《改行表示》 5.ノーチラス号の後上に小型ボートがついているのが、なんともお茶目。東京ディズニー・シーにノーチラス号があると聞いて、オープン前からず~っとワクワクしていた。階段を降りて近づいた時も興奮したが、ボートで近くを通る際、少しずつ角度を変えていくノーチラス号には「ホンモノだぁ~」と感動を覚えた。実際にノーチラス号には乗ることができないので、すぐ近くで食べ物を売っているお姉さんに相方が「ノーチラス号には乗れないんですか?」と聞いたら「ネモ船長の許可が降りてないんです」とのこと。相方は本気で、ネモ船長に手紙を書こうか……なんて言っていました。私はというと、オープン時に限定発売されていたノーチラス号の精密模型が欲しくて欲しくて……。何度もショップを行ったり来たりしておりました。値段は確か5万円くらいだったと思う。光るしスクリューだって回るんですよぉ~。こんなに悩んだのは、それ以降、奈良の新薬師寺で天平時代の瓦が欲しくなったときしかない。“天平の甍”だぁ~と妙に興奮していたのを覚えている。それは5万円以上の寄付で分けてくれるものだった。両者ともなんとか諦めたが、私にもうちょっと資金力があったら、どちらも手にしていたのにと、結構悔しい。ストーリーは、地上(国家)に愛想を尽かした天才科学者ネモ船長が、海底資源に注目して海底生活を送るというもの。当時なりの特撮は、今観るとかなりふるぼけていますが(ということは、今の特撮も50年後には古ぼけているのかもしれない)、それでも海底歩行用防水スーツなんかには、おお~っと思いました。空気を送るための管なんかが取り付けられているアナログなところにそそられます。自分勝手な人が多く、やっていることはイマイチ共感できないところもありますが。 【元みかん】さん 7点(2003-11-08 15:50:05) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 1868年という設定が凄い。南北戦争が終わってちょっとの頃の話。と思ったら、原作自体1870年の作品だそうで、まあ凄い先見性である。アメリカではリアルに西部劇の時代に、まさか原子力を予見していたのではないだろうが、科学技術の危険性と、それが愚かな人間社会の有りように掛かっていると、警鐘を鳴らす物語は、驚嘆すべきものがある。そういえば、BTF3で西部劇の時代の教師が、ジュール・ベルヌの話をしてたっけ。 映画自体は1954年作、原爆から9年後。原作の方は未読でよく判らないが、映画版ノーチラス号は、明らかに原子力船で、島の爆発もきのこ雲。ディズニー映画だけあって、さすがに核兵器を使いはしないが、この圧倒的に強大な技術を以って、軍艦を沈めている天才科学者・ネモ船長は、もはや神の立ち位置だ。 捕らえられたフランスの学者は、人を殺していることに変わりはない、と彼を責めるが、その技術を悪用させないと言い張り、それを欲する。この人を見てゴジラの山根博士を思い出した。学者って時として無自覚に罪深い。 「怪物」と思われていたノーチラスに、本当の怪物が襲うのは、興味深い展開だが、生き物が鉄の塊を襲うのは、リアリティにかけて、ちょっと萎える。この事件で、人の善意を知ったネモ船長だが、結局最後まで彼は、人類の善意を信じられずに、船と運命を共にする。先の学者も、記録を失った事について「これで良かったのかも」と、国家不信。直前に、仲間をも標的にした軍を、見たからかも知れないが、ちょっとダークな終わり方だ。これが当時の人々の世界観なのだろう。 特殊映像的にも、このあたりの時代は「日本の円谷特撮が世界をリードしていた」と、ずっと聞かされていた者として、「そんな事無いじゃん」と素直に思えた。カラー作品としては、この映画のほうがリアルで、同時期に東宝が作っていたのが「ゴジラ」で、初のカラー作品は2年後の、ミニチュア感丸出しの「ラドン」である事を考えると、結局総合的には、昔からハリウッドの方が、見せ方上手かったんじゃん、と思った。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-22 03:31:58) (良:1票) |
3.生まれて初めて観た洋画がこれだった。海中のシーンで館内全体が青くなるのよ。う~んバーチャル!ノーチラス号が小坊の脳に与えたダメージはあまりに強烈で、以降ワニだのタツノオトシゴなんかをうっとりみつめる中年になってしまった。政治的思想信条も捨ててディズニーシーにも行ってしまった。それはともかく・・実は映画としてのポイントはこの時代のディズニー物にして、女性を出さなかったことにあると思うのだ。原作にも出てこないのだから当然とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、男ばかりだと高まりすぎる緊張感にたいしてのガス抜きとして女性を登場させるというのは昔の娯楽作品の常套手段じゃありませんか(同趣向の「地底探検」がいい例)。代わりにコンセイユ役にコメディアンのピーター・ローレを配し、その役割を与えているわけですね。よくぞこらえきった。この話ばっかりは女性が出るとあかんのです(海洋もののリアリティを担保するため)。最近のリメイクには女性を乗艦させ、あまっさえ世捨て人であるはずのネモが彼女に惚れてしまうという信じがたい作品もありますが、もうそいつは到底ネモでもないし「海底2万マイル」でもないですね。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-07-18 17:21:10) (良:1票) |
2.いんや、全然色褪せてるとは思わない。船内の装飾といい、ノーチラス号の外観の斬新さといい、今見ても素晴らしくオシャレだす。ただし、巨大イカのシーンはちょっとむずかゆくなってきましたけど、当時にしてはあれでいっぱいいっぱいだったのでしょうから目をつぶりましょう。そうしましょう。しかし、とにかく私はカーク・ダグラスが唄うシーンが好き。一緒に唄うオットセイも好き。そしてノーチラス号の後上についてる小さなボートなんてのもほんとにお茶目ね。あれもポイント高いね。とても好き。しかし、カークはほんとに似てるねマイケルに・・ ってアレ?ご訂正・・ マイケルはほんとにカークに似てるだね。瓜二つに見えるよね。性格は全然違ってるみたいだけどもね。。個人的には期待していた怪獣少なかったのがちょっと・・ 【3737】さん 5点(2004-03-04 21:16:09) (良:1票) |
1.この作品は子供の頃から特別な思い入れがあり、深海をゆったりと潜行するノーチラス号にはもうゾクゾクものでした。頭部は硬質なエビ、胴体はカジキをイメージさせるノーチラス号の荒々しくも美しい勇姿にすっかり一目惚れ。潜水艦の出てくる映画は数多くありますが、これほど毒っ気が強くインパクトのある潜水艦は、そうはお目にかかれないでしょう。見せ場もたっぷりと用意されており、とくに巨大イカとの格闘シーンと人喰い人種の襲撃シーンは力強い描写も手伝いなかなかの見応え。ディズニーの家族向け映画にしては、意外なプロットと個々の人物描写ともに秀逸。特撮は今見ても充分に味わい深く、質の高い古典SFといえるでしょう。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-03-24 19:29:12) (良:1票) |