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狩人の夜

[カリウドノヨル]
(殺人者のバラード)
The Night of the Hunter
1955年上映時間:92分
平均点:6.78 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
サスペンスモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2012-03-09)【M・R・サイケデリコン】さん
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監督チャールズ・ロートン〔男優〕
演出ロバート・ミッチャム(ノンクレジット)
キャストロバート・ミッチャム(男優)ハリー・パウエル
シェリー・ウィンタース(女優)ウィラ・ハーパー
リリアン・ギッシュ(女優)レイチェル・クーパー
ジェームズ・グリーソン(男優)バーディ・ステップトー
ピーター・グレイヴス〔米男優〕(男優)ベン・ハーパー
ドン・ベドー(男優)ウォルト・スプーン
マイケル・チャップリン(男優)ルビーのボーイフレンド(ノンクレジット)
原作デイヴィス・グラッブ
脚本チャールズ・ロートン〔男優〕(ノンクレジット)
ジェームズ・アギー
編曲アーサー・モートン〔編曲〕(ノンクレジット)
撮影スタンリー・コルテス
配給ケイブルホーグ
字幕翻訳松浦美奈
その他ソウル・バス(ノンクレジット)
あらすじ
二人の子供を持つ未亡人ウィラーのもとに、福音伝道師ハリー(ロバート・ミッチャム)が訪れる。夫ベンは銀行強盗で死刑となっていた。実はハリーの正体は元囚人で、ベンの隠した大金を狙っていたのだ。幼い兄妹に殺人鬼の牙が迫る・・・。性格俳優チャールズ・ロートン唯一の監督作。両手の甲に「Love」「Hate」という刺青をしたハリーのキャラクターは、『ケープ・フィアー』マックス(ロバート・デ・ニーロ)の原型となった。
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【口コミ・感想】

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1
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11.《ネタバレ》 恐怖映画としては、もはや風化し古臭い印象を拭い去ることはできません(悪夢的幻想としては素晴らしい)。しかしながら本作は、脳裏にバッチリ焼き付くような陰影に富んだ映画的な場面の連続なのです。例えば、川に沈む母親の死体の奇妙な美しさは特筆すべきものですし、ロバート・ミッチャムと子供たちの食卓と地下室での攻防やボートでの脱出劇(移動感も良い)、あるいは馬でゆっくり追跡する不気味なミッチャムを目撃する納屋のシーン、そしてミッチャムとリリアン・ギッシュ!との対峙等々、設計も実に見事です。あざとい監督だったら、ミッチャムが家庭に入り込み母親が消されるまでの不毛な心理劇に時間を割いていたでしょうが、そんなことはせず常に転がし続けたところに面白さがあるのです。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-02 18:38:18)(良:3票)
10.《ネタバレ》 私にとっての「画竜点睛を欠く」映画はこれ。現実に無理矢理引き戻されるようなラスト、取って付けたようなクーパー婦人(リリアン・ギッシュという配役は凄い)の説明臭い台詞で終わらせず最後までダーク・ファンタジーで突っ走って欲しかったという事で減点をしたが、名優チャールズ・ロートンの描き出した「マザーグース風の話を悪夢調にアレンジしたもの」という雰囲気は見事に描き出されている。伝道師ハリーを演じるミッチャムのとろけたまなざし・有名な「LOVE&HATE」の入れ墨。水の中に浮かぶシェリー・ウィンタースの死体のカットの美しさ。逃げ惑う兄妹を取り巻く沼地や動物の不思議と綺麗なこと!まさに悪夢の御伽話の世界。映画雑誌には「幻の名作」と書かれているけど、そこまで気負わずに。あとこれ見るなら夜!部屋の電気を消して!
