十三人の刺客(1963)の投票された口コミです。

十三人の刺客(1963)

[ジュウサンニンノシカク]
1963年上映時間:125分
平均点:6.90 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
アクションドラマサスペンス時代劇モノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-06-29)【イニシャルK】さん
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監督工藤栄一
助監督田宮武
キャスト片岡千恵蔵(男優)島田新左衛門
里見浩太郎(男優)島田新六郎
内田良平(男優)鬼頭半兵衛
菅貫太郎(男優)松平左兵衛督斉韶
丘さとみ(女優)おえん
山城新伍(男優)木賀小弥太
三島ゆり子(女優)牧野千代
河原崎長一郎(男優)牧野采女
藤純子(女優)加代
水島道太郎(男優)佐原平蔵
阿部九州男(男優)三橋軍次郎
加賀邦男(男優)樋口源内
汐路章(男優)堀井弥八
沢村精四郎(男優)小倉庄次郎
片岡栄二郎(男優)大竹茂助
和崎俊哉(男優)石塚利平
高橋漣(女優)間宮小浪
明石潮(男優)小泉頼母
原田甲子郎(男優)浅川十太夫
水野浩(男優)三州屋徳兵衛
高松錦之助(男優)間宮図書
北龍二(男優)丹羽隼人
香川良介(男優)老中
春日俊二(男優)日置八十吉
尾上華丈(男優)
松浦築枝(女優)
有川正治(男優)出口源四郎
堀正夫(男優)大野多仲
西村晃(男優)平山九十郎
丹波哲郎(男優)土井大炊頭利位
月形龍之介(男優)牧野靭負
嵐寛寿郎(男優)倉永左平太
芥川隆行語り手
脚本池上金男
音楽伊福部昭
撮影鈴木重平
企画玉木潤一郎
天尾完次
配給東映
美術井川徳道
編集宮本信太郎
照明増田悦章
あらすじ
将軍の弟である明石藩主は私欲に走り、藩政をないがしろにする暴君だった。明石藩の家老は公儀による処分を求め切腹。しかし将軍は弟への処分を下さなかった。予定されている藩主の老中就任を阻止するため、幕府は目付に明石藩主の暗殺を命ずる。そして、十三人の刺客たちが集められていき・・・。 東映が豪華キャストを配して製作した集団抗争時代劇の傑作。
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6.東映のいわゆる「集団抗争時代劇」なのですが、この「集団抗争時代劇」という呼び方は何とかならないものかといつも思ってしまいます。なんだかヘンテコな呼び方で、おまけに意味がよく分かりません。なんだってこんなややこしい名前をつけたんだろう。もう少しスマートな名前を付けてもらいたかったと常々思っています。と、苦情はこの辺にして、呼び方はともかく、この映画、とても面白い秀作。お勧めの一品です。どうしても豪華キャストに目が行ってしまいますが、キャストのポイントで言えば、重要なのは明石藩主松平左兵衛斉韶の見事な悪役ぶりでしょう。菅貫太郎が演じるこの暴君の傍若無人な立ち振る舞い、憎らしい目付き。こいつを何とか懲らしめてやりたい。こんなやつは生かしておくな。と、思った瞬間に、観ているものは本作に取り憑かれることになります。観ているものが、こやつを憎らしいと思えば思うほど、当然プロットに力が出てきますし、逆にそう思わせなければ、ここで描かれる武士道や面目、それに対するシニカルなメッセージがとても弱いものになってしまいます。時代劇にはとんでもない悪役を無理なく設定できるという大きな利点があり、悪役の存在意義は他のジャンルに比べて極めて大きいと言えるのではないでしょうか。その意味で、本作における菅貫太郎の見事な芝居の功績は大だと思います。前半に見せるキャメラワークも秀逸。特に構図が素晴らしく、低く構えたキャメラは座敷をほぼ左右対称に切り取っていきます。このびっくりするほど左右対称な画面が生み出す様式美は一見の価値ありです。『七人の侍』などと比較されることもしばしばですが、この情緒は黒澤作品のキャメラ演出にはないものだと思います。また、奥行き重視のようで、襖などを必ずナメていくあたり、路地を突き当りまでしっかりととらえるロングなどにも確かな作家性を感じました。途中、若干、話を急ぎ過ぎた感があって、少しサスペンス性が削がれた感じもしますが、ラストの大殺陣で不満解消。さすが「集団抗争時代劇」の代表作ですね(笑)。
スロウボートさん 8点(2004-04-08 22:15:27)(良:4票)
5.片岡千恵蔵や嵐山寛寿郎といった往年の時代劇役者は流石に立居振舞いが決まっているね。なるほどこうして見ると、最近の時代劇ドラマは軽い軽い・・・。<ネタバレちょっとあり>ところで、本作の見所は最後の宿場街を舞台にした集団暗殺シーンということだが、これはなかなか見ものでした。と言うのも、てっきり格好のいいチャンバラシーンが出てくるものと思っていたのが、まるでそのような場面がないんですね。宿場街ごとトラップ要塞化して、石は投げるわ、棒でつつくわ、もはや武士の美学なんぞあったもんじゃぁない。気勢をあげて押すかと思えば次の一瞬には引いて、追ってきた敵を陰から刺し殺すといった様は、殺戮の実相を見事に暴いている。「武士とはこうあるべきもの」とか「剣の奥義を極める」等々、前半のシーンでやたら武士としての建前に拘っていた西村晃演じる浪人が、いざ実戦の場で最後にのたうつようにして逃げ回り惨めな死に様を晒すあたり、工藤栄一監督のシニカルな側面が伺える。
