《改行表示》 4.ずいぶん前にハリウッドリメイク版を観て、オリジナルとそのキャストを知って「観たい!」で、この度やっと観賞しました。 大まかなあらすじは同じだけど見せ方が違うのね、フランス映画はやっぱりこうでなきゃいけない。 男女4人がすれ違ったり絡み合ったり、けれどアリス以外の三人は完全にアリスを語るために存在しているキャラと言ってよく、だから特にマックスは道化そのものという感じ。ここがリメイク版と大きく違う部分かな。 エゴと欲ですね、自己愛と保身もかな。どれもあって当たり前、でもそのバランスが悪いと厄介。リザに電話でカフェでマックスに語るとこなんて甘えとしか思えず、その上リザのあの結末を見ればアリスのしたことは許されないでしょ。結局成就しなかったのも仕方ないことです。私にとってはアリスのような人間は「ナシ」だわね、共感も切なさも感じませんでした。 なんといってもモニカ・ベルッチの美しさに参りました。黄色のニットの色目や風合いと着こなしに注目しました、こういうとこもやっぱりフランス映画のよいところです。 【envy】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-29 18:48:59) (良:1票) |
3.すごく良く脚本が作りこまれてるし、回想も絶妙。王道的な恋愛を一切排除してて、永遠の愛・・・的なキナ臭い事をなくす分、紛れも無くサスペンスな展開の仕方で魅せてて、すごく映画的に仕上がってた。恋愛の中で盲目となってしまう本人をよそに、思いもよらない感情を抱き事情を持っている相手という部分が怖い怖い、ああ怖い。時間とともに移ろってしまう想いや、移ろわない想い。本人にしか分からない地点で、個々のベクトルは変化して、思いもよらん所で足引っ張られたり、悲劇的な結果を生む。あと、靴をプレゼントするシーンや、溝に捨てた鍵を取り戻そうとするシーンは印象的。異色な作品でした。 最後の最後まで多方面から足引っ張られ続けたモニカ・ベルッチ・・・ドンマイ。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-14 19:41:29) (良:1票) |
2.これはもう最高と言っていいでしょう。まずストーリーの深さにやられました。時間を増すごとに謎が解かれていく。モニカそしてヴァンサンの2人とも恋人がどうしていなくなってしまったのか分からなかった。そして、2人が分かれるように仕組んでいたのがロマーヌ・ボーランジェ。ロマーヌはモニカに対する嫉妬心からではないかと思います。また、マックスの次の恋人も別れさせようとしたのもロマーヌではないかと。ヴァンサンのストーカーらしい行動が少し気になった部分もあったけれど、全体的のバランスが素晴らしい。最後は誰1人として幸せじゃない結果に終わってしまった。この映画の中で最も注目すべきはモニカの美貌だと思う。彼女は女の私から見ても美しい。最近、やたらと脱いでしまうのが残念ですが…ヴァンサンも俳優として好きなので、この作品は傑作です! 【アンナ】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-02-02 16:46:58) (良:1票) |
1.もうこれは見事としか言いようがない。終盤はビデオ見ながら「うわぁ~!」「うわぁ~!」の連続。ばらばらな(でもそれぞれにしっかりと構成されてる)点どうしが、くっつきそうになっては離れたり、意外にあっさりと結合したりするが、全体を通してあの「イカれた女」の情熱・嫉妬・執念・哀しさが上手く醸し出されている。(ここからネタバレです)彼女の運命は終盤大きく左右されるが、ラストの悲しい顔には完全に感情移入してしまってました。 ただ一点、このストーリーは主役の男のことを考えると「なんて行き当たりばったりな勝手な奴!」ってことにならざる得ない;(その点に-1) あくまで女の悲恋を感じる作品だと思います。 【wood】さん 9点(2003-02-25 20:03:15) (良:1票) |