22.きっとアメリカは一生戦争を理解できないだろう 【ポジティブ】さん 3点(2003-12-17 01:09:20) (良:1票) |
21.あえて穿った見方をするならば、これは見事な反戦映画だといえるのではないだろうか。沢山の人がソマリア民兵の描写に激怒し、米軍兵の友情に唾を吐きかけているのだから。そういう私はこの映画を米国賛美だとは感じていない。むしろ米国の無謀な作戦により無意味な死傷者を出した事実を直視する映画である。これを観て「アメリカは正しかった」と思う人はまずいないだろう。全編を埋め尽くすうんざりするほどの戦闘描写はそれだけの説得力を持っている。こんな地獄のような戦場に行かなければならない兵士たちの気持ちはどういうものなんだろう。私には想像すら難しい。自分の命可愛さでは動くことすらできないだろう。気持ちを同じくする仲間の命が脅かされているとしたら、助けに行きたいと純粋に思うものなのかもしれない。しかしその再三に渡る米兵救出劇の中で、ソマリア民兵の被害が雪だるま式に拡大していったのも事実。米軍の采配ミスで泥沼化した戦場を虚しくも忠実に描いた歴史的映画。 【337】さん 8点(2003-12-01 21:54:12) (良:1票) |
20.自分たちの都合で勝手に他国に軍事介入したアメリカの行動を正当化するという、とんでもない内容なわけですが、極限状況に置ける人間ドラマとしては多少は見る価値もあるかも知れません。空撮の絵が出ますが、位置関係がわかりにくく、どこで何が起きているのかを把握するのが難しいので、地図でも見ながら確認しないといけないかもしれませんね。 <2003年12月13日追記>イラク戦争のクラスター爆弾での死者推計が1000人というレポートがありましたね。ソマリアにアメリカが軍事介入したのは、本来虐待されていた少数民族を"解放"し、民主主義的な政治を樹立するためだったわけでしょう。今回のイラク戦争にしても、戦争中よりも戦後の方がアメリカ軍の死傷者が多いわけだし、それに巻き込まれた他国の死者もたくさんいるわけです。自分で引き金を引いたからは、責任を持って最後まで対処して欲しいものです。このソマリアのように途中で放棄するのではなく。「我々は不正と戦うために、こうやって血を流していろいろとやっていますよ」というアピールのために映画が利用されるのはうんざりですね。ということで、1点減点します。 【オオカミ】さん 5点(2003-11-16 17:26:12) (良:1票) |
19.この映画の内容はすべて本当に起こったことという訳ではない。(実際エヴァーズマン軍曹はアラモの砦にはいなかった。)しかしそれは映画というものなのだから仕方が無い。戦闘の状況がわかりやすくしてある。ソマリアでの戦いは計画どうりにいかず、失敗がすぐそばにあるという戦闘があったのだと思う。 【NO.4】さん 10点(2003-09-28 17:03:51) (良:1票) |
18.深く考えさせられる映画。災害救助では二次災害の防止が最優先、たとえ遭難者を見殺しにすることになたとしても...窮地に陥った仲間を救出できるのはオレタチだけだっ!決して仲間を見捨てたりしないっ!という純粋な動機が雪ダルマ式に被害を拡大させて行く。仲間を1人見捨てれば10人の同胞1000人の敵が死なずに済んだ。見捨てるべきか?見捨てられるか?ウゥ~ン..昨今の反米感情と映画の評価とは別物、普遍的命題。 【おでっせい】さん 9点(2003-07-19 01:05:07) (良:1票) |
17.いや、最高でしょ。でも女の子は一人でみちゃだめだぞ。 【フート最高】さん 10点(2003-07-10 15:17:10) (良:1票) |
16.結構良い映画ですね~起こったことをアメリカの視点で描いてるだけでそれ以上はないし。結局アメリカの”民族主義なんて知らないけど自分以外の国も幸せにしてやろうじゃないか”ってエゴがああいう結果を出したって事を言いたかったんだろうね。最初のほうで武器商人が言ってるように言ってるようにcivil warだし。戦争がいい/悪いって言う映画じゃないし、悲劇映画じゃない。見た人がどう感じたかが重要かな。私はあれを見てアメリカは力の使い方を考える必要があった、おせっかいに使うんじゃなくて見守る側として使うべきだったんじゃないかと思うんだ。結局最初の部分で言ってるように海軍が撤退するまでは飢餓はなかったわけだし、反政府軍はおとなしかったし。 【はまち食いたい】さん 10点(2003-06-21 00:08:54) (良:1票) |
