4.ちょっと曖昧な記憶ですが…当時、某テレビ番組(NHK BS?)で、ゲストパネリスト達が本作に言いたい放題、「ストーリーがサッパリわからん」「グレムリンだって続編ではいっぱい出てきたんだから(エイリアンの言い間違い?)ゴジラを沢山出すくらいの事はしないと」。そこで司会者が無情の一言、「では大森監督にご登場いただきます」。監督が来ることを本当に事前に知らされていなかったらしいパネリスト達は顔面蒼白、怒りの表情を隠そうとしない大森監督は登場するなり「本当にストーリーわかりませんか。ウチの子供は面白いと言って観てましたよ」「ゴジラが沢山出てくる映画なんて、アナタ本当に観たいんですか」等々。痛快ですなあ…。どっちもどっち、という話もありますが。さて、お馴染み怪獣のキングギドラを復活させ、リアリティよりファンタジーという昭和路線も復活させてなかなかぶっ飛んだ内容になっている本作。内容へのツッコミに加え、外タレ大集合、ケントギルバートとダニエルカールの会話を見て、ああ二人は英語しゃべれるんだ、とか、チャックウィルソンのセリフはどうも聞き取りにくいなあ、とか、ツッコミを入れて楽しむ方法もありますが、細かいことはどうでもよろしい(細かくないけど…)。時代を行き来し、舞台をアチコチ移動し(いつのまにこんなに移動を…)、目まぐるしい展開を見せた末に、最後は怪獣たちよりも大きい、巨大高層ビル群を舞台にした対決へとなだれ込む、これが実に壮観なのです。内容的にはぶっ飛んでいて、クライマックスでは大いに盛り上がる。これもゴジラ映画における一つの理想かと。え、いや大森監督にいつ出くわすかわからないので(笑)、気を使っているという訳ではありません。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-03-15 09:17:53) (笑:2票) |
3.特撮のヘボさが否めません。合成なのが見え見えです。同年に、「ターミネーター2」が公開されてますが視覚効果にあまりにも差がありすぎますよ。ゴジラの最強のライバルといわれるキングギドラ!全戦全敗じゃないですか!自分でちゃんと戦いなさい!こんな批判が目立つ中で音楽だけは気に入りました。 【浜乃神】さん 4点(2004-01-19 00:14:55) (笑:1票) |
2.(高笑いw) それで勝ったつもりか! 我々は、コンピューターもキングギドラももう要らない! 代わりにゴジラが我々の目的を達してくれる。 核兵器の信奉者どもが復活させたゴジラによって、20世紀のニッポンは叩き潰されるだろう!
というチャック・ウィルソンのセリフの物真似を仲間内での飲み会の鉄板ネタにしている奴が他にいるだろうか。いるわけがない。 「VSビオランテ」に続き、自分が子供の頃のタイムリーなゴジラ映画として、今作への愛着も極めて高い。
チープな未来人設定、強引なタイムパラドックス展開に対してイチャモンをつける人も多いようだが、それはこの映画の本質を分かっていない。
今作で初めてタイトルにもその名が冠された“キングギドラ”が登場するゴジラ映画である以上、チープなSF描写は何を置いても必要不可欠な要素であり、作品全体から醸し出される“B級感”こそが、ゴジラ映画もとい“キングギドラ映画”の味わい深い「伝統」なのだ。
そして、このゴジラの最大のライバルとも言える宇宙怪獣の特性として、常に“誰かに操られる”ということも外すわけにはいかない。 過去の登場作においても、キングギドラは常に金星人やらX星人やらに操られてきた。その絶対不可欠な性質を、今作はストーリーに合わせて巧く利用している。 中盤では謎の未来人に操られ、クライマックスでは“メカキングギドラ”となり文字通り操作(操縦)される。
「三大怪獣 地球最大の決戦」のキングギドラ初登場シーンを彷彿とさせるメカキングギドラの帰還シーンなど、まさしく“キングギドラ愛”に溢れたゴジラ映画だと言える。
前作ではスーパーX2のオペレーター役という完全な脇役だった豊原功補が主人公に抜擢され、決してゴジラ映画の主人公らしくない軽妙な存在感を見せてくれたり、冒頭のセリフを堂々と言い放つチャック・ウィルソンをはじめ外タレの何とも言えないパフォーマンスがクセになったりと、キャストも色々な意味で特徴的で良い。
特に、新堂会長を演じた土屋嘉男がたまらない。往年の東宝特撮映画には欠かせなかった名優の久々のゴジラ映画復帰には、それだけで涙ものだったファンも多いはずだ。 新堂会長が一人ゴジラと対峙する最期の場面は、今作のみならず、ゴジラ映画屈指の名シーンだろう。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 9点(2003-09-29 12:42:57) (良:1票) |
1.全く予習をせずに観に行ったので、そのストーリー展開には興奮しっぱなし。大森監督の夢溢れる、娯楽映画の見本ともいうべき傑作。僕はこの作品、かなり好きです!誰が何と言おうと好きだー!!前作とは趣向が大きく変化し、未来人が出てきたりしてゴジラ映画の本質が失われたかに見えるかも知れないが、どっこいストーリーの中枢は、やはり「核」。未来人はゴジラを抹殺したが、世界に散在する核によりゴジラは必然的に復活してしまう。未来人を出すことによって、僕ら自身が現代人の愚かさを客観視できるのさ。でも、そんな暗いテーマにも関わらず、本編のテンションは上がりっぱなし!このギャップがいいのさ。復活の伊福部サウンドは最高だし、現代の核の洗礼を受けた凶悪ゴジラに、メカキングギドラもカッコイイ!惜しむらくは、合成のヘボさ。もったいない!でも、本当に核のない未来が来るといいですね。 【リョム】さん 9点(2002-06-23 04:31:17) (良:1票) |