5.《ネタバレ》 タヴィアーニにしてはちょっとノリが悪いか、と思っていたが、森の中のシンバルあたりからか、ぐんぐんのめり込んでいき、前半のいちいちが生きてくる。船の中で一つの皿を食べ合っていたのが、ラストで一つのカメラで写し合うシーンになるように。大きくイタリアとアメリカの対比があり、共同体の微温的宇宙のなかにいられたイタリアと、個人主義の厳しいアメリカが、常に両極にあって兄弟を操作している(アメリカの摩天楼が少年時代のクリスマスツリーに重なるの、その時はちょっとダサいなあと思ったが、この対比こそが本作の核心だったのだ)。そしてそれぞれの誇り、映画という現代の聖堂を築き上げたグリフィスの誇り、かたやレオナルドの末裔としてのオメロ・アントヌッティの誇り、ステッキのシーンなんか、いい。『イントレランス』のどんなスペクタクルシーンよりも、炎上する象のほうがスペクタクルだったのではないか。そして映画が「写して記録するものである」ということが、ここで生き、さらにラストの伏線になっている。本作がいいのは「映画史」に閉じてしまわず、世界史に向かって開かれていること。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-13 11:58:39) |
4.監督が懐古調で映画に対する思いをぶちまける作品は世の中に数あれど、これがベストムービー。グレタ・スカッキは美人女優だったのに、もうひとつブレイクしなかったなぁ。 【mimi】さん 8点(2005-02-20 16:04:46) |
3.映画の裏方さんのお話ですが、それを殊更リアルに描こうというんじゃなくて、逆にファンタジーっぽく作ってるのがミソ。いささか強引なストーリー展開という気もしないではないですが、やっぱり面白いですね。 【鱗歌】さん 8点(2003-08-11 21:12:56) |
2.ラストが凄く切なくて,泣けた記憶があります。なかなか良い作品でした。 【北狐】さん 8点(2003-08-01 14:23:46) |
1.淡々と切ないお話でした。映画を作ってた人ってこんなだったのでしょうか。 【鯛茶漬け】さん 8点(2002-12-20 19:35:15) |