4. 本作の抱える問題点とは、「こんなのキングタイガーじゃなーい!シャーマンじゃなーーい!!」とか↓の方々が仰っているような考証的なコトよりもっと根本的なトコロにある。主役がヘンリー・フォンダ演じるカイリー中佐なのかロバート・ライアンなのか、ロバート・ショウ扮するヘスラー大佐なのか、はたまたブロンソンなのか甚だ曖昧なのだ。主人公不在の戦争大作と言えば、「史上最大の作戦」をどなたも想起されるかと思うが、アレと本作ではいくら何でもスケールが違い過ぎる。アレが”ヘヴィ級”とすれば、本作は精々”バンタム級(否モスキート級?)”程度である。同じ作りにする方が無理があるってかあり過ぎ。どう考えても焦点(主役)をピタッと定めた作りにすべきだった。英出身のケン・アナキンという監督は良くも悪くも只の愚直な”職人”なんで責任の大半は脚本に求められて然るべきだろう。ドイツ軍を一方的に悪役にせず人間味を出そうと試みている点は評価するけど、50年代で既に「眼下の敵」という傑作があるしなぁ…。虚々実々の駆け引きという一点だけ比較しても向こうが上だと思うし。と、兎に角M47だかの大軍団を「これは…ティーゲル…なんだっっ!」と脳内補完しながら観れば、まぁスポーツ感覚でのパワープレイとしてなら比較的上出来な方かな。最期はチト呆気無いけどネ。色々あって4点マイナース!悪しからずw。 【へちょちょ】さん 6点(2003-07-20 12:40:32) (良:1票)(笑:2票) |
3.ジャガーバックス「壮烈!ドイツ機甲軍団」がバイブルだった小学生が未見のまま妄想を極限まで膨らませて学生の頃にビデオを借りて見たら、へ?なんじゃこりゃ?ってな肩透かしを味わいさめざめと泣いた蒼き日々が懐かしゅうございます。へちょちょ星人さんのコメントは秀逸。笑いました。 【モートルの玉】さん 6点(2003-07-23 00:28:32) (笑:1票) |
2.作られたのが1965年ですから、今の技術と比べるのは間違いですよね。ところどころにちゃちな模型の爆破シーンが挿入されたり、使われている戦車がシャーマンに似ても似つかぬM24チャーフィーや(笑)、集団で動くのを観ているとなんとなくその気になってしまうティーゲル2のM47だったりだし、史実と照らし合わせても、この作戦中のカギを握っていた101空挺師団のバストーニュ攻防戦や、パットンの第3軍の北上シーンがほとんどないので、アルデンヌ攻防戦として観てしまうと物足りなさ100倍ですが、たくさんの戦車が戦闘シーンを演じる"合戦もの"として観れば、楽しめると思います。子供の頃に観たときは、ロバート・ショウのヘスラー大佐やヘンリー・フォンダの演じる役割に浮き浮きしていたものですが、今はハンス・クリスチャン・ブレヒ演じるコンラッド伍長やテリー・サバラス演じるガフィ軍曹の役割の方に注目してしまいます。ハンス・クリスチャン・ブレヒはこの作品でも「史上最大の作戦」でも「レマゲン鉄橋」でも、いずれも重要な脇役を演じていましたね。とくに本作と"レマゲン"では、充分に反戦メッセージを伝えていたと感じました。今回はテレビの正月特番で観たのですが、皆さんおっしゃっているドイツ戦車兵の合唱シーンがカットされていて、そのためにヘスラー大佐の最期のシーンでそのメロディが流れても効果が半減でした。ああいう重要な伏線のカットはよくないですね。ところで、オープニングのクレジットシーンで流れるテーマは、ショスタコビッチの交響曲第5番「革命」の第4楽章と似ていましたね。今まで何度も観ていたのに気がつきませんでした。 【オオカミ】さん 7点(2003-01-05 16:58:37) (良:1票) |
1.ナチスドイツの最後のおおばくちの作戦。ナチスドイツ軍上層部は知っていました。勝てるわけ無いと。しかし、やらなければそれまでの業績は全て否定される。 ダメでもやるしかなかった作戦なんでしょうか。映画の冒頭シーンでへスラー大佐は言っています。”我々はいずれ世界から追い出されるのだ、しかし胸を脹れ軍人らしく”と。キングタイガー戦車を多く投入したものの補給が間に合わず敗北してしまった。ぼろまとった米軍が勝利した。・・・事実ですね。やはり、歩兵を中心に戦略立てたほうが合理的なのかな。だって、重機だけじゃビルも建たないものね。 【池田 進】さん 9点(2002-11-12 00:44:23) (良:1票) |