《改行表示》 4.対照的な二人の少年を主役に、ご都合主義をいっさい排したシナリオの完成度が光る作品。 どちらのタイプでも感情移入ができるという点では、鑑賞者の立場に立った映画作り、 また監督自身の若いときの挫折体験も窺い知れる。ラストシーンからタイトルを顧みれば・・・ う~ん、うまい。監督のメッセージが明確に伝わってくる。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-11 02:43:58) (良:1票) |
《改行表示》 3.その男の次にちゃんとしてると思う。 そんなにつまらなくないと思うし、雰囲気もあるけれど、雰囲気とか映像とかそう言う事で絶賛されるのってなんか違うように思う。 大昔の前衛的な作家が、メチャクチャな作風で変な世界観を作り出した小説群があるけれど、それを文芸界が内輪受けしているような雰囲気。 そう言う、普通の人にあまり伝わらない部分がなぜか普通の人に浸透している奇妙さが心配。 北野映画は普通の人の映画観を浸食しているような気がする。 だけど、浸食されている間はなぜか心地良いから困ったものだ。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-01-04 02:39:32) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 見終わって心に印象深く残った映画。まず、終始流れていた音楽が印象的で良かった。内容的にはそれぞれの人生を見ている感じで、それらに妙にリアリティ感じてうまく出来ていると思った。終盤を見ていると切なさや悲しさ、怖さを感じた。金子賢はあーいう役がよくにあうなぁと思った。やりたい事や目標がぼんやりしている主役の2人やタクシーの運転手の切ない人生と漫才をやり続けていた2人との対比感みたいなものが良かった。シンジが先輩に誘惑されてビールを飲んだりして潰れていくのを見て、普通酒とかなんやらプロならそんなもんアカンってわかるやろと思った。眼鏡にひげとネクタイもどきで成人映画を見に行く彼らにありえねーと思いつつちょっと笑えた。映画全体としては前半が少し長く感じたがこんなもんかなと思った。あと自分は不良は嫌いなのでカツアゲしたり、車燃やしたり、暴力振るったり、そういう迷惑行為やヤクザには何の共感も感じないしイラつくだけ。 【スワローマン】さん [地上波(邦画)] 6点(2006-07-31 18:14:09) (良:1票) |
1.シンジとマサルのメインストーリーにサイドストーリーを絡ませながらそれぞれのエンディングへと向かってゆくわけですが、作為的すぎるというか、展開に強引さを感じてしまいました。それでもいいなぁと思えるのは、この作品が成功の物語ではなく失敗の物語であるのに暗くないというところ。主人公の二人は大人の世界に踏み込んで、結局挫折して元の位置にリターンしてくるんですが、すごく冷めた視点で描いていてもけして否定的に捉えていない。まるで、1回くらい挫折したほうがいいんだよ!という冷たくも暖かい監督の声が聞こえてきそうなエンディングでした(勝手な思い込みですが..)。なにせ1回死にかけて蘇って作った作品ですしね。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-14 18:22:31) (良:1票) |