7.《ネタバレ》 自分の辛く悲しい青春時代を娘に繰り返させたくない。母の期待に応えたいけど、同じ道を辿ってしまう。そんな親子のやり取りからさらに強くなる絆。どの場面でもまるで希望が無いようなシーンが続くけど、魂の力強さや、労わり、愛情を感じ、救いようの無い映像として映らない不思議な映画です。ラストの再会シーンで号泣してしまったのは、映画を観ながら4家族、8人の女性の人生を一緒に体験できたからなのでしょう。 【ソフィーの洗濯物】さん 9点(2004-03-28 15:21:10) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 女性は哀しい。でもそれ以上に強くて優しいと思える、そして娘を産んでよかったと思えた作品でした。最後の母子のエピソードで、父親の話から母親への誤解が解けていくところが好きです。母親は娘に期待するのではなく、望みを託す・・・母に感謝の気持ちで一杯になりました。 【きょうか】さん 8点(2003-12-07 02:41:09) (良:2票) |
5.なんか婦人公論とかの読者手記「私の壮絶人生」の寄せ集めみたい。昼ドラ大好きなオバサンたちが食いつきそうなドロついた話ばっかよく8話分も考えつくもんだ。 てっきり移民として苦労した親世代と、故郷など知らずに育った子世代との社会的な断絶やすれ違いをテーマにしたものかと思った。どこの家も母と娘で軋轢があるけど、各家庭の問題止まりなんだよな。スケールの大きそうなことを謳っておいてその実すんごく個人的なことばかり。概要ばかりいっぱい聞かされてもさあ、私この人のこと知らないし、て気分になった。 祖母世代の古い中国の因習めいた話はそれなりに驚きもありましたけど。作り話をでっちあげて婚家から逃げ出した嫁の話が一番面白かった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-11-30 23:51:29) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 因果応報。子は親に巡り親は子に巡る。逃げ出せない何かを求めて移民という手立てでアメリカに住もうとしても、流れる血の色は隠せないのか…公開当初ジョイ・ラック・倶楽部だと思い、愉快な楽しい移民物語でお涙ホロリ作かと思っていたら大間違い。暗くそして重い作品。ラストあたりで「あなたは、いつも誰よりも真っ先に傷んだ蟹(クラブ)を皆に遠慮して食べる子よ…」涙を流さず気丈に語る母を見て、やっと自分の人生のポジション(倶楽部)に気づき始める。そう全ては自分の性(サガ)。封建的な思想感は時代を経ても尚、そのワンシーンに残されていて、かなり痛い作品でした。 【成田とうこ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-15 01:01:10) (良:1票) |
3.4組の母娘による八話構成のオムニバスのようなストーリー。母から娘、そしてその娘へと託される望み、母の想い。ラストは大粒の涙がこぼれてしまった。 【北狐】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-03-02 21:40:43) (良:1票) |
2.親が娘へ期待を託すのは、仕方がないと思う。 自分がやはりそうだったから。 自分と重ねてみてしまった。 女性達の生き方はとてもたくましい。 それはやはり、中国人であること、移民であること、時を重ねたこと。たくさんの“こと”が重なった結果だろう。 今だから冷静に見ることが出来るが、母親の期待はいつまでたっても消えない。それは期待に応えることが出来ない限り、際限なく続くだろうし、そうなるとこの映画のテーマである「自分を失うな」と相反してしまう。 とにかく自分らしく生きる道を探し続けるしかないのだと思った。いい映画でした。 【narasuke】さん 8点(2004-03-23 19:35:56) (良:1票) |
1.母娘の心の葛藤を描き、意図する家族愛を中心に描いた良作映画。中国移民の4人の女性と、アメリカ人として生まれて育った娘たちの境遇を対照的に描く事により、明確に表れる考え方の違いや互いの誤解。そんな葛藤を乗り越え、最後には理解し合える母と娘の深い愛情。過酷な運命を生きてきた4人の女性の過去を、オムニバス的に…それでも決して独立せずに描写している個々のストーリーは実に素晴らしく、母から娘へ、また娘は母へ…と言う感情を見事に表現している。母は強し! 女性は強し!…と言える良作映画。 【_】さん 8点(2003-12-13 22:29:22) (良:1票) |