《改行表示》 8.《ネタバレ》 内容的に派手な作品ではありません。 ですが、最初から最後まで人をひきつける吸引力のある作品です。 妙な緊張感と、気持ち悪さ、知的好奇心をくすぐる展開、様々な要素が混在しています。 登場人物たちは、脇役も含め、個人的には非常にカルトな雰囲気を感じます。正直外見は気持ち悪い。そしてアップも気持ち悪い。 ですが中身はいたってまともな人が多い。非常識な外見に、常識的な中身。 そして外見が一番スマートで爽やかな好人物が、異常殺人鬼という逆転の発想。 そんな意図はないのかもしれませんが、人は外見からでは判断できないという皮肉すら感じちゃったりして・・・。 まあ一方で、犯人の意外性に対し、その真相に対してはあまり心が動きません。なぜかって? おそらく『誰が犯人?』ということに興味がわきづらい作品だからでしょう。もっと言うなら、誰が犯人でもおかしくないことが犯人探しへの興味を削いでいると言ってもいいかもしれません。 ですから、誰が犯人かなんてどうでも良い。むしろその動機に興味があります。なぜ『政治家』『科学者』『医者』の3人が狙われたのか。ですがその3人の共通点も中盤くらいで明らかにされてしまいます。 したがって、ミステリーという側面では、やや面白みに欠ける作品かもしれません。 ですが、話の落とし所が気になります。ですからプロットや演出は良いのだと思います。 ただ、よく時代背景がわからないのですけど、革命みたいなのが起こっていて、そっちのほうが『おおごと』に見えてしまったために、殺人事件が『大事の前の小事』みたいな印象を受けてしまいました。ちょっともったいなかったかも。 猟奇的な殺人事件というのは、平和な日常の中で起きるからこそ、その猟奇性が増すのだと思いました。 そしてタイトルに問題ありなのも同感です。 それとも、すべてはヴィドックが仕組んだシナリオというミスリードの意味でもあったのでしょうか。 【たきたて】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-09-18 23:06:47) (良:1票) |
7.ファンタスティックな美しい映像と重厚なサウンドで、まるでプロモーションビデオを見ているようだった。ただ全体的に暗く、私のボロブラウン管TVではちょっと見にくい所もありで、凝視してしまうのでかなり目が疲れた。途中からDVDを日本語吹き替えに変えたのだが、犯人役の声がなんだか棒読みっぽくて、ストーリーに集中できなかった。オチもあっという間に展開してしまったし、なんか微妙だった。この映画は、犯人が誰かわかった上で見たほうが楽しめます。 *ヴィドックって探偵の名前だったのね。 【紅】さん 4点(2004-08-12 02:56:34) (良:1票) |
6.つまんなかったです.最後のオチも予想できちゃいました.火サスで鍛えてますからね♪ 【マー君】さん 4点(2004-06-22 21:46:41) (笑:1票) |
5.なんか、すっごい映像!ってのは5分で慣れちゃうわ。どんどんどんどんスゴくなるのならいいわよ、でもずーっとおんなじノリじゃねぇ。後はやっぱり物語で見せてくれないと続かないわよ。仮面男の正体とか、「そんなのアリ?」って反則気味な展開とかよりも、お話しを面白く見せる方法、ってのを頑張って欲しかったんですけどぉ。大体、おフランスの映画ってば、どうしてこうスローテンポなのかしら? かと言って、スローである分じっくりドラマが描かれるのか、っていうとそういうワケじゃないのよねぇ・・・。あ、キャロのセンスは好きよ。いつも一貫して退廃美、ってカンジで。でも、ジュネと一緒に仕事してこその人ね。ジュネと言えば、そんな名前の耽美的な雑誌が・・・ううん、なんでもないわっ。【あねやん】 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2004-05-20 22:45:46) (笑:1票) |
《改行表示》 4.映像はデジタルチックで美しい。 一枚の美術絵を見ているかのような背景や町並みは素晴らしかった。 タイトルになっているのでヴィドックが死ぬわけもなく そこで失敗していたような気がする。 観る前はヴィドック=怪物かと思ってたのに。 アクションの要素もあるがソコソコなのでどうにも消化不良な感じもある。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 6点(2003-12-09 11:31:59) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 やっぱり個人的にフランス映画ってダメだ。 とにかく作品として「中途半端」。この一言に尽きる。ある意味、すべて計算ずくの中途半端さなのかと思わせるほど見事な中止半端っぷり。ミステリーがやりたいのか、アクションがやりたいのか、ファンタジーがやりたいのか、はっきりしてくれ。どれもがやりたいなら徹底しろ。中途半端な事をして誤魔化すな。 カメラワークは演出の枠を越え、無意味にアップと引きを多用するため落ち着きがなく、非常に見づらい。そのため本来的な意味での「見所」を殺すという本末転倒な結果になっている(所謂「捨てカット」の重要さを分かっていない)。 CGの使い方も中途半端で、実際の映像との齟齬が目立つ。仮面の怪人との決闘シーンも無意味にカッコをつけていて、その部分だけ演劇みたいで違和感がある。BGMやSEも大仰で、TPOをわきまえていない使い方である。他にもミステリー的な謎として、どうしていちいち人を落雷で殺す必要があるのかも意味不明。点数のほとんどは美術のがんばりに対してもの。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2003-07-01 16:52:54) (良:1票) |
2. アクション!? 【相対性理論2】さん 5点(2003-05-13 18:40:31) (笑:1票) |
1.《完全ネタバレ》 とりあえず映像に三点と、物語全体の雰囲気に二点。 とにかくタイトルが「ヴィドック」なのが一番問題だと思う。コレなら、勘のいい人間ならすぐに、彼が死んでいないことに気付けてしまう。そうすると最後のドンデン返しも「やっぱりね」ということになり、面白さは半減する。鏡仮面(笑)でも何でもいいから、犯人サイドをタイトルにすべきだったのでは? 【kaori】さん 5点(2003-03-14 17:17:24) (良:1票) |