4.この映画の何がすごいって、低年齢の子供が主な視聴者層の映画であるにも関わらず、登場する悪人の思想や目的が全然子供っぽくなく、むしろ大人になってからでないと理解できないようなものであるところだ。その上で子供でも楽しめるクレヨンしんちゃんならではの馬鹿らしさも同居していて、他の映画では味わえない独特の面白さと感動がある。ぜひこのスタンスを今後も続けてほしい。 【ばかぽん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-11-24 06:46:37) (良:1票) |
3.これはスゴイ。子供と一緒に映画館に来るであろうその親にも楽しめるような題材を、しかもメインターゲットである子供にもわかるように練り上げられ、かつ独特のギャグもストーリーの邪魔する事なく、むしろそれをさらにわかりやすくするスパイスとして散りばめられ、しんちゃんワールドをまったく壊すことなくこれ程の作品にした脚本と演出に脱帽です。しんちゃんは人を選ぶ作品なので万人にお薦めか?という判断からこの点数ですが自分の中では文句なく10点です。説教臭いお涙頂戴の単なる「冒険モノ」になってしまったドラえもん映画版(それはそれでひとつの方法でしょうが)に比べしんちゃんスタッフ、ブラボー! 【チョッパー】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-02-21 14:56:24) (良:1票) |
2.本気で泣きたいですか?それならばこの一本をグビッといって下さい。アニメなんか観ないと侮るなかれ。もともとクレヨンしんちゃんは漫画が原作。その頃から「子供向けというより大人向け」の嗜好だった。殊に本作は明らかに大人をターゲットにした作りになっている。子供では泣くところはないかもしれない。笑うところ・巧いところはあったとしても郷愁の分かる子供なんて気味が悪い。後半は涙腺が緩みまくった。感動する場面にはセリフなど必要ない。「明日を生きる」ために「懐かしさ」を犠牲にしなければいけないんだとしたら、歳をとるということは本当に難しいことなんだと思い知らされる。時に立ち止まり来た道を振り返ることもあるだろう。だが、その心地よさに浸ってはならない。明日がある以上、人は走り続けなければならないからだ。懐かしさに浸るのはあと半世紀、早い話だ。だからこの映画にも絶対にハマってはいけない。なぜならそれこそが大人帝国の思うツボだからだ。 【yuua】さん 8点(2004-03-19 22:11:58) (良:1票) |
1.そう、たしかにそう。子供の頃の絵本や雑誌で描かれた21世紀の未来都市、 「道路にはエアカー、街を走るチューブ列車、テレビ電話でルンルン」は どこへ行ってしまったんだろうか?確かにそうなんだよねぇ。 実際の21世紀になってみると、子供の頃(高度成長期)に夢見た未来がなんだか失われてしまってるんだよ。 未来へ向けての「ドキドキワクワク」「センスオブワンダー」はどこへいってしまったのか。 日本の子供の理系離れが著しいってのも、そういうのが原因なんだろう。 でもさ、でもでも思うんだけど、そういうのひっくるめてみんな自分の人生じゃん。 いま自分といっしょにいる人とこれからもずっと一緒に前に歩いていく、 それは確かに絵本に描かれるような大きなドキドキワクワクじゃないけれど、 等身大の一人一人の本当に大事なドキドキワクワク。それを捨てちゃう回顧主義なんて 燃えないゴミの日にでも捨てちまえ。(燃えないかどうか知りませんが) .......と、そういう映画。高原の小枝を大切に。 【あばれて万歳】さん 8点(2004-02-16 16:21:17) (良:1票) |