15.皆さんのご意見を読ませていただくと、なんだか反戦や反米で頭をいっぱいにして、それから自由になれずに映画をみておられる方が多いようですねー。もっと素直に楽しんだら?これはすごい作品でした。ドラマ性の薄いところにちょっと物足りなさがありましたが、その分戦闘描写の凄まじさと、映像表現のすばらしさに驚きました。とくに映像は見事で、オープニングから引きこまれました。この映画にはこれといった女優らしい女優は出てきませんが、そのかわりヘリコプターが(笑)実に美しく撮られていました。まさにメカニックな硬質の美です。そう、リドリー・スコットにはこうした甲殻類的美しさへの嗜好があるのかもしれませんね。「エイリアン」「グラディエーター」などにも言えそうです。 |
14.この映画は事実を元に・・・で始まった。事実って何ですか?二時間かけて延々と言い訳を聞かされているような印象でした。映画として面白ければ言いという人もいると思いますが、これを見たアメリカ人を始め大勢の人が、字幕も付けてもらえないソマリア民兵が訳わからん言葉で叫び、暴れる姿を見て、「なんだこいつら、野蛮で知能の低いサルやないか」と考えてしまいませんか?はじめに捕まった捕虜と将軍とのやり取りでも、「これは内戦だ」「いや、虐殺だ」と将軍の言葉で終わっている恣意的な運びなど、意図を感じずにはいられません。もちろんこれは映画というエンターティメントであり、アメリカ寄りの映画になるのは避けられないかもしれませんが、映画は、時に強烈なプロパガンダとしてその影響力を示してきた歴史があり、作り手もそれを意識しないはずがありません。映画だから、というには、僕たちはあまりに無知で無防備なのではないでしょうか?映画としてのみの評価というのは難しいでしょう。たとえ映画としての評価をするにしても、この一面的な描き方では深みが感じれられませんでした。ソマリア民兵を単なる集合 -言うなれば「あいつは何々高校の生徒やから、気をつけろ」的に粗雑に普遍化されたものー として描かれ、アメリカ兵が勇気と愛と個性に満ちた英雄として描かれているなど、んなわけあるか!と思わず突っ込みたくなる陳腐さでした。あと、ひとつ引っかかったのが、途中で「墜落機と同じコースを飛べ」という指示が出た部分です。?が浮かびました。何の説明もなくて。戦争中だからそんなもんやで、と言われればそうかもしれませんが、それでもう一機墜落したんだから、あのあたりは説明がないと引っかかってしまって話のテンションを下げるだけでした。もしこの映画で見るべき点があるとすれば、海岸沿いを飛ぶヘリの群れ。映像としてきれいでした。それだけの映画です。 【幸楽】さん 3点(2003-05-18 21:11:02) (良:1票) |
13.一方的なアメリカ視点の映画。映像からくる悲惨さはもちろん伝わってくるが、この映画の趣旨としては「勇敢に戦ったアメリカの兵士」ということが一番のメッセージだった。確かに勇敢に戦ったのは分かるが、それはそれとして、もっとフェアな視点で描く必要あり。 【デリング】さん 0点(2003-05-09 17:25:25) (良:1票) |
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12.戦争で実際に傷付き、死んでいくのは、そこで戦っている兵士だけ。戦争をきめた奴らは、なんにも傷付かない。戦場という地獄でも、友情というすばらしいものがあるとおもった。 【もんげ】さん 10点(2003-04-27 20:59:52) (良:1票) |
11.アメリカ軍はとってもカッコ悪かったし、正義を振りかざし って事もなかったように思います。 要するに、仲間の為に・・って事で、人を殺す、殺さなければならないって 事が狂気だし、本気で兵士がそれを思い行動することがこの一夜の恐ろしさ って事なんですね。 この介入に関してアメリカはとても愚かだったし、問題をたくさん残したって 事を言いたい映画なわけですよね。 「己が国が一番」のアメリカが、自国の愚かさを真摯に受け止めた珍しい 作品として、私は好感を持ちました。 【たーしゃ】さん 10点(2003-04-15 21:54:55) (良:1票) |
