6.数あるPixer作品の中でも,とりわけ光り輝いていて,実にすばらしい。精緻を極めたCGも,練りに練り込まれたシナリオも抜群だが,この作品の肝は,観る側もそして創る側もみな子供の視点という椅子の上に座っているということである。いや,座らされていると言うべきか。無理矢理そうさせられるのでなくて,あざとくなく自然とそうなっていくのだ。うまいという表現はもはや当たらず,あえて作品が持つ魔術的な磁力のせいと言わざるをえない。Pixerのスタッフたちが心から楽しみながら仕事しているという雰囲気が映像から伝わってきて,何だか羨ましい。こういう洒脱なファンタジーは,残念ながら日本人の手に余るのをまざまざと思い知らされるせいもあるかな。全編,洒落た遊び心が満ち満ちて,ケチをつける気にすらならない。文句なしの満点です。ところで,終盤,敵役のランドールが追放されたトレーラーハウス。あれって,バグズ・ライフにも登場してます。そんなどうでもいいことを,楽しい仕事ゆえの余裕からか,何のてらいもなくやってしまうPixerの懐の広さに脱帽であります。 【Roxy】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2006-06-23 17:45:37) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 最高! 映像良し、ストーリー良し、音楽良し。石塚英彦・田中裕二の吹き替えも素晴らしかったです。アカデミー賞の長編アニメーション賞を逸したことが信じられません。ロサンゼルスのディズニーランドには、車に乗るタイプのお子様向け「モンスターズ・インク・ライド」があります。私はこれでは生ぬるいと思います。扉にしがみつくタイプで、危険きわまりないハイスピード・アトラクションをディズニーはぜひ作って欲しいです。追記;東京ディズニーランドには大人も子供も楽しめる素晴らしいライドができました。しかし、私は扉にしがみついてみたかったです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(吹替)] 10点(2008-02-29 01:42:20) (笑:1票) |
4.ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!て叫びたくなるほどやられた。なんて可愛さなんだ!ブーに対するサリーの優しさ、もう駄目です。この映画の持つ心温かい眼差し、全てが大好きでたまらん。ブーになりたい。でも私は男だから絶対に無理!ブーが欲しい。ブーの父親になりたい。ブーの父親が駄目なら兄でも良いからブーの家族になりたい。ブーのフィギュアも欲しい。ブーのポスター、ブーに関するものなら何でも欲しい。とにかく好きで好きでたまらない。こんなアホなコメントしか書けないけど、好きです。好きです。文句なしに満点! 【青観】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-08-26 21:40:26) (笑:1票) |
3.おおおー満点! CG技術なだけじゃない、なんというか、このCGあっての、この脚本、ストーリー、設定!こりゃすごいんじゃないでしょうか。万人に向けておすすめ出来ます。やっぱり家族でどうぞかな?トイストーリーを劇場で観たときほんとにびっくりし、俳優がいらなくなるんちゃうかと思ったものです。当時はCGをそういう何かに取ってかわるものととらえてました。今思うと技術は更に発達したし、更に発達すると思いますが、CGをここまで生かしきってる作品は、この他には「ラージヒルペアジャンプ」くらいしか知りません。なんじゃそりゃ。最新作「ファインディングニモ」でさえ、アニメでも良かったんじゃないかと思えるほど。技術は確かにすごいんですが、それがどうこうじゃないんですね。CGで今までなしえなかった当時の町並みを再現、とか、最高峰超リアルCG映画!とかじゃなくて、こういう「CGならでは」のものをもっと見たいんですよね。 |
2.「モンスターは、人間の子供を愛してはいけない」。このキャッチコピーにやられて、観に行きました。何度も涙ぐみました…。ファンタジーあり・感動あり・ドラマあり・ロマンあり・アクションあり…まさに完璧なアニメです!本からスクリーンに飛び出した、大人も読める絵本です。現実から離れて、素敵な夢と童話を見たい人へ。 【IKEKO】さん 10点(2004-01-24 03:31:16) (笑:1票) |
1.ベタかもしれないけど、好きです。特にブーの動きや表情がリアルで、「ああ、ちっちゃい子ってこんな感じだよなー」と思いました。最後のNG集も好きです。石塚さんもいい仕事してるし。別に文句じゃないけどドアのアイデアは「ドラえもん・のび太の宇宙開拓史」のパクリ?<2005.6.29追記>昨日久々に観直したのだけれど(実は「シザーハンズ」に続いてDVDを購入した作品でもある)、これは傑作でしょう!チャップリンなどの良質な喜劇の要素や宮崎アニメのようなアクション、テンポの良さが、いかにも「引用」というのではなくごく自然に一本の作品に凝縮されている。それに最初ブーを恐がっていたサリーがだんだんブーを愛するようになっていく所は、子供が生まれたてのお父さんみたいで微笑ましい(そういえば最近一歳になったばかりの甥と遊んだのだけれど、あの位の子供ってブーと同じ、まさに「モンスター」なんだよね)し、誤ってブーを脅かしてしまい困惑するサリーの姿は「子供に見せたくないオトナの姿」を晒してしまった父親のようでもある。「売れ線」を狙っただけの(マーケティングと妥協が見え見えの)作品が氾濫する中、真に「間口の広い、大人でも子供でも楽しめる娯楽作品」にチャレンジし、そして成功を収めたピクサーとジョン・ラセターさんは、やっぱ素晴らしいよ。 【ぐるぐる】さん [映画館(吹替)] 10点(2003-02-11 17:52:35) (良:1票) |