6.明治末期の話なので、江戸時代とどの程度の差異があるのかわからないが、花魁ってのは日本文化のひとつではあるんだろうな。と思わせる作品で中々の大作だと思う。女達の狂乱は見応えあるんだが、男達が皆ヘナチョコ過ぎて男女の機微があまり感じられない。テーマ的にはそういう作品ではないのだろうけど、あまりにも男女の描き方に落差がありすぎて、男が女の引き立て役になるというより、そういうバカな男に翻弄される女までもがさらにバカに見えてくる。何とも救いのない作品で、もうちょっと何とかできたのではないのかと。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-03-05 13:20:22) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 吉原に生きるオンナたちの情念がオドロオドロしく入り乱れて展開していくわけだけど…やっぱり圧巻は西川峰子の「ココ噛んでえ」ね。 映画史に残る名シーンだと思うわ、強烈すぎて。 …最初はオドオドしてた若汐も、紫になる頃にはドップリ女郎の世界に染まっちゃって花魁道中を夢見るようになるんだから…オンナってのはわからないものね。 古島財閥の若サマも結局は「娼婦だけど心は純真」っていう「幻の女」を追い求めたあげく財産を食い潰したダメ男、「まだ純粋なお春チャンが紫のように花魁の世界に目覚めてしまわないよう今のうちに心中してしまえ、どうせ自分ももう落ちぶれるだけだし」的な大爆発は自分勝手にもほどがあるっていうか…。 ラストの名取裕子のなんともいえない表情…吉原が燃えたことで拠り所を失った不安なのか、ようやく心身ともに吉原から解放された安心なのか…。 坪坂(稔侍)と幸せになれるといいけど…どうかしらね。 【梅桃】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-23 15:25:43) (良:1票) |
4.「私はこの監督が嫌いだ」と、はっきり分かった作品。この監督は女の生き様を描く映画を撮っている印象があるが、その「女」というのはしょせん「男性が考える女」なんだなよ~エロにしても狂気にしてもイメージの域をでていない感じがして白けるんである(この監督父権主義じゃないだろうな~?)イメージで描くならはっきりとその路線で貫いてくれればいいものを、無理に「私は内面を描いてます」的な言い分が画面からにじみ出ているから始末が悪い。「男」を描くとイメージ先行なのがばれるから、あえて「女性」を描いているんだろうか? 【果月】さん [地上波(邦画)] 2点(2011-12-31 15:43:00) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 盛りがついていた時分に、名取祐子やその他女優さん達のヌードが観たくて、親に内緒で深夜の再放送をこっそりと観た。が、藤真利子や西川峰子の発狂シーンが妙に恐ろしく感じられ、とうとう朝まで眠れなくなってしまった。予定外だった。悪いことはするものじゃない。 【なおてぃー】さん 5点(2004-02-10 01:39:08) (笑:1票) |
2.まだ小学生の頃、エロ目的で見たつもりだったのに観終わった後ワンワン泣いた。映画ではじめて泣いたのがこの作品。ガキんちょのくせに栄枯盛衰にやられました、当時。 【もりしげひさや】さん 10点(2003-06-21 05:06:38) (良:1票) |
1.左とん平演ずるお兄サンの呼び込みの啖呵やら、入り口でやる当時の風習は勉強になった。遊女として、売られた女として蔑まれる存在でありながら、一方で花魁と呼ばれて一目置かれる特殊な世界でのドラマ。子供の頃はムズカシー(というかハズカシー)と理解する気も無かったが、人間ていろんな世界があるんだなと楽しめました。カンケー無いけど「千と千尋」観るとこれ思い出すんだよね。 【シュールなサンタ】さん 7点(2003-05-07 23:23:45) (良:1票) |