルッチの美しさに参りました。黄色のニットの色目や風合いと着こなしに注目しました、こういうとこもやっぱりフランス映画のよいところです。 【envy】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-29 18:48:59) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 一筋縄ではいかない、仕掛け満載、それぞれの恋模様が複雑に絡まる恋愛スパイラルサスペンス。フランス映画らしい洒落た雰囲気(ちょい苦手)でゆったりと始まる序盤には掴まれなかったものの、徐々に生じてくる不審な点の数々に気がつけば見入ってしまいました。登場人物は少なく整理し易いものの最後の最後まで着地点が予想できない構成、展開は巧みとしかいいようがない。恋は盲目ですね。主人公の男が何考えてるかわからないってのが、オチを読ませない仕掛けになってるのはうまいけど、結末にはイラっとしました。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-25 17:49:52) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 よく出来た謎解きドラマです。でも、それだけです。主要人物である男女4人ですが、ロマーヌ・ボーランジェ演じるアリスが唯一人、人間味を発揮していただけで、あとの3人は都合よく配置されていた、という感じです。特に、肝心の、ヴァンサン・カッセル演じるマックスの行動は理解不能。そもそも、リザを重要な仕事をすっぽかすほど愛していたの? だったら、リザが姿を消したときにもっと必死に捜せばいいじゃん! かと思えば最後はなにかい、アリスちゃん選ぶんかい? いや、じゃなくって、やっぱ婚約者かい!! と、まー、次々呆れさせてくれるんです。しかし、この映画は「謎解きありき」で作られたと考えれば、そういう疑問はむしろ瑣末なことなんでしょう。おかげで、やたら作りこみすぎです。マックスとリザが、会いそうで会わずにすれ違いを繰り返すところなんか、鼻白むのよ。ただ、謎を解きたい、というのは人間の根源的な欲求ですから、人物造詣なんかお粗末でも、「たった一つの謎」だけで最後まで引っ張られちゃうんです。で、見終わった後、残るものは何もない。「あー、アリスちゃんは、そんなにマックス君が好きだったのねー」という感想を除いては。それにしても、マックスにしろアリスにしろ、一目ぼれだけであそこまでの執念って、それも不可解といえば不可解。フランスじゃ、ああいう恋愛の始まりはフツーなんですかね。とにかく、イロイロ不満が残る作品だけど、モニカ・ベルッチが相変わらずの美しさで、それが鑑賞の目的の一つだったんだから、ま、いいか・・・、とも思うわけです。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-08 11:07:14) (良:1票) |
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5.《ネタバレ》 先の読めないストーリー展開、登場人物、カメラワーク、どれも最高でした。ただ、私が思うに、目先の感情を愛と思うのならあまりにも陳腐すぎる。アリスにしても自分の気持ちを”一途な想い”と言っていたが自分もそうなりたいという恋心に恋をしているだけに思うし、マックスのしても女の人の前で気持ちをころころ変えるし、(だいだい気持ちがふらついているなら婚約するな!)ダニエルなんて自分の感情だけでリザを巻き込むし.......と言うわけで一番大事な作品の主題が好きになれないで、7点と言いたいところですが、モニカ・ベルリッチ、ロミーヌ・ボーランジェの魅力が存分にでている作品でもあるので8点です。 【青s】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-03 21:29:44) (良:1票) |
4.すごく良く脚本が作りこまれてるし、回想も絶妙。王道的な恋愛を一切排除してて、永遠の愛・・・的なキナ臭い事をなくす分、紛れも無くサスペンスな展開の仕方で魅せてて、すごく映画的に仕上がってた。恋愛の中で盲目となってしまう本人をよそに、思いもよらない感情を抱き事情を持っている相手という部分が怖い怖い、ああ怖い。時間とともに移ろってしまう想いや、移ろわない想い。本人にしか分からない地点で、個々のベクトルは変化して、思いもよらん所で足引っ張られたり、悲劇的な結果を生む。あと、靴をプレゼントするシーンや、溝に捨てた鍵を取り戻そうとするシーンは印象的。異色な作品でした。 最後の最後まで多方面から足引っ張られ続けたモニカ・ベルッチ・・・ドンマイ。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-14 19:41:29) (良:1票) |
3.これはもう最高と言っていいでしょう。まずストーリーの深さにやられました。時間を増すごとに謎が解かれていく。モニカそしてヴァンサンの2人とも恋人がどうしていなくなってしまったのか分からなかった。そして、2人が分かれるように仕組んでいたのがロマーヌ・ボーランジェ。ロマーヌはモニカに対する嫉妬心からではないかと思います。また、マックスの次の恋人も別れさせようとしたのもロマーヌではないかと。ヴァンサンのストーカーらしい行動が少し気になった部分もあったけれど、全体的のバランスが素晴らしい。最後は誰1人として幸せじゃない結果に終わってしまった。この映画の中で最も注目すべきはモニカの美貌だと思う。彼女は女の私から見ても美しい。最近、やたらと脱いでしまうのが残念ですが…ヴァンサンも俳優として好きなので、この作品は傑作です! 【アンナ】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-02-02 16:46:58) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 「何故、愛する女性が何も言わず自分のもとを去っていったのか」、という謎をメインに据えながら、徐々に新たな謎や伏線が浮上して来る作りは見事。またその過程において、人間のエゴイズムのみならず、男女の「恋愛感の性差」をも明瞭に描き出している。 友情よりも男を選ぶ女、愛する女よりも目の前の肉欲に溺れる男、人間性の闇の部分を見通すことが出来ず、裏切られていく友人たち。単にサスペンスや恋愛ドラマという枠組みを超えて、「自己本位」という、人間関係を語る上での本質をズバリ突いている。この脚本構成は見事。 とは言え、テーマ性は深いが後味が良いわけではないし、娯楽性も薄いので、見ていて素直に楽しめる作品とは言い難いのも事実。厳しい評価かも知れないが、この辺の両立が出来ていない限り、やはり9点、10点までは行かないかな~。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-01-19 21:49:27) (良:1票) |
1.もうこれは見事としか言いようがない。終盤はビデオ見ながら「うわぁ~!」「うわぁ~!」の連続。ばらばらな(でもそれぞれにしっかりと構成されてる)点どうしが、くっつきそうになっては離れたり、意外にあっさりと結合したりするが、全体を通してあの「イカれた女」の情熱・嫉妬・執念・哀しさが上手く醸し出されている。(ここからネタバレです)彼女の運命は終盤大きく左右されるが、ラストの悲しい顔には完全に感情移入してしまってました。 ただ一点、このストーリーは主役の男のことを考えると「なんて行き当たりばったりな勝手な奴!」ってことにならざる得ない;(その点に-1) あくまで女の悲恋を感じる作品だと思います。 【wood】さん 9点(2003-02-25 20:03:15) (良:1票) |