ヨアキムさん 8点(2002-09-18 08:25:19)(良:4票)
4.七人の侍と忠臣蔵を掛け合わせると、戦争映画になっちゃった、という作品。ラスト30分の死闘はもはやチャンバラではなく、戦争です。映画の始めのほうは断片的な描写のためモヤモヤしているのですが、それが明石藩主暗殺計画へと収束していくあたりでスッと見通しがよくなり、もうワクワクしてきます。途中、藩主一行が行方不明になり、オヤ、と思わせるも、あんまり大したエピソードに伸びないのは残念でしたが。それでも、落合宿についに藩主一行が現れるシーンは、ゾクゾクします。そして壮絶な死闘へ。要塞と化した宿場町には光と陰が交錯し、さらに砂埃も舞い上がって凄まじいばかり。狭い路地での戦いでは、自然、登場人物の動きはカメラに対し前後方向に限られることとなり、それが、こちら迫りくるような独特の迫力をもたらします。う~む、それにしても実に潤いの無い話だ、命を投げ出しての殺し合い、たどり着く先などどこにもない。リアルすぎるほどの殺陣とは対照的に、何か夢の中の出来事のような現実感の希薄さ、まさに悲壮感のみで紡ぎあげたような映画です。ところで、ナレーションはやっぱり芥川隆行に限りますなア。無条件に説得力を感じてしまうこの声。安心感があります。伊福部昭の音楽はいつもどおりの怪獣映画風の音楽(?)で、人によっては真骨頂と呼び、また人によってはマンネリとも言う。わたしゃ結構好きですが。
鱗歌さん 8点(2004-05-23 16:09:40)(良:2票)
3.緊張感が滲み出ている前半も良いが、やはり何と言っても日本映画史に残るラストの死闘である。「今の時代、白刃で立ち会うことなど無い」なんて台詞、東映の時代劇では聞いた事無い。この「十三人の刺客」は東映時代劇の特徴であり、またどれも似通っていた踊りのような殺陣を廃し、黒澤映画にも匹敵するリアルで壮絶な戦いを魅せてくれる。それでいて画面に千恵蔵さんが映れば、東映時代劇伝統の重厚な空気が流れる。そう、この作品はリアリズムと様式化された動きのブレンド具合が絶妙なのだ。 命を投げ打って戦う刺客たちもいいが、馬鹿な殿様を守る内田良平さん演ずる鬼頭半兵衛が抜群にカッコいい。彼だって殿の無能さには気付いており、それを守る事が世の中にとってマイナスばかりだとは分かっているはずである。それでも自分の意思を捨て、主君のために命を投げ出すのが侍という存在。彼の背中に悲しき武士道を見た。
紅蓮天国さん 8点(2003-10-13 20:54:58)(良:2票)
2.《ネタバレ》 黒澤明「用心棒」によって時代劇のあり方は益々リアリズム嗜好が強くなり、その影響から大映「座等市物語」/松竹「切腹」など名作も生まれていた。チャンバラ映画で名を馳せていた東映もまた、その流れに乗ろうと名プロデューサー玉木潤一郎が企画し、新鋭工藤栄一に撮らせた集団リアリズム時代劇の名作がこれ。ところが映画そのものは公開時には当たらず、評価されるようになったのは後年。この映画を取り巻くのは「挫折感」その一言に尽きる。悪役を倒して目出度しといった勧善懲悪の東映映画とは逆の、重苦しさが現在でも胸に残るからこそDVDでも観る事ができるのだ。清廉潔白という武士のあり方とはまったく正反対の暗殺者として暴君を討ち取ろうとする刺客団。東映映画のオールスターキャストながら存在感が皆薄いのはそんな映画の流れもあるからか。むしろ悪役の菅貫太郎そして内田良平の方が強烈な印象を残す。あ、あと邦画史上一番惨めな死に方を見せる剣豪・西村晃ね。暗~い映画館のスクリーンで観る事を、お勧めします。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-13 21:49:48)(良:1票)
1.悲しいですね、たった一人の無能な男の為にたくさんの血が流れ、倒れてゆく。幸い、無能な男は最後まで無能で不様で、そして惨めだった。まっ、とりあえず奴の最後は鼻で笑ってやった。
ボビーさん 8点(2004-08-18 19:31:47)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.90点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
437.32%
549.76%
6614.63%
71229.27%
81331.71%
937.32%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review6人
2 ストーリー評価 7.33点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review6人
4 音楽評価 6.20点 Review5人
5 感泣評価 5.60点 Review5人

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