10.面白かった、というより怖かった。「プラトーン」を見た時は戦争に憧れ、「ハンバーガー・ヒル」を見て戦争が怖くなった。そしてこの作品を見て益々戦争が怖くなった。ただ言える事は、戦時下においても男の友情は存在し、皆が生きて帰る為に必死に戦う事。ストーリー性は薄いかもしれない。しかし逆にそれが戦争の儚さを表現していて良かった。アメリカよりの作品とかそんなのは関係ない。どこの国の作品も自国よりに作られている。日本製作なら日本軍が主人公のように。男達の友情が美しく悲しかった。 【バラック8】さん 10点(2003-04-10 13:42:09) (良:1票) |
9.最高ーーーーーーーーー!!!!!!!!!! 【光】さん 10点(2003-03-27 01:36:08) (良:1票) |
8.ソマリア民兵がゾンビに見えるのはしかたないと思う。多分本当にゾンビのように見えたのだろう。そう考えると恐ろしいな。安全地帯に戻った米兵たちの顔が良かった。 【gilbert】さん 10点(2003-03-24 18:04:16) (良:1票) |
7.小さな事故から連鎖して状況が悪くなっていくという現場で一番恐れられる事態が描かれているところに惹かれました。ラストの方の台詞には何度見ても涙が出てしまいます。現場を経験した私としては自分が生き残るために味方を助け、決して見捨てない。 all for one、 one for all の部隊行動の基本がよく描かれていて良いと思います。 【ハチ公】さん 10点(2003-03-20 00:55:37) (良:1票) |
6.娯楽性はないが、戦争映画としてよく出来ていると思う。司令部から現場への情報伝達の不明瞭さ、ソマリア人の対米心理、アメリカ兵の恐怖など、よく描かれている。主としてアメリカ兵の立場で作られているのは仕方ないとしても、もしアメリカ人が監督だったら「ソマリア介入は正義の戦争だった」みたいな描き方になっていたのではないか。他の方がおっしゃていたように決してアメリカ政府のプロパガンダ映画では無いと思う。グラディエーターに続いてリドリー・スコットはいい仕事をした。 |
5.冒頭、事実に基づいた映画であるという字幕が出ました。これが実際にアフリカのソマリアで起こった事実なのだという現実感、緊迫感に圧倒されました。劇場で見てDVDでもう一度見ました。戦争映画は数知れずありますが、徹頭徹尾事実に拘り、ドキュメンタリーのように制作する。こういう映画の意義はとても大きいですね。親指が皮一枚になる、手首がもぎれる、胴体から下半分がなくなり内蔵がむき出しになる、そういった凄惨極まるシーンも出てきますが、これが真実だという重み、戦争の怖さが実感を持って迫ります。30万人の国民が虐殺されているのを知りながら、そしてそれを多少の犠牲を伴うにせよ防ぐ力を持ちながら看過することはできないというアメリカの正義感、どんなに惨くても内戦だから他国の干渉は一切受けないというソマリア側の論理、難しいところですね。しかし、目的、理由、意義は何であれ兵士は戦わなければならない。死の危険に身をさらさなければならない。これが現実、人間。考えさせられます。こうした映画を作るプロデューサー、監督は、立派な仕事をしたと思います。 【野ばら】さん 9点(2002-11-11 12:40:32) (良:1票) |
4.見ていてガタガタと震えた。体がそういういう反応をしたということは、戦場の恐ろしさを肌で感じられたということだと思う。勿論、実際の戦場とはどのようなものなのかは行ってみなければ解りようもないと思うが、それでも観ている最中は、とにかく“死”を身近に感じて恐ろしかった。この様な経験は初めてだった。この映画には、戦闘シーンの素晴らしさ以上の何かがある。死の恐怖と生への執着を観ているものに感じさせる何かが。物陰から物陰へと移動する度に、撃たれるのではないかという恐怖。『プライベート・ライアン』や『スターリングラード』でもそういうシーンがあったと思うが、この映画ではそれら2作と違い主観的に見せることに成功しているためと、余計なドラマ描写がほとんどなく(僅かにあった余計なドラマ部分については後で言及)、ただ淡々と生きるか死ぬかという極限状態を、戦争映画でリアルと感じさせるのに最も大切なものを伴った上で見せているために、同じシーンでも感じる恐怖の度合いがまるで違った。自分の思う、戦争映画でリアルと感じさせるものは戦闘シーンではない。