121.《ネタバレ》 この映画は、「人を殺してはいけない、人を殺すという事はその人の過去も未来も全てを奪う事だ」ということを、人を殺す側から教えている映画だと思う。結局人を殺して生き残ったとしても、罪悪感に苛まれ、人からも憎まれ、ロクな人生を歩めないのだろう。主人公は「殺されても自業自得」な人物を殺したのかもしれないが、それは逆の立場から見ると、主人公も殺されても自業自得な人間なのだ。復讐は復讐しか生まない、負の連鎖なのである。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-14 14:52:50) |
120.イーストウッドの裁きは神にも勝った! 【ケンジ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-01-16 21:18:10) |
119.展開全体は、西部劇の王道なんですが、各キャラの立場や感情を、単純な善悪でない、一見すると矛盾するような複雑な描き方をしているところが出色だと思いました。特にハックマンの保安官が魅力的。自分の町を守るという正義漢の面、暴力的な面、一人ぐらしの自分の家を建てちゃうような静かな面が、ころころと入れ替わって、人間ドラマを盛り上げてくれます。打ち合いのシーンも、単に悪人がバッタバッタと倒されるようなシーンにせず、殺す側殺される側の感情がグイグイ伝わってくるような上手な間があって、すごい緊張感の連続でした。 【かねたたき】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-01-05 18:48:35) |
118.ラストで一気に盛り上がり、「ここで終わればベスト!」ってとこで終わってくれた。とてもいいラストだった。決して善人ではない。だけど、渋くてカッコイイ。そこがまたいい! 【Syuhei】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-29 02:21:35) |
117.山田康雄、石田太郎、田中信夫、中村正。吹き替え映画ファンにはたまらんですな!(ただ極私的イーストウッドのベストは「センチメンタル・アドベンチャー」なのでこの点数。) 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-10-10 16:25:55) |
116.よくこれまでのヒロイズムに頼らないイーストウッドによる西部劇の総括と評される作品だが、これまでの西部劇と大して変わる物でもない。そう捉えられるのはやっていることが全く変わらないからこそ。変わったのは世間のヒロイズムである。イーストウッドはそれをわかっていながら敢えてこれまでと同じ映画にしたのだ。そして世間はこれまでのように迎合するのではなく考える。答えは出ない。そしてそこで幕を引いた。そしてかつての偉人にそれを捧げた。実に巧みな総括である。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-13 08:35:16) |
115.これでアカデミー賞は、どうでしょうか。 【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-04-23 21:36:41) |
114.《ネタバレ》 初見時は困惑したことをよく覚えている。勧善懲悪が完全に崩れ去った西部劇に満足していたら、まるで正義のヒーローのように容赦なく、そしてかっこよく主人公にとっての敵を殺しまくって終わる、、、、「え?」、、、「え?」。なんでラストだけありきたりな西部劇になっちゃうの?と思ってイーストウッドはダメだ、とも思った。でも数ヵ月後か数年後かに再見したときにはこのオチは深いと思うようになった。敵を殺すイーストウッドはたしかに他の西部劇のヒーローのようにかっこよかったけどそれ以上に怖かった。相棒の復讐に燃えるイーストウッドはかっこいいが、拳銃を撃つシーンはただの人殺しの顔をしていた。元賞金稼ぎが復活する様、そして娼婦の依頼によって賞金首である二人のカウボーイを殺すだけにとどまらない展開が暴力の連鎖を象徴する。さらに娼婦が殺されたのではなく顔に傷を入れられただけだとわかってもけっきょく賞金首を狙いにゆく、すなわち殺すための大儀が喪失しても殺しにゆく様、そしてイーストウッドとハックマン、それぞれが自らの正義のもとに殺しあう様は、まるで暴力の最たるもの「戦争」を彷彿させる。となると力と抑圧で町を守るハックマンはイラクで正義のヒーローに見える強すぎるイーストウッドはアメリカ、、。と、またまたうがった見解をしてしまいましたが、なにはともあれもうすぐイーストウッドの戦争ものが登場しますね。非常に楽しみです。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-17 19:29:47) (良:2票) |
113.おもしろかったですが、銃が肯定的に描かれているような気もするので、評価が分かれるかも。娯楽作と割り切って観るのが良さそうですね。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-13 02:26:47) |