Nbu2さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-08 12:50:50)(良:2票)
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9.悪事を行うのが自らの使命のように振る舞い、それを嬉々として行うハリー、その彼が伝道師というのも恐ろしい話です。そのハリーの存在と共にこの映画を支えているのは映像の素晴らしさです。未亡人(ハリーの妻)の殺害シーンにおける二等辺三角形の家の壁、同じく二等辺三角形に入り込んでく光、その時のハリーの神経症的な表情、水中に沈められた女性の死体、歌いながら子供を追跡するハリーのシルエットなど、幻想的な美しさと悪夢のような不気味さが交じり合ったような映像は、観ていて飽きることがありません。個人的には未亡人殺害シーンは記憶に残ってます。ストーリーの方はノワールっぽいものを期待していただけに後半に進むにしたがってお説教じみてきて尻つぼみな印象でした。ストーリーよりも全体の雰囲気やトーンを楽しむ種類の映画だと思うので、家庭的な明るい雰囲気で終わるラストは、それまでの抑えたなかに狂気を孕んだ陰湿なトーンが壊れてしまい残念です。これで1点減点。 
ペリエさん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-21 00:54:54)(良:2票)
8.観る前は、偽牧師ハリーのキャラだけが走ったスリラーかと思っていましたが、なかなかどうして、細部に含蓄の篭った、考えさせられる作品です。本作のポイントは、主人公の少年ジョンだけが、偽牧師ハリーの本質を見抜いているという点でしょう。彼はハリーが金銭ねらいの山師だということを知っている。しかし母も妹もそれが理解できない。彼の表面だけを見て、立派で優しい人物と思い込んでいるのです。村のスプーン夫人も同様で、ハリーを怪しむのは彼女の夫の方。孤児のルビーを含め、「女は愚か」というハーパー夫人(リリアン・ギッシュ)の考えが、作品を通じて表現されています。その彼女にしてからが、息子とうまくいっておらず、本来の愛情を孤児たちで代用している状態。彼女の思想は自戒の意味も込めているのでしょう。本作が善と悪――愛と憎しみ――の戦いを描いていることは、ハリーの講釈からも間違いないのですが、単純にハーパー夫人とハリーがその両翼を担っているわけではありません。彼女たち二人が声を合わせて歌うシーンがあったり、善良に見えた村の人々が、手のひらを返したようにリンチを要求したり、結局は表裏一体のものなんですね。ジョンはその中でどんどん孤立していきます。フランソワ・トリュフォーがこの作品を褒めてるらしいんですが、むべなるかな。これぞまさしく『大人は判ってくれない』映画ですもの。
円盤人さん 7点(2004-10-09 13:56:42)(良:2票)
7.変な映画であることは間違いないです。サイコサスペンスのようでほのぼのとした児童ファンタジーのようでもありジャンルが不明瞭である点は独特の魅力ではありますが、ちぐはぐな構成であるような印象も受けます。この時代の映画にしては映像もカメラワークも当時のハリウッドスタンダードから逸脱した凝りようでそれが成功しているかはともかく古臭さは感じません。序盤の空撮は天にいる神が地上を見守っていることを表現しているんでしょうか。でもそんなに大した内容でもなく結局ロバート・ミッチャムのエキセントリックなキャラクターを楽しむだけの映画のような気がします。超然としているようで金目当ての俗っぽい行動だったり、子供相手にムキになる姿は恐ろしいというよりなんだか滑稽で可愛らしいところもあります(笑)。聖書を揶揄するような台詞もリリアン・ギッシュもまた聖書について語る役回りである以上、社会風刺やキリスト教への批判が目的というよりはロバート・ミッチャムの悪魔的キャラクターを演出するためのフレーバーでしかないですね。ラストの民衆の暴動はフリッツ・ラングのMをやりたかったんでしょうか、それも大して意味がなく終わってしまいます。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-10-22 23:06:18)(良:1票)
6.《ネタバレ》 サイコ野郎や宗教カルトがあり、影絵のような美しい映像も、動力のない小舟に乗って殺人鬼から逃げるような風情のある演出もあり、またクリスマス映画でもある。見所はたくさんあったのだと思うが、何か物足りない。これは、物語の所々に現れる変態パウエルのツメの甘さからくるんだろうか…。などと鑑賞後、何か理解しがたい思いがあり、チャプターリストを見直していたら、チャプター1のタイトルは「怖い怖いおとぎ話の始まり」。なるほど、この物語を、最後にジョンとポールを救ってくれた女性(クーパー、冒頭にもでてた)が語っていたおとぎ話だとすれば、なんとなく全体の調和が取れるような気がするが、なんだよそんな手の込んだメルヘン話かよとも。
なたねさん [DVD(字幕)] 6点(2023-01-01 23:06:59)(良:1票)
5.《ネタバレ》 冒頭にクーパー夫人が出てきてテーマらしい事を述べているのだが、これがその後の展開とどうも結びつかない。「偽預言者に気をつけろ」と言ってもクーパー夫人は少年から事前に情報インプットされてるわけで、騙された前半の人々とは違うし。「心の清い者は神を見るだろう」と子供達の顔が出てくるが、少年は父との約束守ってるだけで、心が清いかどうかも微妙だし、少女は幼いだけだし。少年はカネのために、両親が死んだ事を悔やんだのだろうが、人形ぶちまけるのもちょっと唐突かなと。群集が騒ぐのもなんだかよくわからないし。全体的にキリスト教が関係しているようだが、どうもよくわからない作品。ロバートミチャムは名演だったとは思うけど。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-11 12:40:58)(良:1票)