炸裂する砲弾や、四肢をもぎ取られた兵士、舞い上がる砂塵、それらを真に見せられたからといっても、決してトラウマにはならないからだ。そういうものをどれだけ忠実に「再現」しようとも、そこに兵士たちの抑圧された記憶を感じさせるものがなければ、到底トラウマになりうる筈がない。この映画にはその大切なものがあった。ただただ、兵士たちの「生きたい」という思いが伝わってきた。あのような状況下で兵士たちの頭にあるのは正義でも理想でもない。もっともっと単純で、生物の本質たるものなのだ。この映画に政治的意図は全くない。アメリカが正義で、ソマリアが悪だと言いたい訳ではないし、その逆でもない。死と隣り合わせになった時、何を感じるかということを通して、考えさせるための映画だと思う。よって、アメリカの軍事介入について細々とその背景を描く必要はない。確かに、リドリー・スコット監督は来日記者会見で「大国が内戦に介入すべきかどうか」をこの映画で投げかける大きな問題の一つとして挙げていたが、作品を観る限りでは政治どうこうではなく、地獄のような戦場に置かれた兵士たちの姿を通してそこに払われた犠牲というものを見せることで、違う意味で問いかけているように感じた。だからこそ、軍事介入に及んだ経緯をストーリーの前振りとして極僅かに冒頭部分に挿入しているだけなのだ。政治的見地から是非を問うことなど全く余計で、そんなものは本当に戦争を感じさせるのにはどうでもいいことだ。ただ、この映画でほとんどそういった描写がなかったのは良いのだが、残念だったのは余分と思えるドラマ描写がほんの少しだけあったこと。この部分を一切カットしてひたすらに戦闘シーンでつづり、「抑圧された記憶」を感じさせ続けてくれたら、これ以上ない戦争映画になったと思うと惜しい。どうもこの部分だけが浮いているというか、急に主観から客観に戻されてしまう。ソマリアの民兵の描写については、全く問題ないだろう。あの描き方で正しかったと思う。「ソマリアの民兵がエイリアンかゾンビにしか見えない」と批判している人がいるが、ではどのように描けば良いというのか。【sayzin】さんの仰る通り、この映画はあくまでもアメリカ兵の視点から描かれているもの。彼等にしてみればソマリア民兵にいつ命を奪われるかわからないわけだから、実際にエイリアンやゾンビのように見えたとしてもなんら不思議ではない。だからそのように描かれていたことは、むしろ戦場を疑似体験させる上で効果的だったと思うし、それを批判するのは的外れなのではないだろうか。戦況が分かり難いことや顔の区別がほとんどつかないことというのも、実際にカオスの中で人間がそういうことを把握できるかを考えると、これも同様に効果的だったと思う。それらの演出一つ一つが、主観で戦場シーンを感じさせた要因でもある。決して“他人事”ではない。少なくとも自分には、この映画は何よりもリアルな悪夢であった。 【T・O】さん 8点(2002-11-05 19:13:00) (良:1票) |
3.ドキュメンタリー風戦争映画としては、「史上最大の作戦」以来の傑作だと思います。飛び交う銃弾、立ち込める煙、押し寄せる群集、細部まで完璧に再現された、巨大なオープンセット、圧倒的なスケールと臨場感で、映画ではこれまで扱われることの少なかった、すさまじい市街戦を、文字通り「体感」できるというだけでも、一度は観る価値があるでしょう。まさに戦場叙事詩とでもいうべき映画だと思います。しかもあの「プライベート・ライアン」でさえ拭い切れなかった、対ナチス戦特有のオプティミズムやヒロイズムなど、当然この作品には微塵もなく、「プラトーン」のように、キャラクターに対する感情移入も難しい。だからこそ最後に残るのは「この戦闘は一体何だったのか?」という疑問だけ。そういう意味で監督の意図は完璧に達成されていると思います。 何も考えずにただその迫力ある映像を楽しむもよし。事件の背景や紛争、国際政治の舞台裏まで思いを馳せるもよし。どういう見方をするにせよ、この衝撃は他では味わえないものでしょう。 日本映画こそ、こういう手法を取り入れるべきではないかと思います。反戦や、政治的なメッセージなどは一切なし。ひたすら戦場をリアルに再現。硫黄島、沖縄、ガダルカナル島、あるいは中国などなど、ネタには困らないでしょう。やはり戦争を「表現した」のが「ガンダム」だけというのはどうも・・・。 【わいえす】さん 10点(2002-10-21 21:26:53) (良:1票) |