《改行表示》 6.《ネタバレ》 【皆で九州旅行 置いてけぼりをくらってひがむ寅さん 留守番篇。今回のマドンナは岸恵子さん。】 寅が留守番、店にドロボー、町は火事、さらには東京大地震とえらいこっちゃとなりましてって話は置いといて。今回、私の寅さん 全体的にずっと楽しく見ていられた。話に関係のないところでは、岸恵子さんがセーター1枚の下に身につけているブラの形がくっきりと見えていたところにちょっとお得感を得たりなんかもいたしましたかな・・・ (なんて) そんな今回、ずっと楽しく見ていられたところに来て 終盤、お約束のシーンへと向かいます。面と向かってフラれたところにショパンの別れの曲が近隣から聞こえてくるという悲しい(?) 演出。そしてその曲名を知らずに「あれは何という曲なんだね」 と、りつ子さんに尋ねさせてしまうという悲しさの念の入れよう そしてその曲名をりつ子さんに〝言わせてしまうという〟その演出。(ヤぁね 鬼監督(^^;)・・・ そして最後、恒例となった旅立ちのシーンでは、とらやの暖簾をくぐった瞬間、うなる低音、すごく耳に残る風の音。さくらと交わす別れの会話の間もずっと鳴り止まなかったあの不気味な風の音。効果絶大だったあの風の音。 そして、楽しかった話が切なく終わってしまう虚しさたるや、寅次郎の気持ちと裏腹に とてもお気に入りの別れのシーンとなりました。 そんな今回、私の寅さん 私は好きです 最後まで(ずっと楽しませてくれる)という安心感いっぱいでいられた。もう素敵。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-01-08 23:38:55) (良:2票) |
5.私はけっこう好きです。最大のハイライトは、寅さんが風呂をかき混ぜるシーン。なぜか泣けて泣けて仕方がありませんでした。前作まで何本か見て、「とらや」での傍若無人ぶりにちょっと辟易していたのですが、逆の立場になって初めて家族のありがたみを知ったのでしょう。でも不器用だから、ああいう形でしか感謝の気持ちを表せない…。私にとっては最高に温かく、かわいらしいシーンでした。岸恵子をもう少し見たい気もしたので、マイナス2点。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-01 15:00:19) (良:2票) |
4.「カントクぅ、渥美さんばかりロケ連れてってもらってズルいですよ~」ととらやの面々が直訴した訳でもないのでしょうが、前半はとらやの皆さん、楽しい九州ロケ。おばちゃんは健忘症、かつて湯の山温泉に行ったことも忘れて「箱根より西に行くのは初めて」ですと(まあこれは東京人らしい定番のセリフ、ということで)。でまあ、結局は、寅さんが留守番でせっかくの旅行も落ち着かない、という展開になるのですが、どっちみちロケ自体は楽しかったに違いない(笑)。という訳で、前半がいつもと違う路線なら、後半もまた変化球で(前半と後半にどういう関連があるのか、マドンナとの出会いが大ゲンカから始まる、という趣向。しかし、あああっという間にマドンナと仲良くなってフツーの路線に戻ってしまうのはコレ、どうしたもんだか。人生においてゲージュツとは欠くべからざるもの、そして寅さんの恋愛もまたそういうものの一環なんだとか。それは結構だけど、ゲージュツの怖さや残酷さも忘れてはならないのであって、このマドンナは、ちと「優し過ぎる」んじゃないだろうか。ゲージュツの優しい一面ばかりを描き過ぎなんじゃ、ないだろうか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-01-20 22:39:38) (笑:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 前半の「とらやご一行様九州旅行」と後半「マドンナ登場と寅の片思い」という2つの作品を1度に見られたような得な感じがしました。しかも107分という尺で!山田洋次監督に感謝!感謝です! 前半の見所は【眉山】さんも書かれているように、寅さんが風呂の湯加減を見ているシーン。 寂しさ、反発、献身そして皆からの謝辞・・・寅さんは皆に目を合わせることもできずぶっきらぼうを装って、湯を掻き回すしかできない。自分の子供の頃に似たようなことがあったような・・・涙腺が緩みました。 後半は終盤りつ子の家の縁側で、庭に向かって二人が話すシーンがしっとりとして秀逸! ショパンの『別れの曲』が流れる中、りつ子が寅さんを恋人として受け入れられないことを遠回しに説明すると、「もういいよ。よく分かるよあんたの言うことは。」と寅さん。はじめてりつ子に「あんた」という表現を使ったのですが、寅の心が決まったことが良くわかりました。この後の寅さんの表情もすばらしかった。 そして寅さんがとらやを出る別れのシーン。今回はだれも強く引き留めない。皆納得の別れでした。この別れ方は珍しく、印象に残りました。 ほぼ9点ですが、後半にややすっきりしないところがあり8点と致します。 【karik】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-14 16:36:39) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 岸恵子さんが好きなせいもあるが、シリーズの中では結構好きな方に入る。前半と後半に大きく分けられるが、前半はいつもと逆に寅さんが留守番で、家族の方が九州に旅行する。その旅行前、ふてくされる寅さんにさくらさんが言う言葉が実に良い。「本当はお兄ちゃんと私がしなきゃいけなかったことよ」という兄思いのさくらさんに思わずじーん来てしまった。 後半はデベソの妹りつ子さん、柱の傷はキリギリスに始まり、ショパンやシューベルトの曲を経て別れの曲まで、さすが絵に打ち込む芸術家だ、格調が高い。岸さんによく似合っている。 ついでながら、わたしもこの前年ぐらいから見始めた寅さんシリーズだが、この頃は非常に人気があった。ちなみに観客動員数は、シリーズの中でこの映画が最高だったと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-31 13:52:46) (良:1票) |
1.まさに芸術の秋にピッタリな内容ですね。今まで大分方向転換してきた内容を、かなり原型まで取り戻しているような気がします。前作までの流れから考えると確かにちょっと物足りないような感じもするけど、久しぶりに以前のシリーズの落ち着きを取り戻していて僕は好きです。今日もまた青い空の下で寅さんは地道に生きるのでした(それにしても今回は熊だの猿だのやたら動物ネタが多いですね)。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-01 21:27:39) (良:1票) |