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4.《ネタバレ》 本作は名優チャールズ・ロートンの唯一撮った映画にして傑作フィルム・ノワール。これが本当の“一発”映画です。 ディヴィス・グラッブの傑作小説、ジェームズ・エイジーの脚本を手直ししたロートンの巧みな演出、完璧なシナリオ、ロバート・ミッチャムの怪演とリリアン・ギッシュの力演。 物語は大胆な空撮とリリアン・ギッシュの謎の聖書の文句から始まる。 これが既に伏線なんだから凄い。上空から人々を写していく様子は、まるで「神が空から見ている」とでも言いたげで神秘的。 そこにロバート・ミッチャム演じる殺し屋が独り言を言いながら登場する。 左手に「LOVE(愛)」、右手には「HATE(憎悪)」を刻んだこの黒衣の男。 犯罪を重ねる偽の牧師であり、女性の性交に対して異常とも言える憎悪を抱いている。 「女性の体は快楽のためにあるのではない。神から子を授かるために在るのだ。」 正論のように聞こえるが、「女性は子を産む機械だ」とかほざいた例のクソ政治家とどっこいどっこいの持論ですよ。まるでこの世は「聖母マリア以外の女性はみんな死ねばいい」とでも言いたげだ。オマケに狙いはみんな未亡人だぜ?変態はどっちだよと。 そんなロバート・ミッチャムは車を盗んで捕まったのがポルノ小屋だぜ? ポケットから出したナイフは勃起した息子(せがれ)か?つーかそこで捕まるって…。 とまあ、このように色々ぶっ飛んでるサイコ野郎。こんな奴がただ黙って仁王立ちでもしてみろ?スゲー怖い。 そんな男にある家族が目を付けられ、偽牧師の魔の手がじわじわと締め上げる。 ロバート・ミッチャムに狙われる兄妹はある「秘密」を握っている。それは父の遺言とも言えるものだ。 冒頭で警察に取り押さえられる父親。これもまた伏線だった。 追い込まれる兄妹、反撃され奇声を挙げながらも襲いかかるミッチャム。 牧場から盗んだ馬で二人追跡するミッチャム。 白馬の王子様ならぬ白馬の死神。恐ろしいミスマッチだ。 そんでもって終盤出てくるリリアン・ギッシュのばあちゃん。 孤児を引き取り女で一つで子供たちを育てる逞しい女性だ。 キリストの教えも「心の支え」として教える程度。キリストを「殺人動機」として利用するミッチャムとは大違い。 オマケに猟銃で武装だぜ?逆にミッチャム待ち構えてハントしちゃうBBAなんだぜ? BBA結婚してくれ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-15 08:14:02)(良:1票)
3.《ネタバレ》 合いませんでした。薄っぺらく何を描いてんだかいまいち焦点が合わない映画。サスペンス?という割には後半がものっそいほのぼのしてるし要の前半も怖いと言うよりはうざい。反吐が出るような真性のクズ野郎に周囲の人間は皆騙され真実を知ってるのは子供だけってところに怖さがあるんだろうけども、そもそもあんな怪しい人間を出会った瞬間「良い人だわ!」なんて信じてしまう周りの人間の方が怖いわ。LOVE&HATEの小話もなにあれ?なにが素敵な話なの?初対面の人間にいきなりあんな訳の分からない話をされても苦笑いされて終わりだろう普通。ラスト、ハリーが捕まるシーンも何かあざといし薄っぺらい。本当に合わなかった残念。
ケ66軍曹さん [DVD(字幕)] 3点(2012-09-10 05:54:54)(良:1票)
2.《ネタバレ》 そんなに面白いですか、これ? 中盤まではサスペンス映画らしい雰囲気だし、ロバート・ミッチャムのキャラクター設定と川底で揺れる死体の描写には感心しましたけど、後半はグダグダじゃないですか。あれだけ周囲を欺くのが得意だった男が、急に正面突破を図ろうとする馬鹿に変身。撃たれた後も捕まるまで納屋でじっとしてるって、どーゆーこと? ラストにしたって巧いエンディングが思いつかなくて、リリアン・ギッシュに説教臭いことを語らせて無理矢理締めてる様にしか見えません。有名な“LOVE”と“HATE”の刺青のインパクトも消え失せました、3点献上。
sayzinさん 3点(2004-12-15 00:17:03)(良:1票)
1.これはこれはスゴイ作品です。伝道師になりすまして子供から遺産を乗っ取る為に執拗に追い詰めていくロバート・ミッチャムがすごいです。指には「LOVE」と「HATE」のタトゥーっすよ!もうシブイの一言でした。今見てもとても新鮮な作品です。中盤で一度話が完結すると思いきや、それでも追いかけてくるミッチャムのねちっこい性格がとても上手く表現されていました。オープニングからも解るようにおとぎ話のように展開していくストーリーは赤ずきんちゃんとヘンゼルとグレーテルの物語を足して二で割った感じで教訓めいたモノが見え隠れしています。孤児を養うおばあさんのタフな演技にも拍手です。
さかQさん 9点(2001-12-25 21:18:04)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.78点
000.00%
100.00%
200.00%
349.76%
437.32%
537.32%
6614.63%
7819.51%
8819.51%
9717.07%
1024.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人

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