《改行表示》 6.《ネタバレ》 主人公が有能なヒーローであると勘違いされる映画、好きですね。 「サボテン・ブラザース」然り「ギャラクシー・クエスト」然り。 そういった訳で、上述の作品を愛する身としては 「何時、主人公が真実に気付いて、慌てふためく事になるのかな?」 なんて思いながら観賞していたのですが…… 結局、最後まで周りを勘違いさせたままエンディングを迎えたんだから、もう吃驚です。 さながら「刑事コロンボ」で犯人が捕まらずに、そのまま逃げ切ってみせたかのような衝撃。 でも、決して「裏切られた」という印象は受けず、完走し切ってくれた事に、心地良い満足感を味わえましたね。 途中で主人公が真実に気付いた方が、そこから二転三転させてのストーリーを展開させ易いだろうに、あえて初志貫徹してみせたかのような作りは、本当に天晴だと思います。 ラストのキスシーンの背後で、悪役を乗せたヘリが爆発するんだけど、その事にも主人公は気が付かないまま。 何かが爆発したかと思うくらいに衝撃的なキスだった、と呑気にヒロインに話す辺りなんて、実に微笑ましい。 他にも、自白剤を飲まされた主人公が「今日は誕生日だ」という情報を口にした途端、悪役達が反射的に「ハッピーバースディ」と声を揃えて祝福してみせる場面なんかも、お気に入りですね。 この映画が備えている「愛嬌」を、如実に示したワンシーンだと思います。 そんな中で、あえて不満点を挙げるとしたら…… 「最後は弟と一緒に葉巻を吸って欲しかった」と、それくらいになるでしょうか。 序盤にて、葉巻を吸う事が誕生日のゴールであるかのように描かれていたので、その予想が正解であって欲しかったんですよね。 あとは、主人公である兄に比べると、弟の扱いが不憫だったので、兄弟仲良くハッピーエンドを迎えて欲しかったなと、そう思えちゃいました。 映画が終わった後も、主人公は周りを勘違いさせたまま、敏腕エージェントとして活躍し続けるのか。 はたまた正体がバレてしまい、無事に結ばれたはずのヒロインとの仲も危うくなってしまうのか。 そんな後日談について考えるだけでも、楽しい気分にさせられる一品でした。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-05-21 05:38:57) (良:2票) |
5.そんなー(ばかな)ー!!!という思いが最初から最後まで続く、よくもまあ、こんなにでっち上げることができるものだと感心してしまう(笑)。異国でも言葉が通じる英米ならではの事情もありそうでした。ドタバタ劇がお好きな方にお勧めしたいです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-10 12:54:32) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 無理無理無理。無理がある。特に、最後浜辺でまだ気付かないのは無理ありすぎ。無理ありすぎなのに、最初から最後までめちゃめちゃ面白い。みんなが、「いったい何者だ。」「スーパーマンか。」と言っている人が、何者でもないのが面白すぎ。友人に胸張って「面白いよ」と薦められる映画ですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-06 22:42:40) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 こういう勘違いものというのは何時気がつくかが鍵となってくると思うのですが、銃をぶっ放して壁に穴あけても異変に気づかない。死体に遭遇しても気づかない。警察に追われても気づかない。弟出てきても気づかない。麻酔薬撃たれて銃で撃たれてもまだまだ気づかない。と思っていたらとうとう最後まで気づきませんでした…ある意味やられましたね。もしかしたらあれから実際に諜報員になった後も気づかないのかも。ということで気づかない以外は良くも悪くも予想通りの展開。一般人が多くいるホテルのあたりからはさすがに白々しくなってきますが、マヌケなコサックダンスで持ちなおします。かつあげ場面やボリスや警察とのやりとり等はなかなか笑えます。ただこれはビル・マーレーじゃなかったら成立しないような気がしますね。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-11 18:28:24) (良:1票) |
2.もちろんビル・マーレーが良いのはあったりまえなんだけど、この作品では特にピーター・ギャラガーの存在を思いっきり誉めてあげたいですね。この人って普通にハンサムボーイでも十分通用するルックスのはずなのに、敢えてダメ男系にものすごく真剣なところが素敵です。この作品でもビル・マーレーを露骨に邪魔にするエリート銀行員の弟役なんだけど、後半はステキに巻き込まれてロシアン・マフィアにボロボロにされています。そういうボロボロの一生懸命さが、決してコメディをナメない彼の一途な役者魂を感じさせてくれて泣かされます。私はこういう巻き込まれ型の不毛なコメディってものすごく好きなので、冒頭、イギリスの入国審査官を相手にマーレーがボケの大連発かますあたりから、後半のロシアン・ダンスまで非常に快調にげらげら笑い続けました。コメディ駄目な人は全然駄目でしょう。「シャイニング」のパロディシーンではちゃんと「Here's Johnny!」と言っているのに字幕は「お待たせ!」だったのでおそらく日本語字幕もあまり期待はできないでしょう。細かいところに映画ネタ山ほど詰まってます。ちゃんとパロディになってます。この映画を愛するためにはある程度ビル・マーレーへの愛情が要求されます。あるのはビル・マーレーの激しい空回りに次ぐ空回り、どこまでもツッコミようのない一人ボケ。それを支えるピーター・ギャラガーの共倒れぶり。のっけから最高にセンス良いフォービートの選曲、オープニングタイトルの素晴らしい出来栄え、真剣にコメディをやろうと思うこの姿勢が素晴らしいです。私はコメディが好き。 【anemone】さん 10点(2004-03-09 23:20:55) (良:1票) |
1.題名からしてもうツボやってん。知らなすぎって。題名でだいたいストーリーは想像ついてんけど、まんまやった。だから始終映画に突っ込んでた。いや、お前知らなすぎっていうか、気づかなすぎやろって。そんなんが好きな人には多分おもろい。 【なにわ君】さん 7点(2004-02-24 12:00:24) (笑:1票) |