112.《ネタバレ》 「コイツは善人で、コイツは悪人だ!」というような単純な決めつけがないところが良い。保安官も、相棒も、切り裂き犯も、若いガンマンもみーんな微妙な設定にしてあるから作品に深みがある。特に主人公(イーストウッド)の描写は絶妙。いつも苦虫を噛みつぶしたような疲れた表情が何とも言えません。やっと人間味が芽生えてはきたものの、善行(人助け)を堂々とやるにはあまりにも歳をとりすぎているし、何よりも過去の悪行が悪行だけにいまさらオモテの世界には出られない・・・そんな苦悩を上手く表現していると思います。イーストウッドは少し影がある役の方が似合っている気がします。地味で暗い作品ですが、派手さだけでアカデミー賞を獲るような映画よりは断然良いです。 【長毛】さん [地上波(吹替)] 9点(2005-12-06 01:12:39) |
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111.クリント・イーストウッドの映画でアカデミー賞がらみの分は相性が悪いようです。有名俳優満載ではありましたが、ぜんぜん面白くありませんでした。アカデミー賞だからといって面白いわけではないと悟った映画です。 【pokobun】さん [DVD(吹替)] 3点(2005-12-05 21:27:48) |
110.「悪」。「暴力」。イーストウッドが一貫してきたテーマだと思う。彼の西部劇の集大成。感動した。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-08 19:09:23) |
109.そしてイーストウッドは鬼と化した。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-07 23:13:38) |
《改行表示》 108.しぶいってこの人にある為のような言葉ですな・・。 良い表情しますね。 |
107.ミスティック・リバーやミリオンダラー・ベイビーの無常観がもうこの頃から出てますね(イーストウッドの監督作品はこの3本しか見てないんですけど・・・)。この映画では、人づての話が真実とは違うふうになっていくのが印象的でした(作家の話や売春婦の話など)。この主人公も、冷酷非道な面ばかりが言い伝えられてしまうんだろうか。 【ゆうろう】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-08-29 14:02:15) |
106.現代社会の我々のモラル観で以ってこの映画の登場人物の行動や深層心理をあれこれ論じるのはナンセンスかもしれません。人間が人間を殺すことは道徳上最も非道であるという観念以上に、男としての義理を全うすることの方が重要な時代だったということなのでしょう。なので、単にこの映画は「イーストウッド、カッコいいぜ」という感想を抱ければ十分なんだと思います。…にしても、腕力は衰え、銃の腕はめっきり落ち、馬にもろくに乗れなくなった農家のジジイが、肝心の復讐シーンではよくやったもんだ。 |
105.これは奥が深いです。西部劇の形を借りた立派な人間ドラマですって。しかも、イングリッシュ・ボブが登場するエピソードがとても重要で、この作品の作劇術のうまさは他に類をみないと言ったら大袈裟か...。とにかく、許せないのは保安官でも悪党たちでもなく、時代そのものではないでしょうか。 【nizam】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-17 19:15:01) |
104.主人公の過去の経歴も決して許されるものではなく、殺された保安官の行為も治安を守るためとは言え許されるものではなく、クソしているところを3発も撃ち込んで殺した青年の行為も許されるものではない、「許されざる者」だらけの登場人物。しかし、それら全てが奇妙に存在を肯定されているのが分かる。ミスティック・リバーもそうだったが、イーストウッドの作品は道徳的な視点や評価を超越したところにある。シンプルな物語が続いた後に、一瞬で終わりを告げるクライマックスはまるで黒澤明監督の「用心棒」や西部劇の「シェーン」のようだ。人殺しを非道な行為と否定する主人公の台詞はわざとらしいほど説教臭く説得力もないのだが、主人公自身も自分を「許されざる者」であるところを自覚していて、全然嫌味に聞こえないところがいい。麦畑や夕日の小屋など、コントラストを活かした映像も美しかったし、雨降るラストシーン、微かな光差す暗闇の彼方へ去ってゆく主人公の後ろ姿が印象的だった。 【six-coin】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-10 02:38:14) |
103.誰にも共感できないと観ていて辛いものがある。西部劇などの雰囲気は好きなのでまぁこんなもので。 【miso】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-06-20 22:31:31) |
102.クリント・イースドウッド監督による西部劇の秀作。最近のやたらCGばかりにお金をかけた映画と違ってテンポもゆっくりですけど、そこが良いんです。元々西部劇が大好きな私としてはまた違ったタイプの新しい西部劇として楽しむことが出来ました。ただ、過去の西部劇の名作と比べるとどうしても落ちる気がするのと、最初は8点にしましたが、やっぱりクリント・イーストウッドはダーティハリーが一番と思い7点と変更致します。 【青観】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-08 22:03:14) |